IAN45=Intelligence Agency on N45 -2ページ目

ヒトラー…

「何となく関心があって…」という以上でも以下でもないが、最近下記のようなDVDを観ていた…

ヒットラーと将軍たち DVD-BOX
ヒトラー ~最期の12日間~ スペシャル・エディション
ヒトラーの建築家 アルベルト・シュペーア DVD-BOX

すると、それに引き寄せられるようにヒトラー絡みのニュースに出くわした…

Porsche Museum (独語)

スポーツニッポン
世界に2台 ヒトラー発注の車競売へ

 ナチス・ドイツのヒトラーが「ドイツの技術」を誇示するために造らせたレーシングカーが、来年2月17日にパリで競売にかけられることになった。主催する競売会社クリスティーズ担当者が7日、明らかにした。同社は600万ポンド(約13億5000万円)の値が付くと予想している。同型車は世界に2台しか現存していないという。

 この車は、1939年製のアウトウニオン「Dタイプ」。400馬力以上のエンジンを持ち、最高時速は約300キロ。39年のベオグラード・グランプリなどで優勝した実績がある。フォルクスワーゲン「ビートル」の設計で知られるフェルディナント・ポルシェ氏にヒトラーが「最強の車」製造を要請した。第二次大戦後にソ連軍が研究のため持ち帰って分解。各部品が英国に渡り、完全に再現された。(共同)

「現時点で何も決定した事実はございません」というお話しだが…

12月末か、3月末の年度末か…法人や個人営業の納税に向けた申告の時期である…

法人などの場合…“均等割”と呼ばれる、市町村の税と都道府県の税は必ず納めることになるが、所得に応じて納める部分に関しては、何年か分の損金が控除されるので課税されない場合もある…

例えば…来る3月で終わる“平成18年度”に、「会社設立以来最大」というような途轍もない利益が上がったとしても、“平成17年度”までの数年間で大きな損失があった場合には、利益部分が損失と相殺されるので、「納税の申告の上」では「所得が無い」ことになり、所得に応じて納める税は納めない…

最近、大手銀行が大きな利益を出したことが話題になった…しかし…国の資金まで受けて不良債権の処理を何年にも亘って行ってきたため、損失の累積が大きく、法人としての大手銀行は「納税の申告の上」では「所得が無い」状態にあり、これが数年間続くと見受けられる…

「大きな利益を出したのだから、預金者などに還元すべきである」という意見もある。ほんの僅かの預金口座残金に、多少の利息が増えるのは歓迎するが、「余り多くを求める訳にもいかない」と私は考えている。「手段を選んではいられない…」とでもいうように、国の資金を投じて不良債権問題の解決を図り、最近、大手銀行は国の資金を何とか返したらしいが、これからはそういうことを繰り返さないように、不良債権を産んだようなやり方をしないで一定の収益を挙げる努力を続けなければならない…「国の資金の投下」というような事態を招かないことが、最初にすべき“還元”であると思うのだ…

「税の申告の上」では「所得が無い」…これに関してだが、多くの法人等がこのルールに則って、「無い」とまではいかなくても「少ない」状態にして“恩恵”を受けている…銀行に文句も言えないような気がする…所謂“サラリーマン”は、そういうことは出来ないにも拘らずだが…

と思うのだが…“政治献金”ということに関しては、如何なものかと思う…不良債権問題で危ないという話しになった中、国の資金を投じてまで、不良債権に押し潰されないようにしたのは、黙っていても影響力が大きな存在だからである…「積極的な提言」は非常に結構だが、お金まで使ってどうにかしなければならないのだろうか?

大手銀行が大きな利益を出しながら、「税の申告の上」では「所得が無い」というのは、そういうルールである以上、不満は無い…これが「多くの人々にとって不本意なもの」なのであるならば、納税のルールを全面的なまでに変えなければならないであろう…例えば…大手銀行のように大きな法人は、申告上の所得と無関係に納める税金を設けるというようなことだ…「どの道税金は、「納めない」人や法人が多いのだから、“公平化”のためにルールを変えるべき!!」という論も聞いたことがある…

ということだが…“随意”に出すことが出来るものとは言え、大手銀行による“政治献金”に関しては抵抗感を禁じ得ない…


本日の一部報道について―株式会社三菱東京UFJ銀行(.pdf)

毎日新聞
<三菱東京UFJ銀>政治献金を9年ぶり再開の方向

 三菱東京UFJ銀行は8日、日本経団連の要請に応じて、年内にも政治献金を9年ぶりに再開する方向で最終調整に入った。献金額は3000万円程度を軸に検討している。同行が献金を決めれば、みずほ銀行や三井住友銀行など他の大手行の中にも、追随するところがあるとみられる。

 大手行は公的資金の投入を受けた98年から政治献金を自粛している。しかし、三菱東京UFJをはじめ3大銀行が公的資金を完済したことを機に、日本経団連が全国銀行協会を通じて、再開を要請している。

 ただ、大手行は公的資金完済や過去最高益をあげる一方で、過去の不良債権処理に伴う税務ルール上の繰り越し欠損金(累積赤字)のため法人税を納めておらず、「もうけ過ぎ」との批判が根強い。このため、献金再開で世論のさらなる反発も予想され、三菱東京UFJの行内にも慎重な意見もあった。しかし、政治献金を社会貢献の一環と位置づけ、経団連のメンバーとして協力すべきだとの判断に傾いた模様だ。

 他の大手行は、慎重に検討する姿勢を見せているが、畔柳信雄頭取が全銀協会長を務める三菱東京UFJが率先して献金を決めれば、追随する銀行が出てくる可能性が高い。

ピョンヤンからユジノサハリンスク…

随分以前、サハリンを訪ねて帰って来たという友人の土産話を聴く機会があった。彼が“愕いたこと”として挙げたのは、「サハリンではアジア系の人が目立つ」ということである。アジア系…と言っても範囲が広過ぎる…もう少し具体的に言えば“朝鮮系”という話しになる…

サハリンに居るそうした人達だが、色々な来歴の方がある…極大雑把に言えば、下記のようなところであろうか…

・1940年代前半までの、日本統治時代に樺太に入った人達と、その子や孫。
・1940年代前半まで沿海地方に居て、中央アジアに移住を強いられた人達や、その子や孫で、サハリンに移って来た人達。
・ソ連時代を通じ、更に近年でも来ている、北朝鮮からの人達。

というようなことで、朝鮮半島にルーツを有する皆さんの姿がサハリンで見受けられるのだが、この北朝鮮からの人達を巡って気になる話しがある…

サハリンは、北海道に比肩するような面積に60万人に満たない人口を擁する地域である。他方、最近は資源開発に伴う社会資本整備や、そういうことを通じて豊かになりつつある社会での建設ブーム、更にサービス業の振興と労働需要が高まっている…だから“人手不足”傾向だ…ということで、北朝鮮の人達がサハリンへ仕事に行くという話しが増えていたそうだ…

そういう中で、北朝鮮政府とサハリン州行政府が「もっと北朝鮮の人達がサハリンで働く」という合意に至ったのだそうだ…

これに関してだが…所謂“制裁”との関係はどうなるのか?一寸気になるお話しなのでメモしておきたい…
YONHAP NEWS
北朝鮮とサハリン州が議定書締結、経済協力拡大へ

【ユジノサハリンスク6日聯合】ロシアのイタル・タス通信によると、北朝鮮とロシア・サハリン州が6日、経済協力の拡大に関する実務会談を通じ、林業や漁業、農業、建設業など経済分野の協力議定書を締結した。これにより北朝鮮はサハリン地域で毎年6万立方メートルの木材を伐採できるほか、温室で野菜を栽培することが可能となった。また、北朝鮮企業がサハリンでの生鮮食品加工に参入することもできる。

 北朝鮮はさらに、原油の生産に関する協力議定書をサハリン州当局に提出し、サハリン沿岸地域で生産されている炭化水素燃料の加工に関心を示したほか、同地域の港湾や産業施設、石油・ガス輸送管、住居ビルなどの建設事業への参入も強く要望した。

今季初の“真冬日”…

稚内の市街でも、とうとう氷点下の気温…そしてそのまま0℃まで上昇しないという現象が見受けられた…

何か上空に大きく強力な寒気が入っているらしいが…

気象情報で耳にする用語を整理しつつ、“真冬日”の旨、メモしておきたい…

アメダス―北海道地方(北西部)・気温

稚内:毎正時の観測データ

気象等の知識 から

真夏日と真冬日とはなんですか?
→真夏日とは一日の最高気温が摂氏30度以上になる日のことで、真冬日とは一日の最高気温が摂氏0度未満の日のことをいいます。また、一日の最高気温が摂氏25度以上になる日は夏日といい、一日の最低気温が摂氏0度未満になる日を冬日といいます。

平年並、冷夏・暖冬とは何ですか?
→天候に関する実況や予報について表現する時に、気温や降水量などを「低い(少ない)」「平年並」「高い(多い)」の3階級で示すことがあります。

この3つの階級に分ける区分値は、30年間の観測値(夏の平均気温など)を小さい順に並べて、小さい方から10番目まで(全体の33%)が「低い(少ない)」、11~20番目(同33%)が「平年並」、それ以上を「高い(多い)」、各階級の出現率が等しく33%(10年)となるように決めています。現在の区分値は1971年から2000年までの30年間の資料で作成した値で、区分値は10年毎に更新しています。なお、この区分の具体的な値は当然のことながら、地域により、また夏と冬でも異なります。

「冷夏」や「暖冬」は、これらの階級を用いた表現です。「冷夏」とは、夏(6~8月)の平均気温が3階級表現で「低い」場合、「暖冬」とは、冬(12~2月)の平均気温が「高い」場合を指しています。また、これらの反対は、「暑夏」と「寒冬」です。

北海道新聞
道東中心冷え込む 更別で氷点下9・9度  2006/11/30 14:21

 道内は三十日朝、上空を覆った寒気と、晴れて地表の熱が奪われる放射冷却現象のため、道東内陸部を中心に気温が下がり、十勝管内更別村で氷点下九・九度と道内観測地点で今冬最低を記録した。

 札幌管区気象台によると、各地の最低気温は釧路管内弟子屈町川湯と十勝管内大樹町で同九・三度、同管内中札内村で同七・八度など。同じ道東でも、風や雲の影響で釧路市は○・三度とプラスの気温だった。

 同気象台によると、今週いっぱいは似たような気圧配置が続き、内陸部などで気温が下がる日が多い見込み。

ロシアのバレーボール協会の会長さん…

日本で何かの競技の国際大会が催され、それに合わせて選手を送り込んでいる国々の競技団体役員、政府関係者などが来日するという事例は珍しくもなんともない…今、バレーボールの世界選手権が行なわれており、いよいよ順位決定戦が始まろうとしている!!こんな中、ロシアのバレーボール協会の会長が来日するという…会長はパトルシェフさんと言うそうだ…

バレーボールの国際競技団体、FIVB の傘下に欧州バレーボール連盟(CEV) というものがある。これに加盟する欧州各国の協会 があるのだが、ロシアの協会 もこの中の1つだ…欧州各国の協会VOLLEYBALL FEDERATION OF RUSSIA という欄には「President: Mr. Nikolai PATRUSHEV」と紹介されている。

こんなお話しは、特段にニュースとして伝えられることはない…8月に、FIBA2006が行われていた頃、各国の競技団体役員が札幌に来ていたが、北海道内のテレビニュースやブロック紙でも、そういうニュースを見なかった程だ…バレーボールも同じであろう…(競技のテレビでの取り上げられ方や観客動員は、かなり違うが…)

取り上げられることの少なそうな話しだが、今回はパトルシェフ会長の名前が報じられた…

毒殺疑惑の露FSBの長官、お忍びで初来日 治安当局と会談へ―ニュース:イザ!(産経新聞)

「世を忍ぶ仮の姿…」とまでは言う必要もなかろうが、このバレーボール協会のパトルシェフ会長は“ロシア連邦保安局”の長官だというのだ!!“要人”であるが、外務省が公表している“主な要人来日日程 ”というようなものに氏名や肩書きは出ていない…飽くまでも「バレーボール協会の会長が、世界バレーに参加している代表チームの激励などのために来日」という次第なのだ…だから、公式的には“外交”という範疇にはならない…

このパトルシェフ会長…ロシアのFSBのサイト(ロシア語) にある本人の写真が出ているページ と、バレーボール協会のサイト(ロシア語)本人の写真が出ているページ とで見比べたが…明らかに同一人である…一方は上級大将の軍服姿で、他方はスーツ姿ではあるが…

ニコライ・プラトーノヴィチ・パトルシェフ(ПАТРУШЕВ НИКОЛАЙ ПЛАТОНОВИЧ)…1951年7月11日レニングラード(現サンクトペテルブルグ)生まれで1999年8月FSB長官に…この人は来日してどんな仕事をするのだろうか…

環境省のビル内のことは、黙って勝手にやってくれ!!

国の省庁が何かを推進するとして注ぐエネルギーはなかなかに強力なものである。夏の“クールビズ”に冬の“ウォームビズ”…辞書に出ている訳でもない新造語であると思うが、かなり定着している…

過日、例えば“オゾン層”というような「地球規模での環境に関する問題意識」というようなものが持ち上がってきたのが、概ね20年程度前であるというような話しで、当時の特集番組を放映しているのを見た…なるほど大切なことだ…

「地球の環境を…」ということで、「過剰にエネルギーを消費すると思われることをしないように」というのは結構だと思う…が、エネルギーを普通に消費しなければ、私達の生活は不便になってしまう…「過剰にエネルギーを消費すると思われることをしないように」と、過剰に言い過ぎない方が良いのではないかと思う…

暖房を過剰にしない…それは間違ってはいない…が、“しない”という訳にはいかない…

「国の省庁が奨める」というのは、省庁の人間自身が考えている以上に影響が大きいように思う…環境省は、その辺をどのように考えているのだろうか?「暖房を過剰にしない…」ということを環境省が言い出して、昨年度は3割もの職場がそれを実施したというのだ…

実は、私の職場のその“3割”の側である…が、正直なところ「大変な迷惑!!」と憤りに近いものを感じている…

「大変な迷惑!!」とは…居る場所の状態に合わせて細かく暖房設定を調整出来る訳でもないのに、一斉に暖房設定を低くされた(!!!)ことにより、「不快なまでに寒い!!」という場所が生じてしまったのだ…滑稽なことに私自身がその場所に居るのだ!!戸外の氷点下の空気が入り込む、建物の正面玄関扉の前のホールと直結した階段の直ぐ脇にある、扉や壁が無い場所…20℃の暖房設定温度では、どうしても10℃か、せいぜい13℃程度にしかならない箇所なのだ!!そして、広い建物の暖房を完全に落としてしまう休日の後などは…午前中どころか、夕刻近くになっても温まらない…

「環境省が仰っています…だから正直に実践しています…地球環境のために…」などとしたり顔で言う者に、「おまえ達は正気か!?」と私は言いたかった…私自身が「不快なまでに寒い!!」から逃れるのは…仕事を休むか、用事と称して他所に行くか…或いは他の場所にある部署へ異動するか…だけであるが…

という背景を有しているので、私は最近「環境省は本当にまともではなくなった!!」と感じている…「暖房を使わない!!」などと言っているというのだ…「環境省が仰っています…だから正直に実践しています…地球環境のために…」などとしたり顔で言う者が、それを「真に受ける」事態になったらどうしてくれるのだ!?

効率の良い暖房…これは「寒い?」と思った時点から、18℃設定で24時間停めることなく暖房を続けることだと思う…環境省は、暖房そのものをオンとオフでしか考えられないのであろう…

ウォームビズ―環境省
昨年度の「WARM BIZ」の成果について―環境省

産経新聞
環境省、今年も暖房停止 12月から

 今冬も暖房をやめて温暖化防止に努めます-。環境省は27日、東京・霞が関の庁内で冬季暖房を原則停止すると発表した。昨シーズンも今年2月下旬から試験的に実施し、業務に支障はなかったという。同省では、本庁舎の二酸化炭素(CO2)排出量を、昨年度比で5.7%分削減できると試算している。

 暖房停止は12月1日から3月31日の4カ月間。ただし、休日明けの朝や、室温が17度を下回るような寒さのときは暖房を入れる。

 今年2月の暖房停止時は、ひざ掛けで防備する女性職員の姿も見られたが、庁内は20度を超えることも多かった。停止期間に暖房を入れたことはなかったという。

 同省では、ガラスを断熱効果の高い複層ガラスに順次取り換えるなど施設も整備。午後8時以降の消灯や日曜日の原則登庁禁止など、今春から実施している対策は継続する。

 京都議定書で日本は平成20~24年までに温室効果ガスを2年比で6%削減する義務があるが、17年度速報値は2年比で約8.1%も増え、厳しい状況。同省では、昨シーズンから冬のオフィスを20度程度に設定する「ウオームビズ」を提唱している。

配付か販売か…

私が住む稚内は“観光地”ということになっている…官製の観光パンフレットも色々とある…最近は、序でにサハリンのものも多少ある…

こういうパンフレットは各地の自治体で作っているらしく、近くの店で、近隣のそういうものを集めて置いてある所まである…

これに対して…「東京都○○区」というような場所に関して、官製の観光パンフレットというようなものは思い付かないが、最近は「金を出す…口も少々出す…」で、方々のガイドブックを出している旅行会社系出版社に頼んでガイドブックを作らせて、売らせている事例があるらしい…

「るるぶ練馬区」「港区」…旅行ガイドなぜ?―ニュース:イザ!(産経新聞)

なかなか興味深いお話しであると思った。

ガイドブックなどというものは、編集してそれを刷るとなれば…“官製ガイドブック”で、自治体などが自前で編集をしても、刷るだけで7桁の費用は直ぐに掛かる…しかし、販売する訳にも行かない…稚内でも、近隣の何処かでも構わないが、自治体等に問合せのお手紙を一通出せば…定形外郵便でガイドの類が届くのだ…これは、「このガイドを配付し、見た人が観光客として、ビジネス客として地域に立ち寄れば、幾許かのお金が地域に落ち、それが利益を産んで、税金になって…」という、“風が吹けば桶屋…”的な「公的資金投下の論理」で行われていることである…

対して、東京都内の区部で試みられたような方式であれば、問合せでもあれば「ご好評頂いている○○の編集に全面的に協力していまして…」ということで、「買ってください」というお話しになる。

稚内等のように、「とにかく観光客に立ち寄って欲しい!!それが地域を支えるのだ!!」というような地域と、東京都区部のような地域は明らかに違う…東京都区部のような場所は、観光客が立ち寄っても良いが、それ以上に住んでいる人々や、職場があって通っている人々が多い…

旅行会社系の出版社が“商品”として、自治体等の資金を受け入れたり、一部の“口出し”も容認してガイドブックを編集し、販売するとなれば…「買ってください」とお願いする相手を意図しなければなるまし…東京都区部の場合、それが観光客である以前に職場があって通っている人々や住民という話しになる…これは上述記事 にもあるが、“練馬区”というガイドブックの出版に際しての「人口70万の大都市。観光誌としては無理でも、住民の情報誌としてなら…」という担当者の言が裏打ちしている…

ここで思うことがある…稚内は“観光地”で、ガイドブックを創るのであれば“観光誌”というようなお話しになるが、もっと“情報誌”という考え方で色々なものを紹介する考え方を持っても良いのではないかということだ…

国内外の色々な場所を訪ねたことがあるが、立ち寄る先々で記憶に残るのは、「寧ろ地元の人が目立つ」ような場所である…「折角行ったら!!」と立ち寄るような博物館の類の中には、地元の人の認知度が高く無さそうなものがあり、そうしたものも「好き!!」とよく覚えているケース―大阪の“なにわの海の時空館” がそういうのになるだろうか…―もあるが、評価の高い名所は、地元や近隣の人達も多く見掛けるのが普通である…飲食店にしても、地元の常連と、他所から来て寄っている人が適当に混在している程度の場所の居心地が良いというものである…「自分以外は地元常連」というのも、“場違い”な感じがするし、「バスで送り込まれた団体ばかり」というのも“混ぜていただいている”というような、変な居心地がするからだ…

東京都区部のガイド…何か、凄く示唆に富んだお話しだと思う…

21億分の1か?

オフィスのあるビルで手洗いに入った…小用を足していると、隣りにも同じく用を足している方が…そういう場面では相手をジロジロと見る訳もないが、思わず一瞥してしまった…彼は片手で小用を足しつつ、片手で携帯電話を取り出して、何やら弄っている…唖然とした…私は用が済んだので、そそくさと手を洗って退出したが…手洗いで小用を足している間に何かしなければならないような…小用を足すこと以上に切迫したことがあるものなのだろうか?

手洗いと言えば…小用を足していて、不意に妙な音楽が成り出した…「何事?!」と思えば話し声が不意に始まった…益々愕きながら用事を足し、振り返って気付いた…個室の中で大きい方の用事を足しながら、携帯電話で話しているのだ…“用事”は手洗いの個室までしつこく追っ掛けてくるものなのだろうか?

今や「携帯電話?持っていません…」と言うと、「相当な変わり者」という反応さえあるが…上述のような話しを思い起こしつつ、「嫌な世の中になったものだ…」などと思うこともある…

その携帯電話…凄い普及率になっているようだ…

読売新聞
世界の携帯利用者21億人、ネットは10億人

 【ジュネーブ】国連貿易開発会議(UNCTAD)が16日発表した2006年版「情報経済報告」によると、2005年末時点の世界の携帯電話利用者数は、前年比約24%増の約21億7100万人に達し、初めて20億人の大台に乗った。

 国別の携帯電話利用者数は、中国が約3億9300万人と首位で、日本は米露に次ぐ第4位の約9400万人だった。

 一方、インターネット利用者数は前年比約20%増の約10億2000万人で、こちらも10億人の大台に初めて達した。国別の首位は米国の約1億8500万人(04年末)で、日本は約8500万人で中国に続く3位だった。

 人口100人当たりの利用者数で普及率を比較すると、日本は、携帯電話が74人の43位、インターネットは66・6人で13位にとどまった。

小説よりも怪異な事件…

内容が良いとか、悪いというようなことに関しては何とも言えないが、欧州方面発の気になるニュースがあると、英語のサイトであるが、BBCのもの を参照する。ニュースの進展を随時伝えると同時に、時系列的な推移が見られるページがあったり、「とある国での紛争」というような事態であれば、その歴史の概要をまとめた資料まで見られる。縦、横、斜めにニュースに触れられるという意味で、私は素晴らしいと思っている…

そのBBCのサイト を利用するなどして、情報に触れてきた一件が「ロシアの元FSB将校がロンドンで毒殺未遂か?」という一件だった…この元将校のアレクサンドル・リトヴィネンコ氏は死亡してしまった…“未遂?”という話しは「殺害か?」というように変わってしまった…

どういうお話しだったのか、時系列で…


11 1 リトヴィネンコ氏、ロンドンのホテルで2人のロシア人と会う。中1人は元KGB将校。この後、イタリア人のマリオ・スカラメッラ氏とピカデリー地区の寿司バーで会う。約1時間後、発症してしまった。
11 17 リトヴィネンコ氏は大学病院に転院し、武装した警備員が配置された。
11 19 ネズミ獲りに使用されるタリウムがリトヴィネンコ氏に使用されたと報じられた。
11 21 毒物専門家がリトヴィネンコ氏を診察し、“放射性タリウム”に毒されている可能性に言及。
11 22 リトヴィネンコ氏の容態が悪化。タリウムや放射性物質の除去が試みられた。
11 23 21時21分(英国時間)、介護の甲斐なく死亡。


リトヴィネンコ氏は、ソ連時代のKGB、その後身であるFSBに在勤していたが、1998年に部内の秘密作戦や腐敗を暴露し、その後英国に亡命している…

Profile: Alexander Litvinenko=リトヴィネンコ氏について(英語)

彼は体制に懐疑的だった人達に近いとされていた。チェチェン紛争を巡っての、「政府による自作自演?」という疑念がある事件に関しての暴露本も出版しているが、チェチェン問題を巡る論説で知られていたアンナ・ポリトコフスカヤ氏と親しかったという。そのアンナ・ポリトコフスカヤ氏が10月にモスクワで暗殺されてしまったことを受け、リトヴィネンコ氏は独自に調査をしていたという…

Anna Politkovskaya: Putin's Russia =ポリトコフスカヤ氏について(英語)

リトヴィネンコ氏は、ポリトコフスカヤ氏の死が「政府の陰謀?」という噂に確信を抱いていたようだが…これは“不審死”ということで、ロンドンの警察が殺害の可能性も視野に捜査を行うのであろう…

話し自体は“チャーリー・マフィン”シリーズ の中に出て来るような内容だが…ロシアは「秘密作戦で都合の悪い者を排除…」という国になっているのだろうか?

読売新聞
毒殺疑惑深まる?露情報機関元中佐が死亡

 【ベルファスト(英・北アイルランド)】英国亡命中に毒殺未遂事件に巻き込まれたとされ、重体に陥っていたロシアの情報機関・連邦保安局(FSB)元中佐、アレクサンドル・リトビネンコ氏が23日夜、ロンドンの病院で死亡した。

 プーチン大統領を強烈に批判した元スパイが不自然な死を遂げたことで、今後さらに露情報機関の関与説が指摘されそうだ。

 リトビネンコ氏は今月1日午後、ロンドンの日本食レストランで、イタリア人の情報提供者から、先月起きたロシア人女性記者アンナ・ポリトコフスカヤさんの殺害事件に関与した組織の情報を入手、その後、体調を崩して入院していた。

 病院によると、リトビネンコ氏の容体は22日夜から悪化、人工呼吸器による救命措置が続いていた。当初は劇物のタリウムが原因と見られていたが、精密検査の結果、原因は不明のままになっている。

Russia denies poisoned spy claims (英語)

Ex-Russian spy dies in hospital (英語)

Profile: Russia's secret police (英語)

“オーストリー”?

ザルツブルグ(オーストリア) とりあえず下記を御覧いただきたい…

「オーストリー大使館商務部 (旧 オーストリア大使館商務部)」

<残念ながら、日本ではヨーロッパに位置するオーストリアと南半球のオーストラリアが混同され続けております。この問題に対し、大使館では過去の文献などを参照し検討を行った結果、Osterreichの日本語表音表記を 「オーストリー」 と変更する旨、ご連絡差し上げます。>

ある国の大使館から、わざわざ国名の日本語通称の変更を求める…余り聞かない事例のように思う…

“オーストリア”と“オーストラリア”…漫然と耳で聞く分には、確かに混同し易いとは思う…私が覚えているのは、オーストリアのザルツブルグを訪ねた際、街角で「カンガルーの標識に斜線」という絵柄のTシャツが売られていたことだ…「何?」と思って覗くと「オーストリアにカンガルーは居ません」という標語が…笑ってしまった…“オーストリア”と“オーストラリア”の混同は、何か「自ら“ネタ”にしている」感じでもある…

外国の地名というものは、現地語が訛ったもの、英語経由、かなり旧い言葉、それらが何となく省略されたものなど色々なパターンがあると思う。オーストリア…結構旧いもののように思うが、これは英語経由の呼称である…漫然と聞く分には混同もあるのかもしれないが、「欧州の国々」というような文脈では間違えようもないと思うのだが…

これはどうなって行くのか、一寸注目したい…

産経新聞
オーストリーと呼んで オーストリア大使「オーストラリアと混同」

 ■「定着していない」…戸惑う外務省

 「オーストリアではなくオーストリーと呼んでください」。欧州の伝統国オーストリアの駐日大使館が「日本語表音表記の変更」を発表した。豪州のオーストラリアとの混同を避けるというのが理由だが、外務省も「まだ定着していない」としており、あまりに唐突な発表に戸惑いの声が上がっている。

 発表文はペーター・モーザー駐日オーストリア大使とエルンスト・ラーシャン同大使館商務参事官名で大使館のホームページに出された。まず「日本ではオーストリアはオーストラリアと常に混同されており、違いを明確にするため」と変更の目的を明記。

 続いて日本では19世紀から昭和20年まで「オウストリ」と表記されていた史実が列挙され、「(今後は)『オーストリー』の名が広く速やかに浸透していくことと存じます」と結ばれている。

 あまりに突然な変更だが、この「オーストリー」の表記、日本人になじみ深いことも事実だ。

 国内初の本格的な国際地理誌「萬國地名往来」(明治6年発行)で同国は「ヲウストリ」とされ、翌年開催されたウィーン万国博覧会も開催国「オウストリ」と宣伝された。第一次大戦までは英独仏露と並ぶ欧州五大国の一員だったこともあり、文明開化後、富国強兵を目指した日本にとって、あこがれの存在でもあった。

 オーストリー帝国は第一次大戦での敗戦により解体され、ドイツ人地域で共和国化。第二次大戦前にはナチス・ドイツに併合されこともあり、同大戦後は永世中立国として再出発した。激動の20世紀にもまれ、冷戦時は東西の接点の役割も果たしていたが、近年の欧州連合(EU)加盟などにより中立色が薄れ、その後は欧州の一員としての性格を強めている。

 英語読みの「オーストリア」が主流となったのは第二次大戦後。ここから南半球の大国「オーストラリア」と混同する日本人が増え始めた。最近では、東京・元麻布の同国大使館に間違って訪問する人のために、オーストラリア大使館(東京・三田)への道順を記した地図を用意するほど。かつての大国が直面しているのは、こうした現実だった。

 同国関係者はすでに「オーストリー」と刷られた名刺を使うなどかなりの意気込み。その半面、「いつ変わったのか」「どちらの表記を使えばいいのか」といった問い合わせも寄せられ、混乱の感は否めない。

 平成15年に「スロヴェニア」を「スロベニア」、「チェッコ」を「チェコ」、「サイプロス」を「キプロス」に変更したばかりの外務省は「オーストリア大使館が発表しただけで、まだ定着していませんので…」と態度を決めかねている。

 「オーストリア」と「オーストリー」、定着するのは果たしてどっち?