ネタバレOKの方のみ、おすすみください。お願い

 

■  切ないロマンス(じれったいロマンス) エピソード9:本当のことを言ってくれ

 

「その女が住んでいる近くか」

「はい。」

会長の偵察です。

「彼女は、カフェの上のアパートを借りているようです」

「女の趣味が落ちたな。わしが引きずり出してやる」

 

「えっ?あれは何だ?路肩に寄せろ」

公園で、ドングを抱き上げ、シャボン玉で遊ばせているジヌクを、車の中から見つめるチャ会長。

「あのバカはあそこに何をしているのだ?それに、あの子供は誰だ?」

「あいつ・・・」

なにかを思いついた会長・・・大混乱。

 

前回はここまで

 

ハートの目をしたお母様方に見送られ、たっぷり遊んだドングを肩車し、公園を後にしようとするジヌク。

ドングはパパにそっくりねというママたちの声に、すぐさま否定しようとするジヌク。

ドングがジヌクの両耳を、キュッと掴んでるのが超可愛いの。

なぜか明言を避けるジヌク。

「ドング、挨拶は?」

「さようなら、ドング。」

「バイバイ」

 

公園ママの永遠の妄想が・・・(笑)

 ドングが可愛いすぎるので・・ハート

 


~研修中のユミ~

食中毒予防のための細菌系の講習を受けているユミ。

<本部長、無事にお帰りになりましたか?>

ユミからのメールが届いたとき、ジヌクはドングをお風呂に入れてました。

「砂だらけだぞ。こっち向いて。背中を洗おう。これは何だ?アトピー?おい、男にとって、お尻は大事なんだぞ。わかったか?痛くないか?よし、痛くないならいいか・・・」

面倒見いいよね。

「やぁ、着替えはどこだ?どこ?ここか?」

ユミの下着の引き出しを開けてしまう。宝石箱(パッド入り)を取り出し、苦笑するジヌク。

ドングの引き出し発見。

「やあ、こんなの誰が選んだんだ? 子供だって、良質の下着を身につけるべきだろう。肌だって敏感なんだから」

さすが下着会社の本部長!

とりあえず身支度完了。

「お前いくつだ?」

指3本を見せるドング。

「3歳?・・・3歳?」

指折り数えながら、ちょっと考えるジヌク。

 

ヘリが同僚たちと話をしている。

「チュ・ヘリ、すごい人気よね。」

「ええ。ただの従業員じゃないくらい忙しい」

「でも、もう有給つかえないんでしょ。疲れない?」

「結婚したら、やめるから」

「結婚するの?」

「誰と?もしかして Daebokグループのチャ・ジヌク?」

明言しないチュ・ヘリ。

 

ちょうど、その隣のブースでは、ミヒ(ユミオンマ)がPDに売り込みの真っ最中。

女優として、もう一花咲かせたいのに、乗り気じゃないPD。

説得の様子を聞いてしまうチュ・ヘリ。

「なんなの?これ・・・もしかして、アダルトビデオの女優だったの?」

 

~ヒョンテの店~

講習から戻ってきたユミ。

「本部長、まだ家に帰ってなかったんですか?どうしてこんなところに?」

「君のお母さんに、ドングの面倒を見るように頼まれた」

「うちの母に?どうして、まだ・・なぜ、私に電話してくれなかったんです?」

「君は、給食サービス会社に行ったと聞いたから、トラブルに巻き込みたくなかったんだ。俺は、特に予定もなかったし・・・。しかし、この子は誰だ?」

「ああ、それは・・・うちの母が面倒を見ている子なんですけど、でも、今、私たちは一緒に住んでいます。今日は、助けていただき、ありがとうございました。ドング、行きましょう。」

ドングを抱き上げるユミ。

「ねえ、ちょっと待って。君は・・・俺が今日どのくらい大変だったか知ってるのか?ドングは元気いっぱいで、疲れ知らずだった」

「ああ、ドングが困らせましたか?ごめんなさい。」

「そんなこと、言ってない」

ドングの注意をそらし、ユミにキスするジヌク。

「これでよし。帰るよ。ドング、またな」

 

「ドング、おじさんとなにしたの?」

「おじさん、遊び場で「うわー」って、みんなも「うわー」って。お風呂で「よし」って、ぼくも「よし」って」

「・・・公園で何かしたのかな?」

いまいち状況を飲み込めてないユミ。

「 楽しかった?」

満面の笑みで、親指をたてるドング。

 

~ジヌクの自宅~

プールでのキスや今日のキスなど、いろいろ思い出してるジヌク。

カムチュニの鳴き声が・・。

「もう、中には入れないって言っただろう」

ミィミィと子猫の鳴き声も聞こえ、慌てて外に飛び出すジヌク。

「おい。お前・・こども生んだんだな」

3匹のちびちゃんたち。

「だけど、なんでお前は赤ちゃんまでつれてきたんだよ?」

結局、面倒見のいいジヌク。

おお、子猫たちのために、あの毛布をダンボール箱に入れてあげました。

ママの毛布は卒業ね。

「でも、だんながいなくて、1人なんだ?」

意味深なシーンが続きます。

 

~企画会議~

「なぜ、誰も何も発言しない?この週末、ひとこともしゃべらず、過ごしてたんですか?ほかには、なんのアイディアもなしか?」

イラついてます。

「はい。我々が持っているすべてです。」

「みなさん、これがあなたたちできる最善ですか?」

「申し訳ありません」

「よくかんがえてみます」

口々にギブアップ気味の社員。

 

「こういうのはどうだ?父と息子のための上質な下着コレクションっていうコンセプトで、テンセルは天然繊維だから、アトピー性皮膚炎の子供にもいいんじゃないか。」

「確かに。それだけでなく、汗や湿度もコントロールできます。消費者も気に入ると思います。」

「至急、マーケティング調査をします」。

「消費者も積極的に対応すると思います。」

「それでは、みんな、この企画に同意するのか?」

「 はい。」

ジャスト!時限爆弾を止めるジヌク。

 

「会長がお呼びです」

チャン秘書がジヌクを呼びに来ました。

 

自分の席に座っている父親に、ため息をつくジヌク。

「なぜ、私のオフィスにいらしたのですか?」

「お前、どのくらい隠すつもりだった?」

「は?何についてのお話ですか?」

「俺に知らせず、子供がいたのか?あの栄養士の子供はお前の息子か?」

「え?」

「お前、3年前、彼女と一緒に一体何をした?」

カートにぶつかり、倒れそうになったユミを支えているジヌクの写真を、テーブルに叩きつける会長。

「あなたは私を追放したとき、ずっと監視をつけ、写真も撮らせていたってことですね」

「そんなことは問題じゃない。お前はずっとこのわしをだましてきたんだぞ。あの子は私生児だ。 会長の俺でさえ、戸籍は綺麗だぞ。」

「私生児ってなんですか」

「あの子だ。あの栄養士は、密かに自分で子供を育てている。芝居はやめろ」

「・・・え?あの子供が、イ・ユミの息子だと?」

「まさか知らなかったのか?じゃ、週末は何をしてた?」

「そんなはずは・・そんなはずはありません。」

 

~回想~

ぬいぐるみを届けたとき、うちの犬のものだと誤魔化したユミ。

ユミを感激させたかったら、ドングによくするといいと言ったオンマの言葉。

年齢を聞いたとき、3歳と答えたドング。

母が面倒を見ている子供だが、私たちは今一緒に住んでいると説明したユミ。

 

思い当たっちゃうことだらけで、息もつけないジヌク。。

その様子を見て、ジヌクがまったくこの件について、知らなかったと理解する会長。

 

~厨房~

調理長がごはんを炒めている。

「おお、おいしそう」

食材を運ぶウンジ。

「はい、味見お願いします」

連携の取れてきた厨房スタッフ。

 

「ちゃんと食べてるかな? 今晩の夕食はどうなるんだろう?」

携帯を取り出したところで、ジヌクからメール。

<仕事の後に会おう。外で待っている>

 

こんな日に限って・・・チュ・ヘリ参上。

「今日こそは、イ・ユミについて、ジヌクオッパにすべてを話してやるわ」

車を降りようとしたとき、ユミがジヌクの車に乗り込むところを目撃し、

「何?彼らは、こんな時間はどこに行くの?」と追いかけることに。

そして、それをバイクで追いかけるヒョンテ。

いきなり三つ巴ね。

 

「でも、どこに行くの?」

「さぁ、俺にもわからない。正直に話してくれ。俺に伝えたいことはないか?」

「本部長が言いたいことがあるから、誘ったんじゃないんですか?」

「俺は、君が俺に伝えることがあるだろうと思ったから、聞いたんだ」

「別に、言うことは何もありませんけど」

「本当に?俺は・・俺たちは本当に話さなきゃならないことがあると思っている」

様子のおかしいジヌクに不安になるユミ。

 

急に車を止めるジヌク。

「本部長、なぜこんなところに?」

「3年前、何があった?なにひとつ隠さずに、俺にすべてを教えてくれ」

「なぜあなたはまた、突然そのことを持ち出すの」

「俺は今、本当に真剣だ。だから、正直に言ってくれ」

「何を聞きたいのですか?何を知りたいのですか?」

「すべて。君に関するすべてだ!」

「どうして、こんなことを言われるのか見当がつきません。私、帰ります」

車を降りるユミ。

「イ・ユミ・・・俺は必死になって働いた。それが、生きていける唯一の方法だったから。イ・ユミ、君のためだ。君が黙って姿を消してから、俺は誰とも付き合えなかった。きちんと食べることも眠ることができなくなった。限界まで働いた。俺は、一度だって君を忘れたことはなかった。だから、君はどうだったのか教えてくれ。あれ以来、君に何が起こったのかを教えてくれ。君が言ってくれなければ、知る方法がないんだ!」

「・・・怖かったんです。簡単な女に見られたくなかった。どんなに時代が変わっても、会ったその日になんて・・・そんなことを自分がするなんて、自分の身に起こるなんて・・・だけど、そういうことになって・・・ばかげてるって思われても、あなたが信じようと信じまいと、私の生涯で、あなた以外とはしたことがないし、誰ともそんな気持ちになれなかったの。」

 

二人の会話を全部、聞いてしまうチュ・ヘリ。

飛び出して行きそうになるところを引き止めるヒョンテ。

「何よ?なんなのよ?何するのよ?」

ヘリの手をとり、その場を離れるヒョンテ。

 

ユミの告白を聞き、黙って抱きしめるジヌク。

 

ユミを送ってくるジヌク。

ユミの手を優しく握る。

「大丈夫だ。中に入って」

「本部長も気をつけて」

大事な話は先送りね。

 

ヘリの車のところまで、とりあえず戻ったヒョンテとヘリ。

「ちょっと・・・、あなたは、このままだと死ぬかもしれないわね。」

「もし、あんたが飛び込んだりしたら、相当みっともないな」

「うるさい!」

「あんたが今日聞いた話を忘れるなら、見返りに、あんたの番組にでてもいい。あの2人の邪魔をするのはやめろ」

「あんた、しっかりしなさいよ。悪いけど、私は今、本当に腹を立ててるの。だから、これ以上怒らせないで。私の前から消えて」

走り去るチュ・ヘリと、ため息ばかりのヒョンテ。

 

宝石箱を見ながら、考え込むユミ。

<俺は必死になって働いた。それが、生きていける唯一の方法だったから。イ・ユミ、君のためだ。君が黙って姿を消してから、俺は誰とも付き合えなかった。そして、きちんと食べることも眠ることもできず、限界まで働いた。俺は、一度だって君を忘れたことはなかった。>

「・・・私だけじゃなかったのね」

 

庭先で子猫たちをみているジヌク。

<お前たちは幸せになるんだぞ。お前たちにはお母さんもいて、暖かい毛布もあるんだから。それに・・・一緒にいられるんだから>

~回想~

毛布をかぶったオンマと追いかけっこをしてあそぶ幼少時のジヌク。

泣きながら、突然いなくなった母を探し回るジヌク。

その手には固く毛布が握られ、ずるずると引きずって歩く・・・。

「お父さん、お母さんはどこ?なぜ戻って来ないの?」

ジヌクの問いかけに答えない父。

 

<チャ・ジヌク、躊躇うな。家族が心配することは何もない。お前がしなければならないのは一緒になることだ。全部、手に入れるんだ>

 

出勤してきたユミ。

 [栄養士 イ・ユミ]

「これって何ですか?」

「あなたのオフィスを設定しています。」

「え?私の事務所?」

 

ユミの部屋を見に来る調理師’s。

「信じられない」

「アメージング。これってどういうこと?」

「彼は、本当によく栄養士を特別待遇するわね」

「すみません」

「ねぇ、私も時々そのマッサージ器を使用ってもいい?」

「ええ、もちろん。」

「でも、誰がイ先生のために、このオフィスをセットアップしたんだ?」

「あの、それはその・・・」

「これって、最新のプリンタよ」

 

早速確認するユミ。

<もしかして、本部長がオフィスを与えてくださったの?>

<君の仕事環境があまりにもみすぼらしかったから。従業員の福祉厚生の一環だから、それほど負担に感じることはないよ>

「負担よ。本当に負担よ」

泣きそうなユミ。

ジェニがシンファに耳打ち。

「彼女は、チャ本部長と付き合ってるの」

「チャ本部長?」

大声を出したシンファに、ビンタ一発かますジェニ姐さん。

 

<ありがとうございました。>

恐縮しまくりの雰囲気をかもし出すユミのメール。

苦笑するジヌク。

デスクの上には、男児用の下着の試作品が。

<ドングに似合うかな?>

 

「パッケージを差別化したほうがいい。生産にも問題はないか?」

「全く問題はありません。ところで、私たちは、このプロジェクトの名前を考えているのですが。いくつかの候補はありますが・・・」

「こんなのはどうかな? "I’m your father  僕は君のお父さん。"」

「それはいいですね。シンプルで、なじみやすいです」

「もうさがっていい」

 

<明日は週末だ。デートしよう。ドングも連れて来て」

ジヌクの提案に首をひねるユミ。

「ドング?彼の中で、ドングの存在が大きくなったのかしら」

 

「緊急事態です!」

シンファが、チャ会長が、社員食堂に現れたと呼びに来ました。

 

会長を出迎えるユミ。

「君が イ・ユミ栄養士?」

「はい。何をお召し上がりになりますか?もし、リクエストがあれば、出来る限り早くお作りしますが・・・」

「そんな必要はないよ。従業員が食べているのと同じものでいい」

「かしこまりました。」

 

料理を運んでくるユミ。

「それでは、お食事をお楽しみください。」

「君は忙しいかね?座りなさい」

「はい。」

「私がここに来た理由を、伝えてもいいかね?」

「・・・ええ」

 

「これって、イ栄養士と本部長が本当に付き合っているみたい」

「やぁ、これって大抵、こんなふうに乗り込んできて、お金の封筒をわたすのって彼の母親なんじゃないの?」

ドラマでは、大抵そうです(笑)

「何のこと?」

「だから、母親が大抵・・・」

「そうなの?」

「なにしてるの?仕事に戻りなさい」

皆を呼び戻しに来た調理長が心配そうに、会長とユミを見てます。

 

ドングと一緒に、ジヌクを待つユミ。

会長の言葉を思い出している。

<わしが何もしない理由は・・・ジヌクが自分で終わらせるのを待っているからだ。君にも、そのことを覚えておいてほしい。君にとっては、この関係が何なのか確立していないようにみえるんだが・・・>

 

「ドング!」

ああ、すっかり気分はパパです。

ユミそっちのけで、ドングを遊ばせるジヌク。

「デートじゃなかったの?」

すねてるユミの手をつなぎ、ドングを肩車し絵に描いたような“パパとママとぼくの休日”。

 

「ご注文はお決まりですか?」

「はい。」

「家族のための家族のアイスクリームのセットがお勧めです」

「いいえ、私たちはただの・・・」と否定しようとするユミをさえぎるように、

「じゃ、それください」と注文するジヌク。

 

自分に食べさせてくれるのかと、あ~んしちゃうユミが切ない(笑)

もちろん、ドングに食べさせるジヌク。

 

「なんで、そんな目で見ている?」

「なんで、こんな気分になるのか?私も戸惑ってます。これじゃ、デートの3番手みたいだもの」

「嫉妬か・・」

「おいしい。ドング?」

「うん」

「そっか、うまいか?」

 

「会長のことはすまなかった。俺が止めなきゃならなかったのに」

「チャン秘書に聞いたの?」」

「会長は、君に厳しいことは何も言わなかったか?」

「ただ食事をされて、戻られたわ」

「父が言ったことは全部忘れてくれ。俺は、もう決心している。君はもう1人じゃない」

 

帰り際

「さぁ、贈り物だ」

「そんなのよかったのに・・・」

「ドングにだよ」

「ああ。」

「私たちは、父と息子の下着コレクションのための新しいプロジェクトを立ち上げた。ドングの質の悪い下着に触発されたんだ」

「子供って本当に成長が早いから、どうしても安価な下着を買うんです。でも、こういう父と息子のお揃いの下着コレクションみたいな商品があれば・・・」

「おい、どこ見てる!子供がいるのに。じゃあな、ドング、来週はうちに来い」

「また?私たち3人で?」

「どうして?嫌か?」

「いえ、いいですね。良い考えだわ。本部長は、本当に子供が好きなんですね。」

「いや、ドング以外にはそんなに・・・君の家族だから。さぁ、ドングは、おうちに帰る時間だぞ」

「気をつけて」

 

夜、チャン秘書と飲むジヌク。

「本当ですか?どうすれば・・・どうすべきでしょう?」

「チャン秘書が驚くのも無理はない。俺だって受け入れがたかった」

「どうやって・・・私に秘密にし続けられたんです?私たちは、もっと近い間柄だと思っていました!」

「それより、もっと重要なポイントがあるだろう?」

「なにがです?」

「チャン秘書、3年前に私についたとき、写真をとっただろう」

「写真がどうしたんです?・・あっ、会長は二重スパイを使用したんですね。最後まで、会長は私のことも信用してくださらなかった」

暗澹たる気分の2人。

「これからどうするつもりですか」

「このプロジェクトが終わったらすぐに、会長に伝えるつもりだ。」

「大丈夫ですか」

「家族を持って過ごすなんて、思ったことがなかった・・・。でも、あの2人となら、試してみるのも悪くない」

 

~ヒョンテの店~

窓際に座り、ひとり考え込んでいるユミ。

ヒョンテがユミの前に座る。

「何を考えている?」

「なんか変なの・・・多分、こういうのはじめてだからだと思う。本部長は、私のためにいろんなことをしてくれるの。でも、どういえばいいのかな?シンデレラみたいには思えないの。手のかかる息子を治療してみている感じ。これって普通?」

「うまくいっているようだな、本部長と」

「ううん、そうでもないの。」

「大丈夫なのか?お前が期待するものと違ってるかもしれない。彼は一般人じゃないんだ。」

「それはそうよね。でも・・・」

 

~回想~

眠ってしまったドングを横抱きするジヌクと一緒に、池を眺めているユミ、

腕組みをしているユミを見るジヌク。

「いつも、そんなふうに身構えてて、息がつまらないか?」

「こうしてるほうが落ち着きます」

「君は絶対、簡単な女性でじゃない。俺は君をそんなふうに思ったことはないよ。俺の人生で、君ほど大変だった女性はいなかった。だから、少しくらい解き放ってもいいんじゃないか。少なくとも、俺の前くらい。」

<私もそう感じてます。私にとって、たった1人の人・・・あなたみたいな・・・」

 

「自分の心に従うつもりよ。」

「ああ、それがいいな。」

ユミには気付かせないけれど、表情の暗いヒョンテ。

 

<今は、心からあなたのことが好き。夢みたい。でも、私が目を覚ましたときのことはわからないけど・・・> 

 

[Epilogue9-1:ファミリーレストランでの本部長の態度]

「ご注文はお決まりですか?」

「はい。」

「家族のための家族のアイスクリームのセットがお勧めです」

[これは、私たち3人家族としてのはじめての時間だ!]

「いいえ、私たちはただの・・・」と否定しようとするユミをさえぎるように、

「じゃ、それください」と注文するジヌク。

 [これは、カップル用のセットに一つプラスされるのか?家族はそれがセット!完璧だ!]

「家族のセットだぞ」

 

「君はもう一人じゃない。」

ユミに食べさせると見せかけて、自分でアイスを一口食べるジヌク。

「うまいか?ドング」

[このかわいい奴め。自分じゃ食べないのに、俺からだと食べるんだ。]

 

「食べるのが好きじゃないみたいだ」

[この時間は、本当に君が俺に与えてくれたのか?]

 

[これは私たち3人の最後の日よね]

ああ、この温度差(笑)

 

[Epilogue9-2:おじさんと何をしたの?]

「ドング、おじさんとなにしたの?」

「おじさん、遊び場で「うわー」って、みんなも「うわー」って。お風呂で「よし」って、ぼくも「よし」って」

「・・・公園で何かしたのかな? 楽しかった?」

満面の笑みで、親指をたてるドング。

「おじさん、また来る?」

「どうかな?」

 

[Epilogue9-3:本部長の二日酔いを悪化させる方法]

 

[本部長 ドングの乗ったブランコを押し続ける]

[これは、二日酔い状態の公園での最初の時間です。]

[頭が・・・二日酔いを治す必要がある。頭が痛い。]

 

[無限のはしごに、はまった]

[私もすべって降りる]

[ここはどこだ?私は誰?私は恥ずかしい。イ・ユミはどこにいったんだ?]

 

★切ないロマンス エピソード10につづく★ 

今までの思わせぶりな“3年前の結晶説”の伏線が、一気に結集してきましたね。

今回も、ユミとヒョンテ以外の、思い込みの激しい人々が、突っ走ってくれました。

 

まず、財閥の人物調査ってもっとちゃんとしてないの?と、疑問がわきつつ、会長がユミの職場に来たシーンでは、ジェニたちが「ここは、彼の母親が金の入った封筒を渡す場面でしょ」と韓ドラあるあるをぶち込んでくれたので大笑い。

ちょっと古いけど、『バリでの出来事』なんて猛母やら妄母やら暴父とか、すごいですもん。

今は、結構ソフトになったぶん、社会的な居場所を奪うとか、実力行使の形が変わってきたような気がします。

会長との会話は、あれで全部だったのかな。

 

そんな中、家庭愛に恵まれていたとは言いづらい、ジヌクのバックグランドが、ドングを可愛がる端々に感じられて、これはちょっと、ぐっと来ましたね。

 

本来は、3年間、お互いを忘れられずにいたことを告白しあったところも、良かったんですが、

どうも小出し小出しでね、肝心なことを先送りにする必然性が、ドラマ上、薄くて(あ、言っちゃった)、よっぽど、チュ・ヘリの怒りの方が説得力あったかも。

 

チョ・ジェリョンさんが、会長秘書役で特別出演。

テロップではじめて気付き、誰がカメオだったのか、調べちゃいました。

リメイク版の1%の奇跡つながりですね。