2010年4月18日(日) | 3回中山8日 | 15:40発走
第70回皐月賞(GI)
5大クラシックレースの第二弾・皐月賞は、イギリスのクラシックレースである2000ギニー(距離1マイル:約1609m)を範とした競走で、最もスピードのある優秀な繁殖馬の選定のためのチャンピオンレースである。そのため、出走資格は4歳(現3歳)の牡馬と牝馬に限られ、せん馬(去勢された馬)は出走できない。
本競走の前身は、1939年から横浜競馬場・芝1850mを舞台に行われていた『横浜農林省賞典4歳呼馬』である。その後、太平洋戦争の激化により横浜競馬場が海軍に徴収されたため、1944年から東京競馬場・芝1800mで行われていたが、1947年に『農林省賞典』と改称され、距離が2000mに延長された(1944年は能力検定競走として、『農商省賞典4歳競走』の名称で実施)。
1949年、中山競馬場・芝1950mに舞台を移したのを機に、名称を現在の『皐月賞』に改称、翌1950年には距離が2000mに戻され、現在に至っている。なお、レース名の『皐月』とは、旧暦の5月を指し、創設時は5月の上旬に行われていたが、1952年より4月の中旬に繰り上げられている。
出走資格は、1995年から中央競馬指定交流競走として、皐月賞のステップ競走で所定の成績を収めた地方競馬の代表馬が出走可能となった。その後、2002年からJRAの2歳GI 優勝馬および2005年からJRAの3歳重賞を優勝した地方馬にも出走資格が与えられた。また、2002年より外国産馬に門戸が開放され、所定の成績を収めた2頭までの馬が出走可能となったが、2005年に4頭、2006年に5頭、2007年に6頭、2008年は7頭と、外国産馬の出走枠が拡大された。さらに、2010年から国際競走に指定され、外国馬は9頭まで出走可能となった。
なお、1990年までは5着以内の馬に日本ダービーの優先出走権が与えられていたが、翌1991年から4着以内の馬に変更された。
なお、1984年のグレード制導入時にGI に格付けされたが、2007年の日本のパートI 国昇格に伴い、グレード表記がJpnI に変更となったあと、2010年から国際表記のGI に改められた。
皐月賞は、三冠レース(皐月賞・日本ダービー・菊花賞)の第一関門であり、“皐月賞は最も速い馬”が、“日本ダービーは最も幸運に恵まれた馬”が、“菊花賞は最も強い馬”が勝つといわれており、過去70年近い歴史の中で、クラシック三冠を制したのは、1941年のセントライト、1964年のシンザン、1983年のミスターシービー、1984年のシンボリルドルフ、1994年のナリタブライアン、2005年のディープインパクトの6頭のみである。
競走名:1~5回は「横濱農林省賞典四歳呼馬」。6回は「農商省賞典四歳」(能力検定競走として施行)。7、8回は「農林省賞典」。
競馬場:1~4回は横浜。5~8、16、23、24、34、36、48回は東京。
距 離:1~4回は1,850m。5、6回は1,800m。9回は1,950m。
負担重量:1回は牡55㎏、牝53㎏。2~6回は牡57㎏、牝55.5㎏。
条 件:55回から(指定)となる。62回から 外国産馬の出走が可能となる(62~64回は2頭以内。65回は4頭以内。66回は5頭以内。67回は6頭以内。68、69回7頭以内)。70回から(国際)となる。
格付け:67~69回はJpnI。
備 考:6回は能力検定競走として施行されたため、馬券の発売はなし。1945、1946年は開催中止。
降 着:第53回(1993年)、第3位入線のガレオンは最後の直線で他馬の進路を妨害したため第8着に降着となり、次順位が繰りげとなった。
同 着:第52回(1992年)は3着同着。馬番はスタントマン1番、アサカリジェント6番。
皐月賞レコード:(中山・芝2000m) 1:58.5 ノーリーズン 2002年4月14日(第62回)
http://www.jra.go.jp/keiba/thisweek/2010/0418_1/syutsuba.html
枠番 馬番 馬名
性齢/毛色 調教師名 騎手名 斤量
1 1 リルダヴァル
牡3/栗毛 池江 泰郎(栗東) 福永 祐一 57.0
1 2 ハンソデバンド
牡3/黒鹿毛 尾形 充弘(美浦) 蛯名 正義 57.0
2 3 トーセンアレス
牡3/鹿毛 鈴木 康弘(美浦) 田中 勝春 57.0
2 4 ネオヴァンドーム
牡3/鹿毛 藤原 英昭(栗東) 安藤 勝己 57.0
3 5 ローズキングダム
牡3/黒鹿毛 橋口 弘次郎(栗東) 小牧 太 57.0
3 6 ゲシュタルト
牡3/鹿毛 長浜 博之(栗東) 勝浦 正樹 57.0
4 7 レッドスパークル
牡3/栗毛 藤岡 健一(栗東) 秋山 真一郎 57.0
4 8 バーディバーディ
牡3/黒鹿毛 池江 泰郎(栗東) 松岡 正海 57.0
5 9 サンディエゴシチー
牡3/黒鹿毛 作田 誠二(栗東) 浜中 俊 57.0
5 10 シャイン
牡3/鹿毛 川村 禎彦(栗東) 和田 竜二 57.0
6 11 エイシンフラッシュ
牡3/黒鹿毛 藤原 英昭(栗東) 内田 博幸 57.0
6 12 エイシンアポロン
牡3/栗毛 岡田 稲男(栗東) 池添 謙一 57.0
7 13 ヴィクトワールピサ
牡3/黒鹿毛 角居 勝彦(栗東) 岩田 康誠 57.0
7 14 レーヴドリアン
牡3/芦毛 松田 博資(栗東) 藤岡 佑介 57.0
7 15 ダイワファルコン
牡3/鹿毛 上原 博之(美浦) 北村 宏司 57.0
8 16 ヒルノダムール
牡3/鹿毛 昆 貢(栗東) 藤田 伸二 57.0
8 17 ガルボ
牡3/青毛 清水 英克(美浦) 後藤 浩輝 57.0
8 18 アリゼオ
牡3/黒鹿毛 堀 宣行(美浦) 横山 典弘 57.0
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牡馬クラッシック第いち弾~いちファンの狙い
今週ものりちゃんを応援します
18 アリゼオ 横山 典弘
直線だけで一気のゴボウ抜きと、メイクデビュー東京(芝2000m)で見せた末脚は鮮烈だった。続くオープン特別のホープフルS(中山・芝2000m)を連勝して、共同通信杯に出走。馬込みに入ると他馬を気にする素振りを見せ、上位3頭が鼻面を揃えたゴール前の大接戦で、ハナ・クビ差の3着に惜敗。続く前走のスプリングSでは、他馬が近づくと行く気を見せる気性を逆手にとって、リズムよく逃げ切り勝ち。重賞初制覇を飾るとともに、皐月賞の有力候補の一角に名乗りを挙げた。いざ本番は、逃げるのか、それとも馬群で折り合いをつけるのか。名手横山典弘騎手の手綱捌きにも注目だ。
1 リルダヴァル 福永 祐一
メイクデビュー小倉(芝1800m)、オープン特別の野路菊S(阪神・芝1800m)で鮮烈な2連勝を遂げた。約半年ぶりの実戦となった前走の毎日杯では、折り合いを欠いて3着に敗退。ひと叩きして大幅な上積みが見込める今回、巻き返しに期待したい。
12 エイシンアポロン 池添 謙一
前々走の朝日杯フューチュリティSがローズキングダムと0秒2差2着。前走の弥生賞ではヴィクトワールピサの0秒1差2着と、牡馬重賞戦線を牽引してきた「2強」相手に、小差の接戦を演じた実力馬。堅実さと自在さを併せ持つレース巧者だけに、今回もまず大崩れは考えにくい。
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2010.04.18 追記
いちファンの結果
18 アリゼオ 横山 典弘 結果5着
1 リルダヴァル 福永 祐一 結果6着
12 エイシンアポロン 池添 謙一 結果11着
第70回 皐月賞(GI)払戻金
http://www.jra.go.jp/datafile/seiseki/g1/satsuki/result/satsuki2010.html
単勝 13 230円 1番人気
枠連 7-8 550円 1番人気
馬連 13-16 1,260円 4番人気
馬単 13-16 1,920円 4番人気
複勝 13 130円 1番人気
16 280円 5番人気
11 720円 11番人気
ワイド 13-16 540円 4番人気
11-13 1,440円 15番人気
11-16 4,080円 49番人気
3連複 11-13-16 11,410円 37番人気
3連単 13-16-11 35,220円 88番人気
勝馬の情報
勝 馬 ヴィクトワールピサ
[牡3・黒鹿毛]
父:ネオユニヴァース
母:ホワイトウォーターアフェア
馬 主 市川 義美 氏
生産地 北海道千歳市
生産牧場 社台ファーム
戦 績 6戦5勝
獲得賞金 240,974,000円
主な勝鞍 重賞3勝目
H21 ラジオNIKKEI杯2歳ステークス(JpnIII)
H22 報知杯弥生賞(GII)
騎 手 岩田 康誠:2勝目 H21 アンライバルド
調教師 角居 勝彦:初勝利
※戦績・獲得賞金は2010年皐月賞(GI)終了時点
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