霊山神社(福島県伊達市霊山町) | ゴシュインデイズ

霊山神社(福島県伊達市霊山町)

霊山神社(りょうぜんじんじゃ)。


ゴシュイン☆デイズ -まったり御朱印あつめの日々-

福島県伊達市霊山町に鎮座。

御祭神は北畠親房卿・北畠顕家卿・北畠顕信卿・北畠守親卿。

社格は旧別格官幣社で、現在は神社本庁の別表神社になっている。


鎌倉幕府の滅亡後、後醍醐天皇による建武の新政において陸奥國に功績のあった北畠四卿を祀っている。

この霊山の地は北畠家の本拠地で、北畠顕家が陸奥国府を開いた場所だとのこと。



北畠親房卿は大納言の地位にあって後醍醐天皇を助け、息子の北畠顕家卿と共に陸奥に赴いている。


北畠顕家卿は親房卿の長子で、陸奥鎮守府将軍として霊山に国府を置き、各地を転戦した。

建武二年(1335年)に足利尊氏が後醍醐天皇から離反すると陸奥から兵を率い、新田義貞・楠木正成らと共に足利尊氏を破り、京から追放することに成功する。

翌年にも摂津で足利尊氏を破り、九州へと追いやる。

顕家卿は公卿の高い家柄にありながら軍事の才に長けており、各地で足利側の軍勢に勝利している。

が、建武三年五月二十二日、阿倍野の合戦で援軍の到着の予定が遅れ、高師直に敗れた。

齢二十一歳という若さで戦死されたとのこと。


北畠顕信卿は親房卿の第二子。

顕家卿の死後に鎮守府将軍に任ぜられた。延文三年には鳥海山大物忌神社に南朝復興の寄進書を納めているとのこと。


北畠守親卿は顕信卿の第二子。

陸奥国の国司として回天のために忠節を尽したという。



分かりやすくまとめると、


(祖父) 北畠親房卿

( 子 )  北畠顕家卿・顕信卿
( 孫 )  北畠守親卿


と、こんな感じ。

明治維新後、明治天皇の東北巡幸をきっかけに明治十四年に勧請され創立。

建武中興十五社のひとつになっている。



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   【 自動車用参道入り口の鳥居 】


石造りの大きな明神鳥居。

風雨によるものか、注連縄が落ちてしまっている。

一月前に参拝した時も同じ様子だったので、こういった形式のものなんだろうか?うーん。

詳しくは知らないので全部推測ですけども。


ちなみに、他の神社では普段は参道を歩いて登るところだけど、ここの表参道は階段の数が半端ないので自動車用参道を行くことに。


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   【 自動車用参道の鳥居近くにある北畠顕家卿の像 】
数々の武勲を残し、御祭神として祀られている北畠顕家卿の像。



で、参道を登って境内へ。

ちなみに広さは79,200平米とのこと。広すぎてどれくらい広いのか分かりません。東京ドーム何個分ですか。



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    【 手水舎 】

割った竹に柄杓を置いているのが風流で趣がある。

自然の石をそのまま使っているのも風情を感じるね。

水はなんだかちょっと白っぽい感じ。湧水なのかな?




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    【 随身門 】

重厚感があって立派な門。




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    【 拝殿 】

大きく威風堂々たる様子の拝殿。

赤い屋根が鮮やかで、目にも眩しい。

社殿の周りにはたくさんのモミジが植えられていて、そのモミジの葉の色との対比も楽しい。

ちなみに、植えられたモミジはさまざまな種類があるそうで、それぞれに紅葉する時期が違うとのこと。

それだけに紅葉のグラデーションがより鮮やかになるそうだ。


この日はまだ紅葉しきっていない木も多かったのだが、もっと秋が深まれば木々も社殿の屋根も真っ赤に染まる。

社務所におられた方にその時期の写真を見せていただいたが、大変綺麗だった。

ぜひ生で見てみたいものだね。



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    【 本殿を右から見た様子 】

日当たりの良い場所だからか、本殿隣のモミジはすでに真っ赤に染まっている。

苔むした石段と荘厳な赤い屋根。

それらとの対比が鮮やかだ。



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    【 本殿を左から見た様子 】

木々から差し込む光があたって、暖かい印象を受けさせる。



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    【 神楽殿 】

先月お祭りがあったばかりなためか、いろいろな荷物が置いてあった。

柱も太くて立派。

この場所から境内のモミジを眺めたら、さぞ壮観なことだろうなあ。



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この画像の右端に見える建物が社務所。

女性の神職の方に対応いただいて御朱印をいただく。



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初穂料は300円。

こちらをいただく際に境内の木々についていろいろお話を聞かせていただいた。




と、いつもなら御朱印を紹介しておしまいなのだけど、今回は通らなかった表参道についていくつかの画像で紹介。

拝殿前から少しずつ下っていく形で順に載せてみよう。


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    【 かなり急な石段 】

光を受けて緑色に映えるモミジの葉が美しい。



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     【 さらにくだる。この辺りからは木々ではなく竹林が目立つ。 】



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と、ここまで下ったところで階段を引き返し駐車場へ。




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で、こちらが表参道の鳥居と石段。

鳥居の隣には県外ナンバーの自動車が一台停車していた。

まさか、この階段を登っていったんだろうか……

それはそうと、こちらの注連縄も切れてしまっているのが気になる。

こういう形式ってわけじゃなさそうだとは思うんだけど……



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石段を登る途中にもモミジの木々が。

これから秋が深まるにつれて、徒歩での参拝は楽しみが多いものになりそうだ。


……体力がある人は、だけれども。

ちなみにこの神社、周囲に公共交通機関はまったくないので、ぜひ自動車での参拝を。








■霊山神社への地図


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