大甕倭文神社(茨城県日立市)
というわけで千葉・茨城旅行の最後は、大甕倭文神社(おおみかしずじんじゃ)。
この神社だけは、鹿島・香取神宮と一緒に参拝せねばと考えていたところだ。
この神社の御祭神は倭文神武葉槌命(シトリガミ タケハヅチノミコト)。
鹿島神宮のタケミカヅチ、香取神宮のフツヌシが協力して東国を平定していたとき、
二神は草木の一本、石ころのひとつに至るまですべてを平定したが、
ただ1人だけ彼らに従わず抵抗を続ける神がいた。
星の神、天津甕星(アマツミカボシ)だ。
彼はあらゆるものを平伏させた二神の力をもってしても倒すことのできないほど、
強大な力をもっていた。
まさに、天孫に反攻する最大最後の悪神(天孫側にとっては)だ。
そのアマツミカボシを倒すためにタケミカヅチらに力を貸し、無事にアマツミカボシを封じたと言われているのが、
この大甕神社の御祭神である、タケハヅチだ。
しかし、それだけではない。
大甕(おおみか)神社という名前を見てわかるとおり、アマツミカボシも関係がある。
そう、この神社には星の神・アマツミカボシの荒魂を封じた「宿魂石」という巨石があるという。
つまり、鹿島・香取神宮と密接につながった神社というわけだ。
これは見ない手はない。
……といったものの、宿魂石の場所がいまいちわからない。
参拝を済ませ、まず御朱印をいただいて、宮司さんにお話を聞いてから宿魂石に行くことに。
が、しかし、社務所らしき場所には人の気配がない。
拝殿から大きな道路側に行ったところの「儀式殿」にも人の姿はない。
留守の時は電話してくださいという張り紙があったので、さっそく電話してみる。
どうやら、自宅のほうにおられたようだ。
わざわざ傘をさして儀式殿まで来てくだされた。本当にありがたいことだ。
御朱印代は「お気持ちで」と言われたので1冊500円でお納めした。
話をうかがってみると、宿魂石は拝殿右手から奥に登って行った場所とのこと。
雨なので気をつけて上がるようにとお言葉をいただいて、さっそく行ってみることに。
おお。あった。あったよ。
しかし宿魂石はこの石だけではなく、拝殿裏の山全体がそうなっているようだ。
急な坂道を登って頂上へ。
頂上には小さな祠がありました。これが本殿ということなのかな?
雨が強いので長い時間は居れなかったものの、
アマツミカボシには以前から心惹かれていたので充実した時間でした。
■大甕神社への地図