ハゲタカ飢餓感を埋めてくれるのか、半信半疑(って誰に保証してもらったわけでもないので不適切な言葉)だったのだが、ブログのテーマにもしっかり「龍馬伝」を作成するほどお楽しみになった。
まだまだ未知数だが、大友さんが演出している時点(映像や美術系、脚本・音楽へのリクエストも含む)で50点、大森南朋in半平太が素敵なので30点、これだけで80点/100点なので(笑)、普通楽しみにするでしょう。
それに、あの盛りだくさんの豪華な第1回を見たのだから当然!
・・・自分で書いてて、なんて偏見に満ちていることか、と思うので、龍馬伝のイメージを大切に育てている方にはオススメできないブログだとお断りしておく。
で、第2回。
録画できるWoooがやってきて、つい、録画セットしまくった挙句本放送時に真剣勝負で見る習慣がすっかり崩れた。
私と言う人間は、録画すると安心してどんどん溜めてしまって、結局その管理等で可処分時間を浸食して、という負のスパイラルに陥るので、本当に見たい番組をスケジュールに組み込んで、それに合わせてやるべきことを片付けていく生活を送っていたのだ。
でも・・・毎週必ず見なくてならない(ってことはない!)龍馬伝の開始でそんな生活ももろくも終わってしまった(苦笑)
で、やっと第2回をちゃんと鑑賞したのでいまごろ感想を書いているのである。
全体的な感想としては、みんなに愛され大事にされる天然龍馬と、彼を見守る人たちの複雑な想いがじわ~っと伝わってくる内容だった。
一応龍馬伝なので、福山龍馬の感想から。
まだ、龍馬がもがき葛藤している時期なので、大友さんが大好きなメタファー(暗喩)モチーフである雨、大放出!因みに弥太郎の場合は、鳥かご(広い世界に羽ばたけない)&埃=汚し?(笑)
一番よかったのが、幼なじみの広末加尾から「龍馬さんが好きだった」と言われた後の表情。
恋愛感情もなく(意識していなかっただけかもしれない)、人間として好きだった身近な存在に突然告白された(今まで気付かない方が鈍いだけだけど)ちょっとうれしい驚きと、じぶんの気持ちを振り返りながらも、その鈍さで大事な人を傷つけてしまった後悔と、そんな天然愛されキャラの龍馬がとてもよく表れていた。
同時に、役者福山雅治の個人的経験も垣間見るようなすこし間違った楽しみ方もしてしまったのだ。
我ながら短い時間に色々妄想&感想浮かびまくりなのにあきれる(笑)
今回は特に、龍馬のお父上が本当に素敵だった。
そのお父上が優秀だと認めている半平太に龍馬のことをよく見るように言われてから、その言葉を信じたいとあちこちですがるように龍馬の成長を確認する素敵な親ばかぶり。
特に、龍馬が切望していた江戸行きのための推薦状を渡すシーンがよかった。
もがいている龍馬が傘(恵まれた環境のメタファー?)をさし歩いていて、珍しく外で飲んで酔っ払っている傘をささない父上に出会う。
父上が最後にあんなに飲んだのは、龍馬が生まれた時。年をとって生まれた龍馬のことがどれほどかわいくてうれしかったのかを物語っている。
喜びと、お酒が結びついてた(私の大好きなお酒の呑み方♡)父上が、龍馬の母上に言われ龍馬が大人になるまでは、酔っ払うほどまでのお酒を控えていた。
それを解禁したのは、堤を立派に仕上げた龍馬を一人前と認めその喜びとともに、龍馬を江戸に送り出す決心をしたそのさみしさのせいだったのか。
龍馬には、商家出身の武士としての拠り所になる剣術を磨くことを期待し、それをやり遂げ精進を重ねさせるという大義名分を与えて、かわいい龍馬の江戸行きを整えてやる父上。
その修業先、千葉道場の推薦状を渡すときに父上が龍馬に傘を差してやるのもまた素敵なメタファー。
その深い愛情に思わず涙ぐんでしまう。
これから、父上の登場が減るのかと思うとちっくと残念!
私が勝手にそう感じるだけなのかもしれないが、龍馬を主人公としてクローズアップするよりも、その周りの魅力的な人物を通じて龍馬を描き出していたのが、この第2回だったように思える。
ストーリーとして面白かった点。
握り飯を置いていかれただけでそれをきちんと自分のレーダーに引っかけて、弱い人たちの気持ちをきちんと汲み取り、自分のタスクに反映させ周りを動かしていく、そんなことの積み重ねで龍馬があそこまで日本を動かす立場になれたのだと、うかがい知れて面白かった。デキるビジネスパーソンとおんなじだな、龍馬ったら。
でも、雨の中で駄々をこねていたらみんなが戻ってくれたところは、もうちょっとつなぎが欲しかったなぁ。
せめて、雨が降り始めて「やめた、やめた」と帰って行った農民の誰かが、こっそり龍馬をウォッチしていて・・・とかあればあんなに唐突な感じにならなかったのに、どうして?大友さ~ん!(って、何さまだよ!私)
そして、南朋さんin半平太!
誰もが認める文武両道で、尊敬され、男性としても憧れられる(第1回での乙女さんのはしゃぎっぷりすごかったし)存在でありながらも、いろんな意味で恵まれている龍馬との環境の差を受け入れているその葛藤が素敵!
それでも、高潔な人柄なのでちゃんとひがむことなく龍馬を認めて父上にも龍馬の秘めた可能性をお伝えしている。
あのシーンの半平太も、おばあさまの足をさすった後の半平太も素敵すぎるぅううう。
でも、・・・素敵な表情を見ると、鷲津センサーが働いてしまう瞬間と、普段の南朋さんを思い浮かべ比較するという困った瞬間もあったりする。
(第1回の感想 にコメントをくださったぶるーうぉーるさんのおっしゃるとおりかも。。。)
予告編の表情なんて悪半平太の片鱗アリアリ。
南朋さんがどんな半平太を見せてくれるのか、今後もとっても楽しみなのだ。