3月17日の個人的な備忘録。

海江田経産相「大規模停電の恐れ」呼びかけで帰宅ラッシュ、パニック ...  のあった日だ。

この日の夜は、私の住んでいる地区も22時まで、計画停電対象となっていた。

帰宅してじっとしていてもいいのだが仕事も疲労も溜まっていたので、若干の残業後、港区某所の行きつけのフット&ボディケアをしてくれるサロンへ行くことにした。

対象地区の方には申し訳ないのだが、港区は終始一貫対象外地区なのだ。

ケアが終わって帰宅すれば停電も終わっているだろうし、電車も落ち着いているだろうとの目論見だ。


このご時世、お休みしたり営業を早めに切り上げるお店が多いので連絡してみると営業していた上、いつもはなかなか予約が取れないのだが、すんなり取れた。

「大規模停電」発言があったので、みなさんそそくさとオフィスをあとにして帰宅されるためだろう。


経産大臣の発言内容から考えて、電車の本数が減るとしても遅めの時間なら何とか電車で帰宅出来るであろうし、仮に無理でも歩けることも実証済み(笑)なので覚悟が出来ていた。


あの「大規模停電」発言以来、社内でも色々あったし、「電車が無くなる!」とパニック気味で帰宅していく遠方の人もいたが、元々寄り道を計画していた私は「早めにオフィスが閉鎖になる方がどちらかと言うと困るなぁ・・・仕事もここのところ溜まっているし・・・」と密かに思っていた。


予定通り残業しつつ、電車状況をWebで調べるとやはりかなり混乱していてホームへの入場制限があったり、地下鉄も一時運休しているらしい。やはり今電車は利用しない方が賢明だろう・・・と、予定通り徒歩でサロンへ。


サロンの方は、「ひたすら施術していたので」電車パニック情報はご存じなかったが、ちょうど予約の方からの電話があり状況を把握。「新宿駅に入れないのでタクシーで向かうため、少し遅れる」との連絡。

更にはご家族からのメールで田園都市線が動かなくて三軒茶屋まで歩いたとか、色々情報が入ってきた。


お互い、今焦っても仕方ないのでということで、予定通り施術をしていただく。

21:30ごろに節術が終わり、サロンの方があちこち調べてくださったところ電車は全く問題なく動いているとのこと。サロンを出てエレベーターに乗る寸前かなりの揺れを感じたのであわてて戻った。

長い時間揺れていたので少し不安になるが、これも日常化しているので落ち着いたらエレベーターに乗った。

また揺れたら止まるかも知れないが、高所恐怖症の私にとって外付けの非常階段の途中で揺れる方が余程怖いからだ。


銀座線はガラガラ。

どんな時間帯でもどんな日でもこんなにガラガラな車内は見たことが無いくらい。

渋谷に到着して東横線へ。こちらもガラガラ。

電車の本数が少なかったもののいつもよりも10分多く時間がかかったくらいで自由が丘に到着。

いつもはやっているお店も軒並みお休みで、人影も殆ど無くゴーストタウンのよう。


計画停電は実施されたのだろうか?⇒どうやら実施されていなかったらしい。

帰宅途中、人影が無いことなど深夜でさえも経験がなかったが数人しか見かけなかった。

もっとも、こんな日にさっさと帰宅しない私の方が異常なのかもしれないが。


マンダリンオリエンタルホテルのメインダイニング「シグネチャー」から何度も留守電が入っていた。「お伝えしたいことがありますので、またこちらから・・・」とのメッセージ。
震災前に予約していて、予約当日である震災翌朝にとりあえず1週間延期していたのだ。

気になったので電話してみた。
食材が揃わないので、キャンセルをお願いしたいとのこと。
もっとも、震災翌日はあまり頭も働かず、延期したもののその後続々と情報が入り放射線問題やいろんなことが起こっているのでキャンセルするつもりだった。

3月一杯はメインダイニングがお休みだそうだ。4月以降も予約は取るものの見通しは立っていないとのこと。
こんなときなので、二つ星にふさわしいこだわりを貫くのは無理だしそんなことを要求するお客もいるはず無い。
お休みするのは当然だろう。

もちろん、こんなときなのでそれどころではないのだが、確実に東京も震災後の色々が続いて行くのだと・・・。