最期まで宜しく
年度末の3月末は、和解、判決のラッシュで先週、今週で和解3件、判決2件を予定している。
これは、裁判官の人事異動時期であることの影響が大きい。
ある裁判官で1、2年も訴訟活動を続けてきたのに、裁判官が変わって心証を取り直し、という経験は、どの弁護士も何度も経験することである。
昨年末に和解した訴訟は、提訴から丸3年もかかった案件だったが、その間に裁判官が2回変わり、その間に訴訟記録もどんどん膨れあがった結果、3人目の裁判官から半ば泣きが入って和解が成立したのだった。
だいたい、訴訟期日に向かう際、代理人がキャスターで記録を持ち運んでいるような件は長期滞留案件が多い。
昨夜は、依頼者の方に和解の趣旨や内容について説明する機会があった。
内容にご納得いただいて、その後、御礼のメールをいただいたのが、メールの文面の最後に、
「最期まで宜しくお願い致します。」と書いてあった。
最期→最後が正しく、最期だと死ぬまで、というような意味になってしまうが、意外とこの言葉の誤用は多く、昨日は別な方からのメールでも、「メールの最期で・・・」と書かれていた。
はたして最期かどうかわからないが、今現在、結構死にそうな「大つけもの石」事案を2件抱えており、この2件をきちんと処理しないと死んでも死にきれないくらいの気持ちで取り組んでいる。
そうこうしているうちに、「大つけもの石」ではない、「小つけもの石」事案も7、8件舞い込み、結構てんやわんやの状態である。
GWまでをひとかたまりで考えて、あと1か月強で半分くらいは処理しておきたいものだと思う。