私「弘ちゃんが我慢していい子でいるのと、ありのままの自分を表現するのとどちらがいいですか?」
「扱いやすいのはいい子ですけど、我慢させるのは申し訳ないです。」
私「では弘ちゃんの気持ち聞いてあげてくださいね。」
お母さんが弘ちゃんを抱き締めます。
抱き締められながら弘ちゃんはお母様にお話をします。
「一緒にね、遊んでくれる?お人形でね、遊びたいの。遊んで欲しいなあ。」
「言われたことしない時もあるんだよ。やりたくないことはしない。あのね、幼稚園に合格するためのお勉強もね、嫌いだしやりたくない。週末は、お勉強じゃなくて、遊ぶの。遊ぶの遊ぶの。勉強しない。一人で遊ぶの嫌なの。うん。遊んでくれたらいいよ。許してあげる。」
お母様は優しく抱き締めてくれています。
私「ちょっと安心した?」
「うんうん、遊んでくれるって。」
私「お母さんが横に居てくれるから安心して寝ようか?」
「うん。」
お母様が添い寝をしながら、弘ちゃんの胸をとんとんと叩いています。
「そういえば一緒に寝てなかったですね。寂しかったのかな。」
お母様がそういいながら弘ちゃんを寝かしつけます。
これからも弘子さんが眠りにつく時はいつでもお母様が一緒にいてくれます。
安らかに眠りについた弘ちゃん。
翌朝(イメージ上)いつものように目覚めます。
私「弘ちゃんおはよう。」
「うんうん。」
私「今どんな気持ち?」
「…気持ちが良くない。」
朝、死にたくなるような憂鬱さがあるのです。
「お腹が痛い。学校行きたくない。」
私「お腹痛いの?」
「お腹が痛いっていうと学校休めるの。」
私「学校行きたくないの?」
「なんかみんなと上手くお話しできないし、仲良くできない。みんなと馴染めないの。」
私「どうしてだろう?」
「みんなとお話し合わせたりとか苦手だから一緒にいれないの。」
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