米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題を巡り9日、閣僚から発言が相次いだ。枝野幸男行政刷新担当相はさいたま市内で「いろんなものが前進しているのに、5月末を越えたらその努力と前進を放棄するのかという話だ」と述べ、月内に決着しなくても鳩山由紀夫首相の責任問題にはならないとの見方を示した。

 首相が公言してきた「5月末決着」は事実上困難な状況に追い込まれているが、枝野氏は「(米国や移設先との)合意までいってないから全部もう一回机をひっくり返す、という話ではない」とし、6月以降も交渉を続けるべきだとした。

 前原誠司国土交通相もフジテレビの番組で「一定の方向性をしっかりつけるという総理の固い決意は変わっていないと思うが、5月31日ですべてが終わるということではおそらくないと思う」と述べた。前原氏は番組終了後、6月以降も沖縄県や鹿児島県・徳之島との交渉が続くかに関し、「必然的にそうならざるを得ない」と語った。【影山哲也】

【関連ニュース】
普天間移設:政府案、詰めの協議 10日に閣僚会議
普天間移設:「甘い汁は毒に」徳之島3町長、集会で訴え
志位委員長:普天間移設「無条件撤去を」 米で日本部長に
普天間移設:政府、5月決着断念へ…徳之島3町長拒否
普天間移設:首相、15日の訪沖先送り

20代女性3割が喫煙、全国平均の倍 新潟(産経新聞)
トラックにはねられ、自転車の85歳男性死亡 さいたま市岩槻区(産経新聞)
もんじゅ運転再開 高コスト・ナトリウム取り扱い、なお課題(産経新聞)
【風】産む幸せ、産まない選択(産経新聞)
<訃報>宮坂菊夫さん75歳=元片倉チッカリン副社長(毎日新聞)