今回はエルペインコーワ（L-PAIN）をご紹介します
この薬は2011年12月7日に発売されたので取り上げるのは今更な気がしますがどうぞお付き合い下さい
ネーミングを初めて見た時はDEATH NOTEにハマっていたので「L」の社会に対する苦痛を勝手に連想しましたが「Lady」の痛みなんでしょうね
【第１類医薬品】エルペインコーワ
イブプロフェン【指定第２類】 150mg
ブチルスポコラミン臭化物 10mg
効能：生理痛（主に、軟便を伴う下腹部の痛みがある場合）
作用秩序としましては...
生理痛の原因のひとつに、PG(プロスタグランジン)がありイブプロフェンがPGの生成を抑制します
※PGは子宮や腸管の収縮を促し、痛みを誘発させます
生理中は腹痛と共に軟便や吐き気に襲われることが多いため、ブチルスポコラミンが子宮や腸管の過度な収縮を抑えて症状を緩和します
この薬「生理痛専用薬」と言うことで注目を浴びそうでしたが意外にも不発に終わりました
その大きな理由が配合成分にあります
実は同じ分量の成分として単体でエスエス製薬が既に出していたんです
イブ 成分：イブプロフェン150mg
ブスコパンA錠【第２類】 成分：ブチルスポコラミン臭化物 10mg
成分を見ると既存の成分で今更生理痛専用薬を出す意味があるのかと思いませんか
更に追い打ちをかけますが産婦人科の先生曰くこの２つを一緒に飲むことは結構メジャーだそうです
※ブスコバンA錠には生理痛の効能効果がないため生理痛に効きますとは立場上言えません
薬局が近くになくて第１類医薬品が買えないという場合はこの２つを併せることも出来なくはないですが効能にないのでやるなら自己責任になります
しかもイブとブスコバンAを買うとL-PAINよりもはるかに高くつきますのでオススメはしません
発売時は店頭に専用棚が設けられたりして結構賑わってましたけど今は棚の片隅に置かれているというお店が多いです
ちなみにイブA錠にはイブプロフェンの他にアリルイソプロピルアセチル尿素というものが配合されています
この成分もブスコバンA錠と同じく締め付けられるお腹の痛みを緩和する働きがありますがブチルスコポラミンは下腹部の緊張をほぐす力が更に強いので、イブＡで効果が少なかったという人は、一度試してみて下さい
イブA錠はアリルイソプロピルアセチル尿素のせいで眠くなりますがL-PAINは眠くはなりません
ただ抗コリン成分の副作用である異常なまぶしさを感じることがあるため服用後の運転はしないで下さいの記述があります
この薬で注意しなければいけないことが空腹時に服用を避けるということです
※添付文書にはなるべく空腹時をさけてとあります
イブプロフェンはアスピリンに比べたら胃に対する副作用はないにしても普段から胃酸過多で悩んでいる人が飲んだら結構な確率で胃に負担がかかります
※痛みのもとであるPGは胃酸分泌抑制や胃粘膜保護作用などもあるためPGを抑えるとこれらの作用まで抑えられて胃に負担がかかります
ブチルスポコラミン臭化物には抗コリン作用があって胃酸の分泌を抑制するので多少はマシかもしれませんけど...
もう１つ言うと生理痛に軟便を伴わない場合は使わない方が良いです
抗コリン成分の副作用は鼻炎薬でも紹介しましたが便秘と口渇が主です
普段から便秘をしていて生理中も便秘もしくは軟便でない場合に使うと便秘になる可能性が高いです
花粉症の時期に飲めない場合があると言うのも痛いですね
※抗コリン成分を配合している鼻炎薬は一緒に飲めません
添付文書を見てビックリしたのですが何と抗コリン成分を含む鼻炎薬の記述がない
これでいいのかコーワさん
指定第２類と第２類のものが合わさって何故第１類になったかですが...
コーワさんに聞いたところ初の生理痛専用薬だからということでした
えっ
生理痛専用薬として使い続けて肝機能障害になったり子宮の病気を見過ごさないという理由じゃなくて
いい加減ですよね～
こんな理由なので恐らくあと数年後には第２類とかになってどこのドラッグストアでも購入可能になるでしょうね
一番ツッコむべきところは
生理痛専用薬と言っておきながら長期連用しないで下さいと書いてある点です
そりゃ成分的に長期連用はマズいですが...
※そもそも市販薬は長期に渡って使うものではありません
これで良いのか生理痛専用薬
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この薬は2011年12月7日に発売されたので取り上げるのは今更な気がしますがどうぞお付き合い下さい
ネーミングを初めて見た時はDEATH NOTEにハマっていたので「L」の社会に対する苦痛を勝手に連想しましたが「Lady」の痛みなんでしょうね
【第１類医薬品】エルペインコーワ
イブプロフェン【指定第２類】 150mg
ブチルスポコラミン臭化物 10mg
効能：生理痛（主に、軟便を伴う下腹部の痛みがある場合）
作用秩序としましては...
生理痛の原因のひとつに、PG(プロスタグランジン)がありイブプロフェンがPGの生成を抑制します
※PGは子宮や腸管の収縮を促し、痛みを誘発させます
生理中は腹痛と共に軟便や吐き気に襲われることが多いため、ブチルスポコラミンが子宮や腸管の過度な収縮を抑えて症状を緩和します
この薬「生理痛専用薬」と言うことで注目を浴びそうでしたが意外にも不発に終わりました
その大きな理由が配合成分にあります
実は同じ分量の成分として単体でエスエス製薬が既に出していたんです
イブ 成分：イブプロフェン150mg
ブスコパンA錠【第２類】 成分：ブチルスポコラミン臭化物 10mg
成分を見ると既存の成分で今更生理痛専用薬を出す意味があるのかと思いませんか
更に追い打ちをかけますが産婦人科の先生曰くこの２つを一緒に飲むことは結構メジャーだそうです
※ブスコバンA錠には生理痛の効能効果がないため生理痛に効きますとは立場上言えません
薬局が近くになくて第１類医薬品が買えないという場合はこの２つを併せることも出来なくはないですが効能にないのでやるなら自己責任になります
しかもイブとブスコバンAを買うとL-PAINよりもはるかに高くつきますのでオススメはしません
発売時は店頭に専用棚が設けられたりして結構賑わってましたけど今は棚の片隅に置かれているというお店が多いです
ちなみにイブA錠にはイブプロフェンの他にアリルイソプロピルアセチル尿素というものが配合されています
この成分もブスコバンA錠と同じく締め付けられるお腹の痛みを緩和する働きがありますがブチルスコポラミンは下腹部の緊張をほぐす力が更に強いので、イブＡで効果が少なかったという人は、一度試してみて下さい
イブA錠はアリルイソプロピルアセチル尿素のせいで眠くなりますがL-PAINは眠くはなりません
ただ抗コリン成分の副作用である異常なまぶしさを感じることがあるため服用後の運転はしないで下さいの記述があります
この薬で注意しなければいけないことが空腹時に服用を避けるということです
※添付文書にはなるべく空腹時をさけてとあります
イブプロフェンはアスピリンに比べたら胃に対する副作用はないにしても普段から胃酸過多で悩んでいる人が飲んだら結構な確率で胃に負担がかかります
※痛みのもとであるPGは胃酸分泌抑制や胃粘膜保護作用などもあるためPGを抑えるとこれらの作用まで抑えられて胃に負担がかかります
ブチルスポコラミン臭化物には抗コリン作用があって胃酸の分泌を抑制するので多少はマシかもしれませんけど...
もう１つ言うと生理痛に軟便を伴わない場合は使わない方が良いです
抗コリン成分の副作用は鼻炎薬でも紹介しましたが便秘と口渇が主です
普段から便秘をしていて生理中も便秘もしくは軟便でない場合に使うと便秘になる可能性が高いです
花粉症の時期に飲めない場合があると言うのも痛いですね
※抗コリン成分を配合している鼻炎薬は一緒に飲めません
添付文書を見てビックリしたのですが何と抗コリン成分を含む鼻炎薬の記述がない
これでいいのかコーワさん
指定第２類と第２類のものが合わさって何故第１類になったかですが...
コーワさんに聞いたところ初の生理痛専用薬だからということでした
えっ
生理痛専用薬として使い続けて肝機能障害になったり子宮の病気を見過ごさないという理由じゃなくて
いい加減ですよね～
こんな理由なので恐らくあと数年後には第２類とかになってどこのドラッグストアでも購入可能になるでしょうね
一番ツッコむべきところは
生理痛専用薬と言っておきながら長期連用しないで下さいと書いてある点です
そりゃ成分的に長期連用はマズいですが...
※そもそも市販薬は長期に渡って使うものではありません
これで良いのか生理痛専用薬
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