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i-counselingは心の傷 専門カウンセリングルームです
先日から当カウンセリングルームで行っている トラウマ療法FAP というものについて
少しずつお伝えしていけたらと思い書かせていただいています
今回は第2回目です
第1回目の記事 トラウマ療法FAPについて①
今回はFAPをなぜ行うのかを書かせていただきます
まずトラウマとは何かを書いてませんでした(^▽^;)
スミマセンそこからいきます…
心的外傷…つまり心の傷です
米国精神医学会の『DSM-Ⅳ-TR 精神疾患の診断・統計マニュアル』によると
その原因は
「実際にまたは危うく死ぬまたは重症を負うような出来事を
1度または数度、あるいは自分または他人の身体の保全に迫る危険を
その人が体験し 目撃し または直面した」
と定義されており
自然災害
戦争体験
事件・事故
虐待・いじめ
大切な人やものの喪失体験
などがこれにあたります
私はこれに加えて
幼少期のしつけ
親のあり方や生き方
宗教を含む文化の押し付け
なども含まれていると思っています
上記の診断基準によるものは生命の危機に伴う恐怖であり
後者は自由意思を尊重されなかったために起こる
存在そのものへの危機に伴う恐怖です
それらを受けたことによって抱えてしまうのがトラウマなのです
トラウマを抱えてしまいますと
外部の様々なものに対して無力感を抱いてしまう様になります
トラウマというのは上記の様な理不尽なものに対して
対処出来なかったことによって抱えるものだからです
そして
自信喪失
世の中や人に対する不信感と絶望感
不安感などを無意識に抱き
自分を嫌いダメな人間だと思い込んでしまいます
またトラウマは感覚の麻痺を起こさせます
それについてはこちらの記事をご覧ください
解離性障害①
麻痺は心を保護する身体の機能ですが
全体的に麻痺してしまうので
楽しいことも楽しいと感じられなくなってしまったり
生きている感覚が薄くなってしまったりします
それでも人は自分自身を取り戻そうとします
でも空回りして身も心もさらにボロボロになってしまうのです
FAP療法を使う大きな理由は
トラウマ記憶の出口を作ることが出来る点にあります
トラウマ記憶というものは隔離された記憶であるために
出口がなく身体に留まり続けてしまい
その感覚がずっと継続してしまいます
FAPはその出口を作れる
数少ない療法のひとつと言えるでしょう
心療内科などで行われる治療の多くは薬物療法で
日常的な不安感や緊張感
フラッシュバックなどが起きてパニックになった時などに
不安や緊張を和らげるお薬が処方される
というものが多い様です
これらは対症療法であり
根本的なトラウマ記憶の処理を行っているところは少ないと思います
もちろんお薬もとても大事です
パニックに陥ってしまうと
ご自分を切り刻んでしまったり
あちこち殴って骨折してしまったりと身体に危険が出てしまうので
それを一時的にでも緩和してもらえるのはとても助かると思います
トラウマ記憶がケアされると
自己肯定感(自分に自信をもつこと)が取り戻されてきます
すると“自分はダメな存在だ”という認識が“そうでもないかも?”に変わっていきます
人への恐怖感が減り信頼感が戻りコミュニケーションが楽になっていきます
人の顔色を気にすることなく自分のことを話せるようになっていかれます
2点目は分断され麻痺している感覚を繋ぐ効果があるからです
感覚を取り戻されると
自分が何をしたいのかまたはしたくないのかを
きちんと感じられるようになります
自分のことがわかる様になり
自分のことを話せる様になっていくので
自分の意思で自分の人生の選択をすることが出来るようになっていくのですね
そして3点目が私の想い
1人でも多くの方がトラウマから開放され
自由を取り戻されることを願っているからです
開発者であるインサイトカウンセリング大嶋信頼先生が
トラウマについて心からその痛みに共感し
なんとか出来ないかと試行錯誤の中
偶然に発見された療法です
私は大嶋先生を師として
その療法についても
クライエント様への深い愛も
学ばせていただいたと思っています
そのために今日もFAP療法を行っていきます
わー長くなってしまった…
ここまで長文をお読みくださり本当にありがとうございました
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