飲食店「計画停電」の対応について:追記③ | IDEA道場

飲食店「計画停電」の対応について:追記③

本日15日は、多くの地域で「計画停電」が実施されました。

事業者にとっては、「明日はどうなる?」と先が読めないもどかしさもありますが、
ニューヨークの3日間に及ぶ大停電の悲惨な体験をした米国人の

「電力の需要と供給を読み、部分停電を調整して大停電を防ぐなんて神業だ!」

という言葉の書かれたツイートを読み、
今、全力でことに当たって下さる方々を信頼し、協力してこの綱渡りを渡りきることが、
被災地のために今、私達に出来ることの重要なひとつであると感じています。


取り急ぎ当ブログでは、飲食店で想定される停電時の注意点について検討後、
順次追記更新を予定しています。

また、営業時間対応やメニュー変更など、臨時の対応策について
実際の状況の応じて可能な限りお伝えして行きたいと思っています。

※あくまで、一般的なアドバイスですので、個々の現状管理を最優先して下さい。
※追記修正箇所は色を変えて記載しています。

<営業について>
 ・本日(15日)より、鉄道の安定運行の為の電力が確保され、「帰宅できる」と実感できた人々が、
  明日以降、お店に戻って下さる可能性もでてきました。
  引き続き、計画停電対策を講じつつ、かつ、各地域の放射能による影響に関する情報に注視しながら、
  可能な範囲で、夕方~夜間の営業についても検討してみましょう。


 ・停電時間にランチタイムが当たる場合、事前に調理した弁当の店頭販売、弁当デリバリー、
  店内での弁当の提供も良いでしょう。立地によって持ち帰り需要が高い場合、交通事情等により
  出勤できるスタッフが少なくなってしまった場合等、
  営業を全面的に「弁当販売」へと切り替えることも検討してみて下さい。

 ・週が開けた現在も、首都圏エリアの一部のスーパー等では販売商品の不足が生じています。
  米・パン・冷凍食品・乾麺・・等、備蓄できる食材、及び、卵・牛乳は品切れ。
  魚肉類は品薄、青果類は価格高騰の状態もあるようです。

  また、営業時間を短縮する店舗も多く、共働きなどで食材調達が困難な家庭では
  外食以外に充分な食事がとれない方もいらっしゃると思われます。

  店舗の安全確認、スタッフの安全確保を最優先で検討した上、
  食材調達ルートがあり、料理の提供ができる営業が可能な飲食店では、
  停電対策としてメニューを絞るなどの工夫をして、
  A看板や簡易ポスターで「営業予定時間」「提供可能なメニュー」などわかりやすく
  店頭に表示すると良いでしょう。

 ・照明が消えた暗がり状態での厨房作業は、事故の可能性も大きく大変危険です。
  また、余震の可能性もあるため、客席でのローソクの使用なども自粛が求められています。
  充分に、注意しましょう。
 
<食材管理>
 ・冷凍冷蔵庫
  通電時間中は出来るだけ多くの保冷剤、氷等を作り置き、
  停電中にも痛みやすい食材を保冷しておけるようにしましょう。
  停電中のドアの開閉をできるだけ控えましょう。

  冷凍冷蔵庫は、通電再開時の初動に最もパワーを必要とします。古い冷蔵庫を使用している場合、
  停電が終わり通電が始まる際に、問題なく作動しているか念のため確認をしましょう。
 
 ・製氷機
 1 停電中は氷が作れなくなるため、事前に多めに作り冷凍庫へ氷を移しスットックする。
  3時間程度の停電であれば扉の開閉を少なくすることで溶けにくくなる。【ドリンク対策】
 2 年式が古い製氷機は、電源のオンオフにより、コンプレッサーに故障が生じるケースが多いため、
  事前に厨房業者に点検や交換を依頼しておくと良い。
 3 製氷機が停止すると、機械内のホースに水が溜まったり、ホースの劣化等により異臭や味が悪く
  なったりすることもあるため、電源が入って氷ができたら必ずチェックする。 
   機械によっては機械内の水抜きが簡単にできる機種もあるので、事前に業者に確認しておくと良い。

 ・ビル等、店舗によっては停電により水道が使えなくなる場合があるようです。
  あらかじめ管理者に確認し、対応策を検討しておきましょう。

<レジ管理>
 ・オーダーエントリーシステム、ポスレジ等を使用されている店舗は、
  データ保護など停電時対応について、あらかじめ確認をしておきましょう。

  オーダーエントリーシステム・ポスレジ等が使えなくなった場合に備え、
  手書き伝票を用意し、スタッフに使い方を指導しておくと良いでしょう。