IAN45=Intelligence Agency on N45 -5ページ目

滝川で見られた“減点主義”…

滝川…北海道内の地名だ…実は夏にここであったイヴェントに顔を出し名物のジンギスカン を愉しんできた経過がある…その滝川という地名を日に何度も耳にするので、大変気になっている…

何度も滝川の名を耳にするのだが、実に傷ましいお話しの故だ…「小学6年生の少女が、通っていた学校の教室で首を吊り、その後死亡してしまった…」というお話しだ…“いじめ”に悩んだ末の自殺ということである…

「直接に関係が無い者の無責任な一般論!!」と言われてしまえばそこまでなのだが、少年少女の自殺というような話しを耳にすると、「自殺を決行してしまうだけのエネルギーがあるのであれ…、自殺を考えるに至った原因から離れて、或いは逃げて、新しく出直すようなことはきっと容易に出来た筈だ…」というようなことだ…だから、命を自らの手で“断って”しまった話しを色々と聞くと、非常に惜しいと思うのだ…

今回伝わっている滝川の話しだが、2つの面があるように見受けられる…

第1:自殺に至ってしまうまでのこと…

第2:自殺の後のこと…


今や少女が自殺してしまっている以上、第1の点については、余り出来ることもないのかもしれないが、「命を“断った”少女の周辺に居た児童達」のことが気になる…これは、半ば第2の点に関ることではあるのだが、“結果責任”を追ってしまったということを、児童達は「一生背負う」義務が発生してしまった…或いは、少なくとも児童達が小学校を卒業するまでは、「事態は進行中」と考え、児童達に“結果責任”を理解させるように努めるべきだ…その辺はどうだったのであろう…

第2の点…衝撃的な事態の発生を受けて、周囲が騒ぎ立て過ぎるのは考え物だ…収まる筈の動揺が、何時までも収まらないというような状況にもなりかねないからだ…しかし、今回のようなケースでは“結果責任”が生じてしまっていることを受け止めさせる、真摯な取組は必要な筈なので、「調査中…」、「慎重に…」という聞こえの良い表現を連呼して、1年以上も関係者は動かなかった…

何か最近の滝川という地名の連呼は「動かなかった」への非難、「調査中…」、「慎重に…」という聞こえの良い表現を連呼していることへの非難という感じである…

この“非難”に関して思う…そもそも…「2年か3年の期間で異動をし、短い在任中に“大過なし”であれば、それで良いという“減点主義”な意識で仕事をする人達に、過大な期待をする方が…」ということだ…

私は、寧ろ「所謂“いじめ”、またはそれに類する行為に、結果的に及んでいて、級友、“友”と意識していないにしても身近に居た同年の少女が自殺に及んだという“結果責任”を負わなければならない者達」がことの重大さに慄くようにすることの方が必要な気がしないでもない…何も、社会生活に支障が発生する程に攻撃する必要こそ無いが、「とんでもないことをしてしまったことを知れ!!」と迫らなければならないのではないかと思う…“減点主義”な意識で仕事をする人達は、そこで手を抜いた訳だ…或いは…「“結果責任”を負わなければならない者達」は、今更のように大きく揺さぶられているのかもしれない…

それにしても…自殺をしなければならない程の、悪ふざけでは済まされない“いじめ”が、何故絶えないのであろうか?


この件…気になったので、関係記事をメモしておきたい…

北海道新聞
滝川・女児自殺 市教委、会見で謝罪 「サインつかめず」

 【滝川】滝川市内の小学六年生の女子が教室で首をつり死亡した事件で、学校内でのいじめを示唆する遺書の内容を公表していなかった市教委は二日、市役所で一連の経過と対応を説明するための記者会見を開いた。

 会見の冒頭、安西輝恭教育長は「児童の心のサインをつかむことができず、まことに申し訳なく思っています」と謝罪した。続いて事故発生後に同級生への聞き取り調査などで原因究明に取り組み、心理カウンセラーによる全校生徒の心のケアに努めたことなどを説明した。

 報道陣からは「いじめ」の有無や考え方についての質問が相次いだが、市教委は「原因を断定するまで至っておらず、いじめの事実は把握できなかった」と繰り返した。また、「(同級生から)『キモイ』と言われてとてもつらくなりました」など遺書の記述については「文章は重く受け止めるが、そのまま『いじめ』との結論を導き出すことはできない」と答えた。さらに、「遺族から『市教委は風化を待っている』との指摘がある」と責任問題を追及されて、安西教育長は「近い時期に、この事故を分析した結果を発表したい」と述べた。

 女の子は昨年九月九日朝、教室で首をつって自殺を図った状態で発見され、病院に運ばれた。意識不明の重体が続き、約四カ月後の一月六日に死亡した。市教委は、教卓上に学校や母親、友人あてに七通の遺書があり、「いじめ」をほのめかす内容だったことを昨年十月に確認したが、「原因が特定できないので慎重になって発表しなかった」と公表を控えたとしている。


 自殺した6年生の女児が残した7通のうちの2通の遺書の文面は次の通り。(表記は原文のまま)

■6年生のみんなへ

 6年生のことを考えていると「大嫌い」とか「最てい」と言う言葉がうかびます。(中略)みんなは私のことがきらいでしたか?きもちわるかったですか?私はみんなに冷たくされているような気がしました。それは、とても悲しくて苦しくて、たえられませんでした。なので私は自殺を考えました。(中略)さようなら

■学校のみんなへ

 この手紙を読んでいるということは私が死んだと言うことでしょう。私はこの学校や生とのことがとてもいやになりました。それは3年生のころからです。なぜか私の周りにだけ人がいないんです。5年生になって人から「キモイ」と言われてとてもつらくなりました。6年生になって私がチクリだったのか差べつされるようになりました。それがだんだんエスカレートしました。(中略)何度か自殺も考えました。でもこわくてできませんでした。でも今私はけっしんしました。(中略)私はほとんどの人が信じられなくなりました。(中略)私は友だちと思える人はあまりいませんでしたが今まで仲よくしてくれて「ありがとう」「さよなら」

毎日新聞
滝川小6自殺:市教委記者会見の一問一答

2日あった記者会見での滝川市教委と報道陣の一問一答は次の通り。

 --いじめはあったのではないか

 ◆今のところいじめの内容は把握できていない。原因を特定できない。

 --なぜ教室が現場となったか

 ◆教室で自殺が起こったのは極めて重く感じないといけない。ただなぜ教室だったのか、おそらくさまざまなことがあったのだろう。重視はするが(原因を)特定するのは難しい。

 --死んだ結果を重視していじめと判断できないのか

 ◆手紙を書く背景を考えると相当の重いもの、悲痛の叫びがあった。その裏付けをつぶさにつかみたい。

 --いじめでないという根拠は

 ◆6年時の欠席日数は2日、発熱時だった。毎朝1、2番に来て担任といろんな話をする。その中で変わった様子が見られず、担任は把握できなかった。学校がいやだったわけでない。学校に喜んで来ると。

 --昨年11月の記者発表で「いじめを把握していない」としたのは、いじめを公にすることを避けたためなのか

 ◆隠すことはしていない。ただ(当時は内容を)アバウトにしか承知していなかった。

 --これまでの調査は十分か

 ◆学校も一生懸命やった。完ぺきかと言われると、そう申し上げるのは失礼だ。

毎日新聞
<小6女児自殺>遺書非公表の滝川市教委を批判 伊吹文科相

 北海道滝川市の小学校の教室で昨年9月、6年生女児(当時12歳)が首をつり、その後死亡した問題で、伊吹文明文部科学相は3日の閣議後会見で、「子供が訴えていたことを公表せずに握りつぶすことはあってはならない」と述べ、遺書の公表を遅らせた滝川市教育委員会の姿勢を批判した。
 また、いじめの有無については「いじめを受けたか、受けなかったかは子どもの受け止め方もあるし、客観的に見てどうかということもある」と判断を保留したうえで、「幼い子供の動揺を出来るだけ早く見抜いて、家庭あるいは学校現場がしっかりと対応してもらわないといけない。そのためにも、(遺書を)握りつぶすのはあってはならないことだ」と繰り返した。

本人の責任だ…

法律を真面目に修めた訳でもないので、ふと気になって調べてみた…


道路交通法 より

(酒気帯び運転等の禁止)
第六十五条 何人も、酒気を帯びて車両等を運転してはならない。
2 何人も、前項の規定に違反して車両等を運転することとなるおそれがある者に対し、酒類を提供し、又は飲酒をすすめてはならない。
(罰則 第一項については第百十七条の二第一号、第百十七条の四第三号)

第百十七条の二 次の各号のいずれかに該当する者は、三年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。
一 第六十五条(酒気帯び運転等の禁止)第一項の規定に違反して車両等を運転した者で、その運転をした場合において酒に酔つた状態(アルコールの影響により正常な運転ができないおそれがある状態をいう。以下同じ。)にあつたもの

第百十七条の四 次の各号のいずれかに該当する者は、一年以下の懲役又は三十万円以下の罰金に処する。
三 第六十五条(酒気帯び運転等の禁止)第一項の規定に違反して車両等(軽車両を除く。)を運転した者で、その運転をした場合において身体に政令で定める程度以上にアルコールを保有する状態にあつたもの


「車両等を運転することとなるおそれがある者に対し、酒類を提供し、又は飲酒をすすめてはならない」という規定…これは、例えば「車に乗ってやって来た、数時間後には帰らなくてはならない人に酒を出してはいけない」ということであろうか…この規定は知らなかった…それでも、車を運転しようとする者に酒を勧めようとは思わないが…

「この間、不自然な蛇行運転の車を見掛けた…」という話しは時々耳にしないでもない…何か、社会全体に「まぁ、良いんじゃない…」という妙な寛大さがあるのだろうか?最近、「飲酒運転に起因する交通事故」に脚光が当たっている…私自身は運転はしない―免許を取っていない…―のだが、「場合によっては命の危険もある道具」を使う場合、「自らの命を護る」ために、「危険を誘発しそうなことは避ける」のが“普通”だと思う…最近は、ある5人家族の、3人の押さない子ども達が一度に他界するという傷ましい事故のお蔭で注目されているのだと思うが、「飲酒運転に起因する交通事故」というようなものは、これまでにも多数あったのだと思う…

が、「危険を誘発しそうなことは避ける」こと―飲酒運転をしない…―というのは、本人が責任を持って行うべきことではないのだろうか?メニューに酒があるお店に客として入ったとする…客が酒を頼む…店は出す…代金を受取る…というだけのことで、客が運転するのは客の責任だ!!「車両等を運転することとなるおそれがある者に対し、酒類を提供し、又は飲酒をすすめてはならない」という規定はあるが、それにしても「飲食店の責任!!」というのには、些か首を傾げてしまう…飲酒運転をして事故を起こした者に酒を出したということで、飲食店の店長が逮捕されたという話しが伝わった…こういう動きが拡がるのだろうか?「危険を誘発しそうなことは避ける」のは、何らかの行為をする本人が責任を持つべきことだと思う。

それにしても…「交通事故で命を落とす」ということ…命を落とす本人が最も酷い目な訳だが、そういう型で身近な人を失う周辺の人々は無惨だ…事故によって物理的な瑕を受けてしまった遺体を前に、もうそれが元に戻ることはないという事実が冷酷に突き付けられる…故人に纏わる様々な想い出が頭を巡り、そこに「物理的な瑕を受けてしまっている、二度と動かない肉体」の残像が通り過ぎる…これが、何らの予告もなく起こってしまうのである…「交通事故で命を落とす」という話しは酷い…

読売新聞
飲酒ひき逃げ、酒提供のスナック店長を幇助容疑で逮捕

 飲酒運転で歩行者をひき逃げし死亡させた客に酒を提供したとして、神奈川県警交通捜査課と海老名署は28日、同県海老名市国分北、スナック店長並木聡介容疑者(21)を道交法違反(酒気帯び運転幇助)容疑で逮捕した。

 調べによると、並木容疑者は今月11日午後10時から約3時間にわたり、神奈川県大和市内の自分のスナックで、客の同所、大工阿部勇哉容疑者(21)に、車を運転して帰ることを知りながらビールや焼酎を提供した疑い。

 阿部容疑者は店を出た後、酒気帯び状態のうえ無免許で、小田急線桜ヶ丘駅前ロータリーに止めてあったワゴン車を運転。12日午前1時半過ぎ、海老名市の市道で、横断中の派遣社員石川已輝男さん(65)をはね、逃げたとして道交法違反などの疑いで緊急逮捕された。石川さんは間もなく死亡した。阿部容疑者は昨年6月、酒気帯び運転などの違反が累積し、免許取り消し処分になっていた。ワゴン車は勤務先の工務店社長から借りたものだった。

ネガティヴな影響?

大きく報道される割に、判り難い感じが否めない出来事というものがある…<“サハリン2”事業停止>という話しも、そういうものの一つなのかもしれない…

日本円で2兆円と言われる投資を行っている資源開発計画が、「7割か8割の進捗」という時点で、関係者にしてみれば「恣意的に過ぎる!!」と思われるような関連当局からの指示で“停止”という話しになっているらしい…“停止”と言っても…映画『アンタッチャブル』でエリオット・ネスのチームが、カポネ一家傘下の密輸入酒倉庫に踏み込む場面に見られるようなスタイル…身分証を掲げて「動くな!!」という具合に、工事現場に誰かが乗り込んでいるというのでもないらしい…

とりあえず「大きな動き」ということで“影響”が気になるところではあるが…当面は何事もある筈が無い…あるとすれば、「供給源をあてにしていた企業の計画に狂いが生じた場合」に発生する諸問題を気にするべきで、直ぐに何かが身近で起こる訳ではない…

これからのことは、結局「何をどう言っても“憶測”の域を出られない」ことには違いないのだが、漸く判り易くまとまったものを見掛けたのでめもしておきたい。

ロシアは「エネルギー資源を自由自在にすることを通じ、世界への影響力を行使、また拡大する」という志向を有しており、1990年代前半の“生産物分与”という「外資で資源開発を促進」というやり方について、何か「どさくさに紛れて押し付けられた“不平等条約”」というような受け止め方をしている節が窺える…だから、“生産物分与”という方式で外資が進める開発案件に、ロシアの国営企業を参画させることに躍起になっていた…この文脈では、サハリンに限らず、方々で開発のために設けられた企業連合の株式の一部譲渡を目指す動きをしている…それを勘案すると…「外資の排除を目指す」、「より有利な条件での参画を目指す」というシナリオが、より有力なように思える…

<“サハリン2”事業停止>という話しだが…実は日本の大手商社も出資をしている。「供給源をあてにしていた企業の計画に狂いが生じた場合」に発生する諸問題の一つだが、供給計画を遂行出来ない事態で生じる、莫大なものになりそうな“違約金”の類で関係企業の財務状況が悪化し、企業の「格付け評価」が下がり、株価も下がって色々なことが発生し得るという話しもある…日本はロシアとの間で色々な案件も抱えている訳だが、ネガティヴな影響も懸念される…

今般、報道が大きなことになっている他方で、ロシア当局の言い分が綴られた公式文書が未だ当事者達の手許に届いていないらしい…だから「環境関係の…」という話しがよく判らないが、「開発でサハリンの環境に影響」という話しは事実であるようだ…

推移を見たい話しである…

FujiSankei Business i.
サハリン2」事業停止 統制強化する露、3つのシナリオ

 ロシア天然資源省による石油・天然ガス開発事業「サハリン2」への事業停止命令は、外資主導の大規模な開発事業にも国家統制を強化するとのロシアのメッセージとの見方が有力だ。国家統制の強化の中で、考えられるシナリオは3つ。どのシナリオに沿って事態が動くかによって、日本側の利益に大きな変化が出ることが予想される。

 第1のシナリオは、ロシアがこれを契機に、外資主導の開発を排除していくというものだ。

 サハリン2は、旧ソ連崩壊直後の原油価格低迷期にロシアが外資との間で利益の分配法などを明確に定めた生産物分与協定(PSA)を結び、それをもとに開発が進められている。

 このPSA下でサハリン1と2など、3つの開発事業が進行中だが、「欧米投資家の非効率的な運営と計画の遅れでロシアは100億ドル(約1兆1700億円)もの損失を被っている」(トルトネフ天然資源相)として、PSAを見直し、ロシア企業に開発主導権を与えるべきだとの勢力が強くなっている。外資の利益は非常に限られるが、同時にPSAを完全に破棄したロシアの信頼度も失墜する。

 第2のシナリオは、外資だけで進めるサハリン2に、国営ガスプロムを限定的に参入させ、PSAの枠組みだけは保持するというものだ。外資は利益を確保しながら、ロシア側と相談しながら事業の継続が可能となる。ただ、いったん崩れた協定で、安定的事業継続が可能かどうかは未知数だ。

 第3には、このままの枠を崩さず、ロシア当局と交渉を続けることだ。しかし、この場合、2008年夏の日本への天然ガス出荷は困難となり、日本の電力・ガス会社からの損害賠償請求など、多くの問題を生み出す懸念が出てくる。

 いずれにせよ、ロシアでは今後、国家管理下でのみ事業推進が可能になるものとみられる。

毎日新聞
サハリン2事業停止:日本貿易会会長、工事の継続求める

 日本貿易会の佐々木幹夫会長(三菱商事会長)は21日、サハリン沖で進む石油・天然ガス開発事業「サハリン2」の環境影響評価承認をロシア天然資源省が取り消したことについて「事業の成功は日露双方にとって重要で、遅滞なく遂行することが必要だ」と、工事の継続を求めた。

 佐々木会長は同省の決定について「(事業主体の)サハリン・エナジー社には正式な文書が届いていないので指摘する中身が分からない」と説明。正式な文書が届き次第、同社を通じてロシア側と交渉する考えを示した。ロシア当局が問題視する環境対策については「工事を中止している区間もあり、パーフェクトとは言えないが、パイプラインの敷設では最大限(環境に)配慮してきた」と主張した。

北海道新聞
サハリン2 「環境破壊は深刻」 ロシアの団体、事業中止を訴え

 【モスクワ】ロシア天然資源省が石油・天然ガス開発の建設工事承認を取り消した「サハリン2」について、ロシアの環境団体は二十一日までに、パイプライン建設やアニワ湾のしゅんせつ工事で、深刻な自然破壊を引き起こしていると指摘した。地震によるパイプライン破損の懸念も強まっているとして、事業中止をあらためて訴えている。

 「世界自然保護基金(WWF)ロシア」や「サハリン環境監視」によると、サハリンを南北に縦断する全長八百キロのパイプラインは、サケ類が遡上(そじょう)する多数の河川を通過。英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルを主体とするサハリンエナジー社(ユジノサハリンスク)は随所で、法律では認められていないパワーショベルによる河川掘削を行っているとしている。工事後の河川への土砂流入も目立つという。

 さらに大型船による資材運搬のため、南部のアニワ湾のしゅんせつ工事を行った結果、土砂が湾内に拡散し、大量のホタテが死滅したという。

 また、パイプラインの建設ルートには十九の活断層があるが、サハリンのような地震多発地帯では地上に建設し、地震対策をとるのが通例なのに、「サハリン2」では地下に埋められ、地震の際の事故が強く懸念されるという。

 WWFロシアのチェスチン代表は「パイプライン建設が終わった『サハリン1』と比べ、『サハリン2』では大規模な環境破壊が進んでいる。事業差し止めは遅きに失した」と話している。

 一方、サハリンエナジー社は「事業では多くの環境面の課題が生じたが、克服されている」とし、環境破壊批判は当たらないと反論している。

コミュニティーFM…

地元のコミュニティーFM が過日“10周年”を迎えたという話しを聞いていた…よく続いている…当初は「如何なもの?」とも思っていたが、色々と工夫をしている…


こうしたコミュニティーFM…北海道ではなかなかに注目されている。考えてみると、様々な地域の都市で、地元以外の人にはほとんど知られていないような地元新聞も出ていたりする北海道だが、長く「街に密着」のメディアが少なかったのではないかとも思う…


この10年…或いは20年位を考えると、北海道ではテレビに関しても「北海道発」が増えているような気がする。札幌に本拠を構える地方局が、様々な情報番組を仕立て、結構長い時間放映している…結局…例えば「千鳥が淵の桜が美しいです」というような東京発の話しをしていても、北海道は未だ雪も多かったりするので、「吹雪なので気をつけてください」という話しのような身近さはない…千鳥が淵も、外国の美しい町並みがテレビに映るのと、何ら変わりはない…だから「吹雪なので気をつけてください」という話しが支持される…そして時間が掛かって、そういう次元の情報発信が増えている…


ということが、北海道の中でも、一定程度はあるような気がする…例えば…札幌で上映されている最新映画の話しをされても…映画館が無い稚内では観ることが非常に困難だ…それなら、気の利いた映画音楽でも聴いている位の方が愉しい…他にも色々とあるだろうが…


いずれにせよ、多彩なローカルメディアが活躍するのは好いと思う。


北海道新聞
道内コミュニティーFM「地域の核に」 札学院大調査


 札幌学院大・地域社会マネジメント研究センター(江別市)が、放送の特徴などについて全道のコミュニティーFM(地域FM)を対象に初めて調査した。その結果、地域FMが地域の核になりつつある状況が浮き彫りになった。道内には現在、全国最多の二十二局があり、なお増加中で、同センターは「他局の実践を開局や運営に生かして」と話している。


 調査は財団法人北海道科学技術総合振興センター(ノーステック財団、札幌)の委託で、ネットを使ったサービスを開発するための共同調査・研究の一環として行った。


 今年一月から三月にかけて、全十九局(当時)のうち十八局について、放送の特徴や局に対する地域の支援、市民参加のスタイル、地域との協働などを聞き取り調査。地域の財政力指数やメーン出資者比率との関係から三つに分類した。

 それによると、札幌など「都市型」は出資が個人に集中し、都道府県域放送局のすき間を狙った内容で、ボランティアは自己実現型。稚内や富良野など「遠隔地域型」は地域の危機感が強く、市民が出資・運営の主力で、聴取率も非常に高い。函館や帯広など「中間型」は聴取者が地域でのメジャー局を求めているため、ボランティアの活用に消極的な傾向があった。


 聞き取り調査では、地域とともに地産地消の商品開発に取り組む「FMいるか」(函館)や「FMねむろ」(根室)、議会改革などをテーマに問題提起型の番組制作を続ける「FMわっぴー」(稚内)など、ユニークな取り組みなどもあることが分かった。

 国内第一号の「FMいるか」開局から十四年を経て、近年は政党が小選挙区向けCMを流すなど、地域FMへの注目度は上昇中。同センターの北郷裕美専門員は「札幌発の情報には地域のための情報が少ないことから自前のメディアを持ちたいという地方の思いは強く、地域FMは地域の核になりつつある」といい、「防災に限らず、経済交流など局同士の協働を進めるべきだ」と指摘している。

バスケットボール!!!

サッカーに次いで、世界ではもっとも人気がある球技の一つ…バスケットボール…213の国や地域がFIBAという国際競技団体に入っている訳だが…それでも日本開催の世界選手権を観て、「わが国での人気は??」と思った…


という中…面白そうなニュースだ!!プロ野球で著名な人物を、バスケットボールのチームを運営する会社の社長に据えたというお話しだ!


日本のプロリーグ…先行した“bjリーグ”に対し、近くJBLも立ち上げるらしいが…良い型で発展してもらいたいものだ…


bjリーグ公式サイト


bjリーグ公式ブログ


スポーツニッポン

東尾氏 有明をバスケの甲子園に


 日本初のプロバスケットボールリーグ、bjリーグの東京アパッチが11日、元西武監督の東尾修氏(56=スポニチ評論家)の代表取締役社長兼GM就任を発表した。体調不良で入退院を繰り返していた山田朋一前社長に代わり、“プロスポーツの大先輩”である野球界から異例の抜てき。まだ2年目のプロリーグにどんな変革をもたらすか、東尾氏の手腕に注目が集まる。


 東京・銀座のビルにある、ガラス張りのオフィス。小さな会見場は記者で満員となり、廊下も人であふれていた。リーグ関係者がささやく。「廊下の人たちはリーグのスポンサーの方々です。東尾さんの会見に出てみたいと」。“東尾効果”は初日から現れていた。


 注目を集めた新社長は飾ることなく、素直に抱負を口にした。「経営の勉強はこれから。闇の中で階段を1歩ずつ上がるようなものと思っている」。初年度はメーンスポンサーなしと苦しい財政状況で戦い、「このままではチーム存続にかかわる」(関係者)状態だった東京にとって、広い人脈を持つ東尾氏の存在は大きい。しかし、本人は「広告塔として期待されているだけではつまらない。マスコミ対応やプロの経験を伝えるなど、私が協力できる部分はあると思う。やるからには本腰でやりたい」とチーム改革に意欲を見せた。


 社長就任を要請したのは、西武時代から親しい木村育生bjリーグ代表(株式会社インボイス社長)だった。「東京は前社長が入院して求心力を欠いていた。選手も個性が強いし、それに負けない人を据えないとチームを引っ張れない」。頭に浮かんだのが、現役時代に強烈なリーダーシップを発揮し、監督としてプロチームの実情も知り尽くした東尾氏。バスケットボールの経験がまったくない本人はもちろん当惑したが、話を聞くうちに「野球やゴルフのような伝統がない組織が、今から成長していくのは面白い」と魅力を感じたという。野球評論家も続ける予定で「最初は厳しいと思ったが、違ったことへ挑戦するいいチャンス。今は社長をやりながら評論ができなくてどうする、という気持ち」と両立に自信を見せた。


 社長として、まず取り組む必要があるのが人気面。昨季の観客動員数は1試合平均1831人と、地方に本拠があるチームに比べて苦戦した。しかし、昨季も数試合を観戦した東尾氏は「有明コロシアムはバスケットの甲子園になれる。天井からつり下がっているスコアボードは地方の体育館にはないし、あこがれる選手も多いはず」と指摘。「土日の午前中は会場が空いている。プロと同じコートでバスケット教室を開けば、試合も見たいという子供が増えるはず」と具体的なファン獲得プランも披露した。


 スタートしたばかりのリーグだけに、選手の待遇向上も課題の1つだ。「プロといっても、年俸500万円という選手もいる。それじゃ、東京では暮らしていけない。せめてJリーグぐらいには持っていきたい」。もちろん、年俸アップのためには昨季の3位を上回る結果が必要。社長とはいえ現場にはどんどん足を運び、プロの心構えなどをアドバイスする考えも持っている。「自分が就任したことで、選手がやる気になってくれればいい。優勝したら、野球みたいにハワイ旅行へ行こうとハッパをかけるつもり」。現役時代、弱小球団が常勝軍団に変わる過程を体験した新社長は、最後に野望を口にした。

開発停止?

何か、よく判らない…人の行動は、利益とは無関係に行われることも多いが、それ以上に「何らかの利益があるから行われる」ことの方が多い。例えば、混み合っているバスで、足が弱そうな人に座席を譲ることのような、街角の“小さな親切”的なことに、見返りや利益などは求めない…が、何処かの国の予算総額を超えそうな資金を投下して地下資源開発を行うとなれば…関わる人達は各々の利益を当然のことながら求める。誰の利益にもならないような振る舞いは避けられるか、場合によっては排除さえされる…


こういう妙なことを考えたのは、サハリンで進む地下資源開発に関して、ロシア連邦政府が“開発停止を求める提訴”というのを起こした話しを聞いたからだ…


ロシアは“ソ連時代”に、「ソ連の領域の外は存在しないも同然」と言ってしまって間違いでもないような経済の仕組みを堅持していた。故に、埋蔵地下資源についても、開発のために国外の資本を積極的に受け入れ、それを輸出して稼ぐということに力が入っているとも言えなかった…が、ソ連の旗を降ろしてからは、資源開発やそれ以外のビジネスに積極的に国外の投資を迎え入れ、資源のように売ることが適う物は売り、どんどん稼ぐという志向になってきた…


90年代…様々な苦労を重ね、漸く近年になって90年代に手を着けた色々なことの成果が出ようとしていた…サハリンの資源開発などは、そういうものの典型のように見えた…90年代に国外の投資を呼び込んで開発を本格化させる努力を重ね、それに乗った開発の動きがあり、漸く「もう直ぐ!!」となったのだ。これにより、サハリンなどは急速に発展もしている。


にも拘らず、これを止める動き…サハリンは資源埋蔵の可能性が長く語られていながら、開発に未着手だった…それは技術的なことや、資源の国際市況のことなど、色々な理由があるのだが…そういう状況が漸く追い風になっている…それを止めたがる…これは投資をしている側のみならず、投資を受け入れているロシアの側にとってもためにならない…現在のみならず、「あそこは!!」と将来の投資を足踏みする原因にさえなる…


動いているものを腕づくで止めるようなアクション…それが何らかの良い条件を引っ張り出す手段として用いられる場合が無くもないとは思うが…


こういう話しの他方、“政府”とは言っても部局が変わればニュアンスの違う発言もあるという話しもある…日本の大手企業も、このサハリンのガスを購入する予定である…変な話しになると、日本国内への影響も小さくはない…大変気になる話題だ…


読売新聞

サハリンのガス田、露が国際開発の停止求め提訴


 【モスクワ=金子亨】国際石油資本のロイヤル・ダッチ・シェルと三井物産、三菱商事によるロシア・サハリン沖の資源開発事業「サハリン2プロジェクト」について、ロシア天然資源監督局は5日、「環境保全措置を怠っている」として、事業主体である「サハリン・エナジー」社に対する事業許可の取り消しを求める訴えをモスクワ市の裁判所に起こした。


 タス通信によると、同局は環境保全措置を繰り返し勧告したものの、「サハリン・エナジー」はこれに従わなかったとしている。


 訴えが認められれば、環境保護違反が是正されるまでは「サハリン2」の開発、生産活動は禁止されることになる。


 ただ、同プロジェクトについては、ロシア政府系ガス企業「ガスプロム」が以前から参画を求めており、当地の外交筋の間では、「ロシア企業を開発事業に加えるためのロシア政府の揺さぶりではないか」との見方も出ている。ロシアのプーチン政権は昨年から、「天然資源の国家管理」という考えを強く打ち出している。


 天然資源監督局は露天然資源省の管轄機関で、露国内の環境破壊を取り締まる権限を持っている。今回の訴訟に先立って、ロシア国内では「サハリン2の環境対策が不十分」とする報道が相次ぎ、当局の動きが注目されていた。

北海道新聞 社説
サハリン2*提訴の真意は何なのか


 日本の大手商社などが参加するロシア・サハリン沖の石油、天然ガス開発事業「サハリン2」に対し、ロシア天然資源監督局が事業の停止を求める訴訟を起こした。


 サハリン2から輸入を予定する日本国内の電力・ガス会社は突然の訴訟に戸惑いを隠せない。ロシア側は、提訴に至った経緯をきちんと説明する必要があるだろう。


 資源監督局は提訴の理由として、液化天然ガス(LNG)などを日本に輸出するパイプライン建設が深刻な環境破壊につながることを挙げている。


 しかし、具体的に何が問題になっているかは明らかにされていない。


 エネルギーの需給が国際的に逼迫(ひっぱく)する中、ロシア政府がサハリン2への介入を強め、主導権を確保しようとしているとの見方もある。ロシア側にこうした思惑はなかったのだろうか。


 サハリン2は、エネルギー分野での外資の独占開発を認めたエリツィン前政権時代の一九九六年に、日本の三井物産、三菱商事、国際石油資本(メジャー)のロイヤル・ダッチ・シェルの出資で開発が始まった。


 日本には二○○一年から原油の輸出が始まり、○五年は原油輸入量の約1%に当たる約千百万バレルを供給した。来年からはパイプラインを使った原油の通年出荷も始まる予定だった。

 一方、プーチン政権の強力な支持母体である政府系企業ガスプロムが同事業への経営参加を求めてきた。


 プーチン大統領も昨年から、外貨収入による経済発展を狙ってエネルギー資源の国家管理を強めている。


 今回の提訴で最も影響が懸念されるのは、○八年から予定されるLNGの輸出計画だ。すでに国内八社が年間約四百七十三万トンの輸入契約を結んだ。これは輸入量の約8%に相当する。

 サハリン産のLNGは、日本までの輸送日数が短いことなどから、エネルギー関連企業の期待も大きかった。


 今回の訴訟で業務停止命令が出されれば、日本のエネルギー戦略にも狂いが生じかねない。

 サハリンを南北に縦断するパイプラインの建設をめぐっては、サハリン州内の環境団体などから自然破壊への強い懸念が出されていた。


 パイプラインの延長は約八百キロに及ぶ。大小千八十カ所の河川を横断するため、土石流や地滑りの危険性が高まるうえ、サケの遡上(そじょう)など動植物の生態系にも悪影響を与えるとの指摘だ。


 パイプラインの建設は、ロシア国内での各種許認可を経ているはずだ。その許認可は適切だったのか、建設段階で違法行為はなかったのかをまず明らかにすべきだ。


 ロシア側は、いたずらに訴訟を長引かせることなく、早期解決を図ってもらいたい。


9.11から5年目…

「5年も経った…」という感じで驚いている…「何かの映画?」としか思えないような、飛行機がビルに衝突する画が繰り返しテレビで流れ、超高層ビルがバラバラと崩壊する様…忘れようにも忘れ難い出来事だ…

あの事件に関して、BBCのサイト(英語版)で特集が“保存版” になっている…殊に“TIME LINE” というコーナーは時系列に事件の話しが整理されていて判り易い…

そういうようなことだが、あの事件を巡っては、5年を経ても様々な問題が次々と発生しているようだ…“健康被害”の顕在化というようなことも伝えられている…

読売新聞
「グラウンド・ゼロ」で作業、消防士らの健康被害拡大

 【ニューヨーク=大塚隆一】米同時テロから丸5年を前に、ニューヨークの世界貿易センタービル跡地「グラウンド・ゼロ」で遺体の捜索やがれきの除去にあたった作業員や消防士、ボランティアらの健康被害が大きな問題になりつつある。

 米マウント・シナイ医療センターが発表した調査結果によると、グラウンド・ゼロで作業した約9500人のうち、約70%の人から肺に新たな異常が見つかったり、以前からの症状が悪化したりしていたことがわかった。肺機能の検査での異常の発生率は通常の2倍にあたった。調査は2002年7月から04年4月にかけて行った。

 異常の原因としては、ビルの崩落で一帯を覆った有害な粉じんを吸い込んだことが考えられるという。

“あの事件”の現場周辺の住民として…

今日の日中、仕事で用事があり、外を車で移動していた…何やら民家の前で、本職用のビデオカメラを回している人達が居た…同乗者が「あれは?」とその様を目に留めた…車中では「例の事件か…あれは現場ではないが、もしかして少年Bの家か?」と噂をしていた…


少年が家族を傷つけ、命を奪ってしまう…何度かそうした事件があり、気持ちを曇らせていた…が、今般は一味違う…少年Aが友人の少年Bに「金をやるから…」と母親の殺害を持ちかけ、実際にやってしまった…「ぶっ殺してやる!!」位のことを口走ったり、「あの馬鹿をぶちのめした奴には金を出してもいい!!」程度のことを言ってしまうことは絶対無いとは言わない…が、本当に命を奪うものなのか?更にそうした出来事が、拙宅から数分…辿り着くまでにカップの即席麺さえ出来ないような場所で起こった…大変にショックを受けている…


類稀な事件で、それを引き起こしてしまった“闇”について考えなければならないであろうし、捜査陣が直ぐに見破ってしまう程度に稚拙ながらも、少年は「逃げた男を…」と虚偽の証言をし、更に凶器などを海に捨てて証拠隠滅を図るという愕くべきことを仕出かしているので、経過も追わなければならないであろう…


だが…私は「少し放って置いて、静かにしよう!!」というようにも感じる…小さな街の、「世の中狭いね…」が連呼されるような、些か濃密な人間関係の中で、この事件の報道に関連して変な動揺が拡がっているように感じる…


例えば、過日の休暇期間に居候させてもらった札幌の親の家近隣の駅では、平日であれば、8つ程度の高校の制服を多数見掛ける。こういうような地域で、何処かの高校の玄関をテレビで映しても、多分判らない人の方が多い…しかし…高校というものが3校しかないような小さな街では、直ぐに何処か判ってしまう人の方が多い…


それだけでも、その学校に多少でも関わりのある皆さんが動揺するが、同級生や在校生の父母に対して報道陣が執拗にコメントを求めたり、卒業した中学校の先生が引っ張り出されたりと…「勘弁して欲しい…」と思える事象が随分と見受けられる…


警察署の前には各放送局の中継車が並び、随所に、冒頭綴ったような光景が見受けられる…何人かが集まれば、かなり高い頻度でこの事件の噂で、噂のタネは「こんな報道が…」というものである…


稚内は、「この先に街が?」と思えるような北海道の田舎道を北上した先にあるが、何処にでも見受けられるような地方の小都市に過ぎない…一番良いところは…「静かなこと!!」というような感さえ抱くような街だ…が、こんな事件で妙に騒がしくなってしまった…


ここまでの、よく判らない凶行は、これで最後となって欲しいものだが…とにかく、推移に関してはもう少し静かに見守りたいが、こういうことが起こった“闇”が何故もたらされたのかは、少し深く考えなければならないような気がする…


それにしても…よく耳にする噂に嫌なものがある…「命の値段は30万か?」というような話しだ…関係ない愉しいことにでも入れ揚げて、多少スッキリしたいとも思うが…こういう話しも“突き刺さって”いる…

世界一を競う! FIBA2006佳境へ!!

情報量の少なさ、発信の遅さなどに苛々するばかりだが…8月19日に開幕した世界選手権…各地での予選ラウンドが終わり、16チームによるトーナメントに突入する…いよいよ明日からだ!!


大会のサイト に日程も出ているが…


8/26(土)
10:00 アルゼンチン - ニュージーランド
13:00 イタリア - リトアニア
17:00 トルコ - スロベニア
20:00 スペイン - セルビア・モンテネグロ


8/27(日)
10:00 ドイツ - ナイジェリア
13:00 アメリカ - オーストラリア
17:00 フランス - アンゴラ
20:00 ギリシャ - 中国


私がもっとも注目するのは、26日の第3試合、トルコ対スロヴェニアである!!応援したいのはスロヴェニアだ!!!


ということでご紹介したが…一般的には下記程度の話ししか出ていない…札幌などは、最も混戦となった予選Dグループがかいさいされていたのに、地方のテレビや新聞でもアッサリしたものだ…実に嘆かわしい…


時事通信

日本、1次リーグ敗退=中国など16強出そろう-世界バスケット

 バスケットボールの第15回男子世界選手権第6日は24日、広島県立総合体育館などで1次リーグ最終戦が行われ、B組の日本は強豪スペインに55-104(前半27-47)で大敗し、1勝4敗の同組5位で敗退した。出場4度目の日本は16チームによる決勝トーナメント進出を果たせず、開催国の過去最低成績(8位)も下回った。


 この日はB組で先にニュージーランドが86-75でパナマを破って2勝3敗とし、この時点で日本の1次リーグ敗退が決定した。


 この日で各組4位までの16強が出そろい、A組のアルゼンチン、B組のスペイン、C組のギリシャ、D組の米国が5戦全勝で1次リーグ突破。D組の中国は米プロ協会(NBA)ロケッツの姚明が36得点を挙げ、スロベニアを1点差で振り切って4位でアジア勢唯一の16強入り。優勝候補の一角だったブラジルは、C組5位で敗退した。


 決勝トーナメントは26日から、さいたまスーパーアリーナで行われる。


“銃撃拿捕”…殺された…

随分と前だが…先輩の運転する車で、山間のような場所を長距離移動したことがあった…沿道に赤い幟が翻っていた…“蟹”と書いてある…海産物は海岸地帯の産品で、山間は縁が遠い筈だ…それでも“蟹”…それだけ、「北海道=蟹」というイメージが強いということであろう…何処へ行っても“蟹”である…鮭、イクラ、ジンギスカン などなど、蟹以外にも美味いものは幾らでもあると思うが…


「北海道=蟹」というイメージが強い訳だが、実はこれらの非常に多い部分が“ロシア産”であったりする…稚内港などにロシアの小さな船が多数やって来て、沢山の蟹を日本の業者に売っている…稚内は街の定住人口が4万1千人だが、蟹などを運ぶ船でやって来る、主にロシアの船関係者が、年によって変動はあるものの年間延べ数で3万人である…「市街地の購買人口」という観点では、地元住民より、上陸ロシア船員の方が多いのかもしれない…稚内などは「ロシアに食わせてもらっている」と言っても嘘ではないのかもしれない…或いは根室辺りもそうであろうか?根室の手前の別海までは行ったことがあったが、根室は未踏でよく判らないのだが…


「北海道=蟹」というイメージはロシアとは切り離せない…ロシアでは然程の価値でもない蟹が、日本では高値で売れる…となれば、「手っ取り早く儲けよう!!」とロシアの人達は輸出攻勢をかける。こうした中、ロシアでの“輸出”として記録されている蟹の量と、日本で“輸入”として記録されている蟹の量が大きく食い違うというのが“常態化”してしまった…例えば、ロシアで輸出されたことになっているのが1トンだったとして、日本で輸入されたことになっているのが5トン、10トンというようなことが頻発しているのだ…


“公然の秘密”ということになるが、これは、ロシアで正規の輸出手続を経ずに日本に持ち出されるものが多い…「密漁横行」という話しになる…この種のものが、何か“黒いもの”の資金源になっている場合も多々ある…更に言えば、幾つかこの“黒いもの”と当局との摩擦に起因すると見受けられる事件がロシア国内で発生している…サハリンで、“黒いもの”関係と見受けられる犯人に、当局関係者のアパートが焼き討ちされたというような事件もあった…


こうした状況に関して、ロシア側は「日本で蟹を買うから密漁が…」と“日本の責任”を言い立て続けている。ロシア国内で正規の輸出手続をしていない…これは飽くまでも「ロシア国内の問題」である…


この話しは、もう10年も続いているような話しだが、こんな中で“銃撃拿捕”の話しが伝えられ、その後の動きも色々とある…根室海域で日本漁船が銃撃を受けて拿捕された…その際に1人が殺害された…


渋谷に本拠地を構える団体による衛星放送で、“世界のニュース”というようなことで、ロシアのテレビニュースが流れる…その中でも“銃撃拿捕”で死者が発生した件が取り上げられていた…日本の団体が、流れたニュースを選んで送信しているので、「日本関連!!」と敢えて取り上げたのかもしれないが、私は思った…「ロシア国内で正規の輸出手続をしていない、法規を無視している輩に対しても、同じ対応をしているのか?」ということをである…時々ネットでニュースを見る範囲では、そういう話しは聞かない…「国境域で、外国船による違法操業と見受けられる行為であるから」やったとしか思えない銃撃である…


何処かの国にも、国内向けと国外向けで言動が異なるというのは多くあるのかもしれないが…ロシアの対応は、「外国人には、“撃ち殺し”てでもルールを徹底的に守らせる…同国人に関しては、関連のある外国の責任を言い立てる…」という、何か“自分に優しく、他人に厳しい”という、どちらかと言えば周囲で見ていて嫌なやり口のように思える…


銃撃拿捕…10年以上前だが、宗谷海峡でも発生している…半ば恒常的に“越境”か“すれすれ”をやっていたグループが警戒されていた最中、たまたま針路を見誤って紛れ込んだ船が派手に撃たれ、若い漁師が大怪我を負ってしまった…今般はどうなのだろう?死んでしまった…殺された…大怪我を負わせたり、命を奪うような銃を随分軽々しく取り出して使うものだというような感じもしてしまう…或いは…“国境”というのはそういうものだということであろうか…


当分、この一件を巡る動きはあるのであろうが、事件発生の一報をメモしておきたい…


毎日新聞

<漁船拿捕>乗組員死亡認める ロシア連邦保安局


 【モスクワ杉尾直哉】タス通信によると、ロシア連邦保安局サハリン国境沿岸警備局当局者は16日、日本の漁船を拿捕、乗組員1人が死亡したと認めた。漁船の識別番号は「123―174」で、「第31吉進丸」とみられる。ロシア沿岸警備隊が水晶島近くで同漁船を発見、検査しようとしたところ逃走したため警告発砲したという。だが、「死因は不明」と銃撃との関係は認めていない。

 同当局者によると、警備隊は無線や光の信号で停止を命じたが、応じなかったため、カラシニコフ銃で警告発砲したという。停止した漁船の乗組員4人のうち1人が死亡していたが、船体に銃弾の跡はなかったという。漁船は国後島の古釜布(ふる・かま・っぷ)に連行され、現地で国境警備当局や検察当局の調べを受ける予定という。

 同当局者によると、漁船は逃走中、船からカニやタコを捨てていたという。インタファクス通信はサハリン国境沿岸警備局の話として「乗組員は5人でうち1人が死亡。拿捕船からはタコ10キロ、カニ30キロ、カニかご25個が発見された」と伝えた。同通信によると、漁船は発見された時、暗闇の中ですべての明かりを消していたという。乗組員でロシア語を理解する者はいないという。