雨の降らない雨季、それはつまり、灼熱の乾季ということだ。 | 奴隷解放戦線異常なし???  ~海外でデイトレ生活~

雨の降らない雨季、それはつまり、灼熱の乾季ということだ。

暑いですね。当たり前ですが、暑いです。
Hot、Hotter、Hottest、この三つしか存在しないバンコク。

現在は雨季真っ只中ですが、なぜかあまり雨が降りません。
スコールは都会に停滞する熱を攪拌してくれるありがたい存在。
冷房派ではなく、ベランダから吹き込む自然の風を愛する僕は、ひたすらスコールを待つ。

この土日は、大学時代の親友がバンコクに遊びに来ていました。
営業担当がブルネイ・カンボジアの彼。
出張のついでにバンコクに。

実は、彼とバンコクで時を過ごすのは初めてではない。
インド放浪の際に、バンコクに立ち寄っています。1999年のこと。もう10年の時が流れた。
あの頃、バンコクにはまだBTSも地下鉄もなかった。高層ビルもまばら。
トゥクトゥクがもっと街で幅を利かせていたに違いない。

しかし、あの頃、全くバンコクに興味がなかった我々にとっては、バンコクはあくまでもトランジットの町。
記憶も定かではない。

開発経済学を専攻する我々にとっては、タイは、「教科書どおりの立派な経済成長モデル」であり、
そして「通貨危機」を解明する材料に過ぎなかった。

机上の空論に過ぎなかったあの時代。
しかし、学問に没頭したあの4年間は、僕には誇りであり、宝物だ。

もし、生まれ変わって大学に再度通うならば、今度は経済学ではなく、理工学部に入りたい。

「経済」というものは、なんとなく理解できた。「なんとなく」だが。
しかし、世の中の主役は、エンジニアだ。エコノミストではない。政治家でもない。

世界の流れを作っているのは、エジソンであり、アインシュタインだ。
ルーズベルトでもチャーチルでもない。

「フォーブス」や「エコノミスト」を1万ページ読むくらいなら、「ニュートン」の1ページ。

自分たちに都合の悪い記事が出ているからといって、
「エコノミスト」を発刊禁止にするこの国の王室に正義はない、ということも、また忘れてはならない事実だ。