中国・新富裕層の登場 メルリンチ 中国 マーケティング ビジネスモデル 調査 | 事業開発研究所株式会社 島田浩司

事業開発研究所株式会社 島田浩司

皆さん、こんにちは!IbD事業開発研究所株式会社の島田です
アジアにて(日本 中国 韓国 台湾 シンガポール タイ インド ベトナム)で、人材育成 新規事業開発プロデュース 開発系コンサルティングをやってます
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こんにちは!Ibd事業開発研究所株式会社の島田浩司です。今回から始める話ですが、世の中のお金持ちは、どこにいるのか?と言う話題です。皆さん、「新富裕層」と言う言葉を聞いたことがありますか?2005年に三菱UFJメリルリンチ証券は、「富裕層を100万米ドル以上個人」世界で870万人と発表しました。その定義から、日本の富裕層の人口は、141万人で世界の16%を占めています。なぜ、日本は、お金持ちが増えたのでしょうか?

 

 

 

 

 

一つは、日本国の法律が変化し、起業や、上場が比較的容易になったことが上げられます。JASDAQJasdaq Securities Exchange, Inc」は、1963年に設立。1983年には、ベンチャー向け株式流通市場となり、急成長。1999年には、MothersMarket Of The High-growth and EmeRging Stock」、2000年には、NASDAQ「現Nippon New Market Hercules」が出来たことにより、ますますベンチャー企業が多くの資金調達が可能になり市場が拡大した。

また、インターネットユーザーの増加と1999年スタートした「インターネット株取引」開始により、個人投資家が気軽に株式取引を行う事が出来る様になった影響も大きい。ベンチャー市場が開かれ、それまで、10年以上掛けて上場をしていた時代から、創業後、3年程で、上場できるようになった事で、創業社長や取締役などは、株のキャピタルゲインにより、サラリーマン時代には、想像も出来ないくらいの収入を得ることが出来るようになった。

株式の新規公開にこぎつけた企業家は、多角の公開益を手にし、一夜にして富裕層の仲間入りを果たす。多くの企業家は、20代、30代が多く、若い世代のネットワークが構築されつつある。

一般の企業の中でも、成果主義や、年俸制の導入により、多額の給料を得るチャンスが生まれた。一部の金融ディーラーなどでは、完全出来高制のプロ職種の増加により、さらなる高収入を得る人が生まれた。

一つの会社に一生働く仕事感から、外資系企業などへの就職や転職も増加し、ステップアップすることで、年収が上がる仕組みができあがる。さらにストックオプション所得のような多様な給与体系が生まれたことにより、新たな富裕層が創出されることになった。

税金面では、所得税における最高税率の引き下げが挙げられる。1986年には、最高税率70%であったものが、99年には、37%まで下がった。こうした実質的な可処分所得の増加も大きな要因である。

このような若い新富裕層達は、常にエネルギッシュで行動的である。短期間で資産を形成しているため、お金に対する考え方やライフスタイルに対する価値観が旧富裕層とは、全く異なる。

彼らは、自分たちのライフスタイルを大切にし、そのための消費には、お金を惜しまない。今を基本としたライフスタイルで、好きなモノやこだわりの品を積極的に生活に取り入れ、常にワンランク上の生活を求め続ける。都内の高級マンションに住み、高級輸入車、宝飾など、目に見えるゴージャスが好みで、回りから裕福に見られることを大切にし、派手で目立つ存在である。友達を家に招き、ホームパーティ好き。ヨット・クルーザー等を所有し中には、海外の別荘を持ち、人を招待することに喜びを感じる。情報に敏感で、常に新しい情報を追い求める。人脈を広げる事に積極的で、彼らの仕事や生活を大きく前進させる大切な資本となり、より歯車をかけることになる。

このように若手の新富裕層は、従来の旧富裕層が、ゆっくりお金を使うのに対し、消費するスピードも速い。より多くのお金を使うことにより、人との違いを見せつけ、より多くの人を巻き込んでいく。彼らの求めるモノは、常にワンランク上の生活であり、ファッションだけでなく、ライフスタイル全般にお金を使う。特に美容、健康、社交、セキュリティ、趣味には、惜しげもなくお金を使う。

物の購入には、インターネットや、雑誌を徹底的に調べ、自分で判断を行う。広告を信用せず、使用した人の「口コミ」を重視し、機能面での優位性を重視する傾向がある。


 

このように新富裕層の持つ価値観は、今までのお金持ちを明らかに違い、消費行動も異なります。次回は、その謎を解くべく、「クラスターを形成する5つの価値観」「ターゲットに求められているモノ・コト」「ターゲットのライフスタイル」などについて考えてみよう思います。