ライトノベル【Bom!No!!】005:課題其の壱 【瞋】前篇 (1) | ★I‐my‐me‐mamy★

ライトノベル【Bom!No!!】005:課題其の壱 【瞋】前篇 (1)

1992年。
九十九夫婦は、歓喜の炎に包まれたのじゃ!

「おぎゃあああああ、おぎゃああああああああ!!!!!!!!!!!!」

病院内に、泣き声が響き渡る。
それは、もう嘘かと思うくらい大きな泣き声がのう。

「やったな! 良く頑張った、八恵!」
「ええ、やったわ!一馬……。でも、私、もう駄目みたい。」
「な、なんだって!」
「一馬と過ごした、9年間、本当に楽しかったわ。」
「そんな悲しいこと言うな!」
「ごめんね、一馬。こ、この子を、任せたわ……ね。バタっ。」
「おい!死……いや、チぬな! 八恵ぇえええええええええええええええええ!」
「……ってな感じを、次回の小説の出だしにしようと思うんだけど、どうかしら。」
「いいな!俺もそのネタ、来週の漫画のネタに頂いた!」
「でも、実は母は生きていて、」
「ラスボスになるってわけだ!!」
「さすが、一馬!わかってるぅ!」
「お前もな、八恵!」
「それに、この子も。さすが、私たちの子だわ!」
「あぁ!誕生と同時に、ネタを提供してくれるだなんて!すごいぞ!弓馬!!二人とも大好きだぁあああ!」
「いやん!私もぉ!!」

なんというバカップル夫婦じゃ!
この夫婦にして、この子ありじゃな。
突っ込みにならざるを得なかったんじゃのう。
かわいそうに。

「ねぇ一馬。この子も、創作することに興味を持つんじゃないかしら?」
「いや、弓馬はあるスポーツを好きになるよ。」
「どうして?」
「俺達二人の職業とかけまして、」
「かけまして!」
「蹴るスポーツととく、」
「そのこころは!」
「どちらも、作家ーでしょう。」
「一馬、天才!!」

いや、いや、いや。
下手クソ過ぎるじゃろうて!

それなら、
二人とも、
いい話が来ても、
書きたいことしか書かなくて、
編集者を困らせるから、

(話・ボールを)蹴るのがうまいでしょう!
やよっちです♪

どうじゃ!これはうまいじゃろ!!
なぁ!お主!!

(うんうん。うまいよ。夜宵ちゃん。だから、この状況、詳しく説明してもらえるかな?)

心の声なのに、
心がこもっておらんのう!
べろべろばーじゃ!

(やめろ!変顔すんな!笑っちまうだろッ!)

笑っては駄目じゃ!
とりあえず、お主は、泣いておればいいのじゃ!

(あぁ!もう!! 嘘泣きやめてもいいですかぁああああああああああああああ)


(2)へ続く。