「がっちりマンデー」というのは日曜日朝放映のTBSの情報番組。

結構面白いのだ。

私は「タモリ倶楽部」でのいろんなオタクたちのコーフンした語りを見るのだ大好きなのだが、そこで見た鉄道オタクが「がっちりマンデー」で森永卓郎さんと共に同じくコーフンしてうんちく?を語りまくっているのを楽しんだりしている。


ハゲタカの芝野先輩というのは、って言うまでもなく私の愛する鷲津政彦の愛する先輩である。


先週は旅行中だったので録画しておいた8月15日放送の「ひんやり冷たい 冷却ビジネス」を見た。

こんな時間あったら「龍馬伝」33回を見て感想を書くべきなのだろうが、見たい気持ちがどうも「龍馬伝」に勝っているようだ。(笑)

だって、おもしろい(興味深いという意味で)んだもん。


司会の加藤浩次さんの声が非常に苦手だったのだが、司会歴が長くなったせいか昔よりも発声などが聞きやすくなったような。。。昔よりも気にならなくなった。

で、冷却ビジネスについて「クーラーとか冷蔵庫とか、デーブ・スペクターくらいしか思いつかない」とか冒頭にコメントしたりするところが好き。


いつも通り、聞いたことのない国内メーカーがその技術を応用して世の中のいろんなことに貢献している様子をわかりやすく伝えてくれる。日本の明るい未来に繋がりそうな気持ちにさせてくれるのだ。


前川製作所は、フロンガスの代わりに「パスカルエア」という装置で空気を冷やして冷却をおこなっている。

フロンガスでは実現できなかったマイナス100℃も実現。そしてフロンガスに付きものだった霜もつかないし、もちろん地球温暖化抑制にも貢献できる。スゴイのだ。

そして、この前川製作所は定年が無いので現在最高年齢者は83歳とのこと。

なんてすばらしい企業なんだ。


モントリオール議定書(2020年までにフロンガスを作る・使うことができなくなる決まり)のお陰?で、マーケットがものすごく広がっている。日本の誇る素晴らしい技術だ。


続いて登場した能美防災は、消火器メーカーとして知っていたが、あの街中に近年登場してきたドライミストのメーカーだったとは知らなかった。

六本木ヒルズはいち早く導入していたが、先日の灼熱のハゲタカロケ地遠足の際にも丸の内で見かけた。

でも、どこでもたいていビル街に設置されているので風が強くて噴出口から出るそばから風に流されるのでどうなんだろう?という疑問については触れてくれなかった。あたりの気温が2~3℃下がるということなので、別に噴出口の直下を冷やす目的ではないのだろうが、設置場所を見ていると直下じゃないと意味ないでしょ・・・と思うところが多いのも事実である。


他にも、原価ゼロの窒素を利用した太陽日酸の液体窒素も、タコなどの鮮度も味も落とさない冷凍技術に利用されておりひっぱりだこだそうだ。


井村屋のあずきバーも、冷却方式をシャワー式冷却法に変えることで冷却時間を12分⇒7分に短縮し、味も良くなったため、その時から売り上げも上がったそうだ。アイスバーに対しても味に対するこだわりを追求し、それを敏感に感じ取って消費が増えるのも日本ならではだな~と思う。



一番凄いと思ったのが三共合金鋳造所だ。

金型を作るための鋳型を冷凍で作ってしまったのだ。

従来は、砂と粘土や砂と合成樹脂で作る物らしい。

砂に水を混ぜてマイナス40℃に凍らせるだけ。

この鋳型に1600℃に溶けた鉄を流し込んでいる。

そして徐々に冷えて鉄が固まった頃には、鋳型も自然に溶けて砂しか残らないのでゴミはゼロ。

従来は、冷えた後に鋳型を壊す騒音や、その後のゴミが出ていたのだがそれも解決。


で、番組では砂に対して水が5%とか言っていて、どうして公開しちゃうの???って思ったけど、特許が取れてるんでしょうね。世界中探してもここだけの技術だそうだ。

更にびっくりなのが、この開発には前川製作所が協力しているそうだし、あずきバーの製作にも前川製作所の技術が使われているそうだ。おそるべし、前川製作所。


まさに、「くそがつくくらい、真面目」な芝野先輩じゃないけど……「俺は、日本人の勤勉さや誠実さに誇りを持っている。この国は、まだまだ捨てたものじゃない。このままで終わってたまるか」である。

そう、「がっちりマンデー」ってハゲタカを見た後のようなすこしだけさわやか?な気分にさせてくれるのだ。