ライトノベル【Bom!No!!】002:最悪の誕生日(1) | ★I‐my‐me‐mamy★

ライトノベル【Bom!No!!】002:最悪の誕生日(1)

大黒ミカ。




こいつとの出会いは忘れもしない、
小学校入学したての4月27日。
俺の誕生日。

半球体の遊具が目立つ、あの公園。



幼稚園年長の頃。

この地域で知らない者はいない、

怒羅夜鬼幼稚園のガキ大将、剛田が、

俺の大事な、大事なサッカーボールを、

アロンアルファで、半球体のてっぺんにくっつけたことで、

『おっぱい公園』

と、呼ばれるようになった、あの公園(正式名称は忘れた)。




俺の人生最大のトラウマは、

大事なサッカーボールが乳首にされるよりも、

痛烈に、

強烈に、

熱烈に、

その公園の砂場にて植えつけられた。





大事な乳首を弄べなくなってから半年後。

活発なサッカー少年は、砂場にシンデレラ城を竣工させる

砂アート職人にクラスチェンジした。



誕生日プレゼントに買ってもらった宝物が、

乳首になったことを親に伝えれば、

新しく買ってもらえた可能性は否めないが、

当時の俺は口が裂けても、

そんなことは言えなかったわけで。

まだ純情だったわけで。



ただ、捨てる神あれば、拾う神あり。

俺は恋に落ちた。

一目で恋に落ちた。

おっぱい公園で恋に落ちた。

初恋だった。

ピンク色のカチューシャが似合うかわいい女の子だった。

心を奪われるとは、こういうことを言うのか。


(2)へ続く→ http://ameblo.jp/i-my-me-mamy/entry-10553111751.html