採光重視設計のつもりでしたが | 家づくり後悔日記

採光重視設計のつもりでしたが

わが家の敷地は、もともと分譲宅地の一区画。

全7区画(建築条件付)で売り出されましたが、一番はじめに購入したのが、わが家でした。

間取りを考えるときって、普通、周囲の建物の状況なども考慮するのが基本だと思うのですが、このように周囲がまだ更地という状況ではどうしようもありません。

いずれ建物が建つことは予想できたのですが、設計段階でそこまで意識して考える余裕もなく。

逆に、開放的な現況から何の束縛もなく自由に設計できると勘違いしていたほどでした。

しかし、周囲に建物が建ち並んだ現在、やはりあの時、もっと慎重に考えるべきだったなあと、後悔しているのです。

もっと検討するべきだったのが“陽当たり”。

間取りを考えるうえで、大切な要素のひとつに「採光」があります。

理想はすべての居室に自然光が差し込むレイアウトだと思いますが、それには限度があります。そこで、優先順位をつけることになるわけですが。

やはり家族が集まるリビングをいちばん陽当たりの良い位置にレイアウトするのが基本と思い、1階の東南角に配置することにしました。

しかも南側には庭に出入りできる大きな掃き出し窓、東南角にはコーナー出窓まで設け、意識的に開口部を大きくとる工夫を施しました。

それなのに・・・。

確かにわが家が完成した当初はまわりに建物がなく、陽当たりも独り占め状態。

しかし、半年後に南側に家が建つと、予想以上の圧迫感を受け、同時に陽当たりも半減してしまったのです。

そして1年後。

東側に建った家は3階建てでした。これで、最後の望みとして確保できていた朝日もとうとう望めなくなってしまいました。

明るいリビングルームをつくるために、その位置と開口にそれなりの工夫をしたつもりでしたが、隣地に家が建つことによって、あっけなく陽光が遮断される。

これほど周囲の建物が採光に影響を及ぼすとは知りませんでした。

もし、すでに隣地に家が建っていた状態だったら、私は迷わずリビングを2階に設けたと思います。しかし、当時あの状況の中で2階リビングを発想することは素人の私には正直いって難しかったでしょう。プロのアドバイスが欲しかったです。

現在。

わが家のリビングは、一日中電灯のついた部屋となってしまいました。

朝起きると、まずリビングの照明を付けるのが私の日課です。

~ 本日の教訓 ~

◎例え周囲に建物が無くとも陽光を独り占めできると思うべからず。