前回の記事の続きです。

ちなみに昨日の記事は普段の3倍のアクセスがあり、史上最高のアクセス数でした。

ありがとうございます。

以前「洗脳」について書いたときも異様にアクセスが多かったことがあります。

みなさん、興味があるのでしょうかね。o(^-^)o


さて前回の記事で書いたことをまとめます。

•催眠術の仕組みを学ぶと、どういう言葉が相手の心に響くか分かる。

•催眠術をかける、あるいは言葉が相手の心に響くには3つの要素が前提になる。

•1つ目の要素は、「権威 authority」。


今日は2つ目の要素をご紹介します。

2つ目の要素とは、「doctrine 教義」です。

Doctrine の定義は、a set of belief held and taught by a church, political party or other group.

つまり、私たちが宗教、政治、家族などの権威ある存在から教え込まれた価値観や善悪、考え方のシステム、とここでは理解してください。


難しい説明は割愛しますが、要するに相手の信じるものに沿ったメッセージであれば心に響くということです。

逆に相手の信じないものを押すと強い抵抗心を招きます。

そして、相手は心のシャッターをガラガラと閉めるでしょう。


催眠をかけようとしているときに、相手が「催眠は悪いものだ」「絶対にかかるものか」「他人にコントロールされたくない」という価値観・考え方を持っていたとします。

それすれば、どんなに優れた催眠術師でもその人を催眠状態に誘導することはできません。


ですが、術者が先に催眠の仕組みや意識の仕組み(「教義」)を簡単に説明し、相手が同意して「かかりたい」と思えばかかるのです。

実際に体験した事のある人にしか理解できないと思うので、もう少し身近な例をひとつ。


宗教がとても良い例です。

宗教での「教義」とは聖書、トーラー、コーランなどに書かれている内容です。

信者の人は、教義について同意していて、なおかつ権威のある場所(教会など)で、権威のある人の話を聞いているからこそ、教えが心に響くわけです。


ですが、その宗教を信じない人には、同じ言葉を聞いていても心に響きません。

もしかして、「神」という言葉だけで拒否反応を起こす人もいるかも。

内容がすばらしかったとしても。

いろんな人がいますから、反応は人それぞれです。



日常生活の会話でも同じ。

相手の信じているもの、価値観、考え方に沿ってメッセージを伝えれば響きやすくなります。

ですが、相手の価値観にあっていないものであれば、響かなくなります。

それどころか、言葉一つで相手が「引いてしまう」こともあります。


普段の会話で誰かに「引いた」経験がある方はたくさんいらっしゃると思います。

「引く」というのは一瞬で起こりませんか?

今まで積み上げてきたものがあったとしても、相手のちょっとした言動で一瞬に興ざめしてしまいます。

今まで尊敬していた人が、外食先でウェイトレスに怒鳴っているところを見て引いた。

上司が異様にケチ過ぎて引いた。

知り合いが差別的な発言をしたので引いた。

誰かに嫌なダメ出しをされて引いた。

などなど。


相手があなたの価値観、観念に反することをすると、一瞬にして気持ちが引いてしまうのです。

これらの例からお分かりのとおり、相手に言葉を響かせたかったら、相手の価値観にあなたのメッセージを合わせる必要があるということです。

相手を説得してあなたのメッセージに同意するようにするのではなくて。

どんなにあなたのメッセージがすばらしくても、心のシャッターが閉じられてしまうと意味がありません!



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