赤城神社(福島県伊達市月舘町) | ゴシュインデイズ

赤城神社(福島県伊達市月舘町)

赤城神社(あかぎじんじゃ)。



福島県伊達市月舘町に鎮座。
御祭神は赤城大神(アカギノオオカミ)、大巳貴神(オオナムチノカミ)、豊城入彦命(トヨキイリヒコノミコト)。
社格は村社。


崇神天皇の御代、東国開発の命を受けた豊城入彦命。
東国に入ると、上州三夜沢に社を建てて東国経営・諸民繁栄を祈願した。

その末裔である奈良別君の子、吉弥候部広国(きみこべひろくに)が伊達郡静戸郷(現在の月舘町)の県主に任ぜられ、地域の開拓を始めることになる。
この時、上州の地名を移し、細布川の川上の山中に霊岩を見出し、開発の祖神を祀る上州赤城神社から神霊を勧請。
天禄三年(972年)にこれを奉斎したのが当社の創祀と伝えられている。


その後、元久年中(1204~1205年)に遷座。
旧社地(上戸山中腹)には慶長四年(1599年)に遷御。

現在の鎮座地には文化八年(1811年)に遷宮した。
しかし、慶応三年(1867年)に町方からの出火により類焼。
現在の社殿は明治元年(1868年)に竣工したものの、江戸から明治の世に大きく変動する過渡期であったために、当初の造営計画が未完成のまま現在に至っているのだという。



【 鳥居 】
白さが印象的な明神鳥居。
背後の木々の緑がよりいっそう、白さを引き立てますね。


鳥居をくぐった先の参道。
注連縄が巻かれた大きな木は御神木でしょうかね。


その御神木らしき木を見上げて撮ってみた図。


【 御神門 】
参道途中の御神門。
こちらの門は昭和四十八年、伊勢神宮の第六十回式年遷宮の際に神宮古殿舎の材料を下賜されて造られたもの。


【 手水舎 】
上記の御神門の向かって右手にある手水舎。




御神門をくぐった先の様子。
社殿は石垣の上、一段高くなったところに鎮座しておりました。




【 狛犬 】
石段を登った先、拝殿前の狛犬。
苔の具合が趣があって素敵ですね。












【 拝殿 】
そしてこちらが拝殿。
先程の記載のとおり、まだ当初計画のうち未完成の部分があるそうで……
扁額もなんだか特徴的で良い雰囲気ですね。




【 本殿 】
こちらが御本殿。
すぐ後ろまで山の土手が迫っている感じ。



拝殿の前あたりから御神門を見た様子。




【 境内社 】
社殿の周囲の境内社。


さてさてさて。
そんなわけで無事お参りが済みまして、御朱印をお願いに……と思ったのですが、この日は宮司さんがあいにくのご不在。

日を改めて再度お参りに伺ったのでした。



そして頂いた御朱印がこちら。

関東では結構分社を見かけるものの、東北では珍しい赤城神社。
境内の雰囲気も素敵ですのでぜひお参りされてみてはいかがでしょうか。



◆神社への地図




◆神社の情報

赤城神社   あかぎじんじゃ

御祭神 : 赤城大神、大巳貴神、豊城入彦命
社格等 : 村社
鎮座地 : 福島県伊達市月舘町月舘字宮前7