おっはよーございまーす♡о(ж>▽<)y ☆
お元気ですかー?一葉、不元気…(笑)チョー目が痛い。ブルーライトの目つぶし攻撃☆半端ない…。
さて本日のSSは一葉作ではありませんよー!!
なぁんと一葉、ゆみーのん様をローリングぅ!!(≧▽≦)
先日UPさせていただきました「夏の残渣」 の続きを頂いてしまったのです!!イヤッホー☆☆
ゆみーのんさま!!有難うございました~♡♡♡またよろしくお願いいたします…
蓮キョ愛捧げあい「真夏の夢」シリーズ
■ 夏の残像 ■ ゆみーのん様/著
「あ……」
事務所から帰る道のり。
小さな神社に向かう道に垂れ下がる提灯に【だるまや】の名前を見つけた。
「そっか、もうすぐだっけ」
お隣りさんに持っていってと渡された商店街の回覧板に挟まれていたのは夏祭りのお知らせ。
お祭り…か、とキョーコは記憶を辿る。
夏の間は旅館も繁忙期。
キョーコにとってのキラキラとした夏の思い出は一つだけ。
後は夏休みの宿題が手つかずの松太郎のお守りという名の宿題の手伝い。と言ってもキョーコが半分以上はやったという思い出すだけでも腹が立つシロモノ。
ろくなもんじゃないわ…。
祭りに行きたいからとキョーコに宿題を押し付けて1人抜け出した松太郎を思い出しキョーコは頭を振ってペダルに力を込めた。
それでも何度か縁日には出かけた気がする。
女将さんが着せてくれた浴衣に赤い兵児帯。ひらひらと揺れるのが赤い金魚の尾っぽみたいで嬉しくて松太郎に見せたのに水飴をべっとりと付けられたり先を走る松太郎を追いかけて草履でつまづいて泥が跳ねたり。
ほんとにろくなもんじゃない…。
前を歩く浴衣姿の恋人同士を颯爽と自転車で追い抜いた。
ちらりと横目に入れて…前を向いた。
嬉しそうに彼を見上げて笑う女の子に自分を重ねてしまう。
敦賀さんの浴衣姿なんて直視出来ない気がする。
敦賀さんならきっと私の歩調に合わせてゆっくりと歩いてくれる。
敦賀さんなら。
きっと…手を繋いでくれる。
そこまで考えて、一気に赤くなる頬に気づいてまた頭を振った。
……重傷だわ。
だいたいお祭りなんて行けるわけないし。
お祭りの賑やかさなんか吹っ飛んじゃうくらい大パニックになっちゃうし。
敦賀さんが私なんかと一緒にいたら迷惑千万。
そこまで考えて、はぁ、と小さいため息をついた。
だるまやの店の横に自転車を止める。
陽はすっかりと落ちて商店街の灯りだけがやけに目に付き始める。
カバンから小さく聞こえた着信音に気づいて急いで携帯を取り出した。その着信音を設定したのはたった一人。
開いた画面には隠し撮りした…声の主。
「最上さん、今大丈夫?」
「は、はい!どうされたんですか?」
「次の土曜日…スケジュール空いてるよね?」
「え?えっと、ちょっと待っ…」
「慌てないで大丈夫だよ。社さんに確認してもらったから。……花火を見に来ない?」
「花……火?」
ちょうど土曜の夜のスケジュールに空きが出たから夕食をお願いしたい。
高層階だし、花火大会の日だから夕食を食べながら見られるよ。
夏らしいことする暇がなくて、よかったら一緒に見てくれたら嬉しい。
「は、はい!是非」
「あ……っと、じゃあまたね」
「はい、よろしくお願いします」
「…………ありがとう。じゃあ」
聞こえていた声はぷつりと途絶え、耳から携帯を外す。通話終了の文字はいつもなんとなく寂しさが残るが今日は違った。
画面に映る蓮の寝顔を凝視したまま緩む口元とほんのりと染まる頬は誰も見てはいない。
「おかえり、キョーコちゃん」
「ただいま帰りました。直ぐに着替えて手伝いますねー」
店の奥に入っていくキョーコを見送ったおかみさんは大将に笑いかける。
「なんかいいことあったみたいだね、キョーコちゃん」
着替えを終えてドアを開ける。
振り返り机に置いた携帯を見てまた笑みが浮かぶ。
夏の彩りはまだ少し居残り、夏の終わりに一つ増える思い出に心を躍らせて階段を駆け下りた。
E N D
いやーん!!開いた画面に隠し撮りした声の主~(///∇//)
素敵♪素敵~
ゆみーのん様!!本当にありがとうございました♡
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※この続きはyununo様作「夏の残香」 へ続きます!
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