憲法ガール
つい先月に発売された「憲法ガール」という本がそこそ売れている模様だ。
- 憲法ガール/法律文化社
- ¥2,520
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小説仕立てにして、新司法試験の憲法の過去問(平成18年~24年)を検討するもの。
しばらく前から、「小難しいものを小説仕立てにしてわかりやすくした入門書」的な書籍が市井にあふれているが、本書もそのカテゴリーに属する。
法学部生、ロースクール生、司法試験受験生が読むと、そこそこためになるだろうが、それ以外の人が読んでも読み物としては全く面白くないだろう。
実際に購入してパラパラと読んでいるが、解説自体はとてもあっさりしている。
解答例は、出題趣旨や採点雑感を踏まえているため、出題趣旨を外してはいないが、とりたてて素晴らしいとまではいえない現実的でオーソドックスな答案である。
憲法の問題の書き方が全然わからない、憲法が苦手という方にとっては、あっさりとした解説と解答例があるという点で、役に立つのではないかと思う。
なお、司法試験の受験指導を行っているというのでもない限り、弁護士が買う意味はほとんど全くないといってよい。