私たちが空間と呼んでいるものもエネルギーの一つの姿である。エネルギーは姿を変えても消滅することがない。またどんなに時間が経過しようともエネルギーは記憶性をもっている。
例えば、人が死んだとしよう。三次元で多くの物質と触れながら存在していた肉体の粒子は、心臓が停止するとともに崩壊へと向かう。崩壊した粒子はやがて液体や大気に還元されていき、あなたという人間を作り上げて保存してきた四次元以降のエネルギーだけが光子として残る。
つまり、人間の肉体も意識もエネルギーの集合体なのである。心や意識の在り様によって肉体の態度や顔つきが変わるのは、そのどちらもがエネルギーであるからに他ならない。
光子エネルギーはいずれ姿を変化させるであろう。しかし、あなたがあなたという人間になろうと励んでいたころの記憶は、決して未来永劫消滅しないのである。それどころか、時間を過去にさかのぼってもこの宇宙空間のどこかに、その時々のあなたの記憶があたかも空間に吸収されたように保存されているのである。
この過去の記憶をたどるのが”タイムマシン”の原理なのである。