和名タイトルが『じれったいロマンス』だって、知ってはいたんですが、修正するのが面倒で放置してました。

思い立ったが吉日。

ちょっと手直ししますね!

2018/05/16


ホントは細かい描写や訳は必要ない感じの内容なので、ちょっと迷ってましたが、予想外に『高潔な君』が人気あるのね、と再認識したことと、『推理の女王』が時間かかりそうなので、こちらをアップし始めます。。

 

OCN月火ドラマ2017年4月17日(全16話)

エタヌン ロメンス / 애타는 로맨스

http://program.tving.com/ocn/mysecretromance

 

 

 

■     切ないロマンス(じれったいロマンス) エピソード1:ワン・ナイトの関係

 

とあるクラブを訪れたチャ・ジヌク(ソンフン)。

来ている女たちを品定めするように、店の奥に進んでいく。

「たしかにあなた、かなり頻繁にここに来てるって噂の人よね?」

目立つ女性に声をかけられても、熱い視線をむけられても、さらりとかわしていく。

 

同じ頃、ひっつめ髪にメガネ、白いシャツ、リクルートスーツをまとったイ・ユミ(ソウン@seacret)が、クラブの階段を慎重に降りてくる。

 

クラブのオーナーに挨拶するジヌク。

「なんで今日の音楽は、すごく安っぽいんだ?どうした?」

いつものDJが急に休んだため、代役も手配できず、金曜の夜にも関わらず、DJ不在を愚痴るオーナー。

DJブースに立つジヌク。

「おい、何をやろうとしてる」?

「スペインにいた頃、女性DJといたずら半分でやったことある。」

「お前、その彼女から教わったのか? 」

「ああ。ただ、全部即興だったけどな」

「なんだよ」

呆れるオーナー。

 

友達に呼びだされ、面接帰りに、リクルートスーツ姿でクラブに来たユミ。

「ねえ、なにそれ。死神なの?」

「ユミ、あんたは本当にこの格好でクラブに来たの?」

結局飲み始める。

「飲もう」「乾杯!」

 

急にハウリングした音楽に、耳を押さえる客たち。

「おっと、悪い、悪い」

「もぉ、ちゃんとやれよ」

DJの真似事をはじめたジヌク。

 

フロアに移動した友人たちを尻目に飲み続けるユミ。

 

「盛り上がってる?」

順調に盛り上がるフロア。

 

<ユミ>あ~あ、こんなとこ、来るべきじゃなかった。今はクラブなんかに来てる場合じゃないもの。でも大丈夫よ。今日の面接は手ごたえあったわ。>

周囲を見回すユミ。

<ここ、雰囲気もいいし、女の子も多いし、それにアルコールも、おいしい。私以外ぜんぶいいのね>

 

「いいわよ!あなたたちのために踊ってあげる」

縛っていた髪ゴムとメガネを外し、フロアの中心で妖艶に踊り始める妄想はすぐ撤退(笑)

 

だいぶお酒がすすんだユミ。

「いいわよ!あなたたちのために踊ってあげる」

ふらふらとフロアに進み出て、ダサいダンスをはじめると、同じくダサい男が近づいてきたため、あわててフロアから店の奥まで立ち入るユミ。

男女が抱き合っているところが見える。

「あの人たち、あそこで何をしているの?」

 

小説の一節のように、ロマンティックな状況を期待するユミ。

しかし、実際は、整形箇所を指摘するジヌク。

「目と鼻をやってるね。顎もスリムに削ってる。」

「でもね、胸はまだ、わたしのよ」

ジヌクに耳打ちする整形美女。

チョン・ソミンちゃん、カメオ出演です。

このドラマ、1%の奇跡のスタッフですもんね。

 

「ああ、やっぱり、我慢できないわ」

2人の背後を走り抜け、トイレにいそぐユミ。

「すみません、ちょっと急いでるんです」

突然のユミの出現に驚くジヌク。

「ま、忠告はしたよ。もっとがんばって」

「え?どこに行くの?一緒に遊びましょうよ」

「悪いね。猫を飼っててさ」

「待ってよ。猫?あなたの猫?」

 

翌日、完全な二日酔い状態で、よろよろと近所に水を買いに来たユミ。

同じ頃、プールで優雅に朝の運動中のジヌク。なんとも対称的な二人。

ジヌクのもとには、朝っぱらから、秘書の登場。

父であるテボクグループ会長に呼び出されたジヌク。

昨晩のクラブでの(整形)美女との接近戦が、もうネット記事になっている。

 

<Daebokグループの後継者と彼のシークレットラブアフェア >

<梨泰院クラブでシークレットラブアフェア>

[うらやましい・・] 

[元カノじゃない?]

[うわー、彼ってハンサムだ。] 

[お似合いね]

・     ・・コメントも寄せられている。

 

「マスコミも、スキャンダルを捏造する必要もなくて随分楽だな。」

「これほど、我が財閥のイメージを損ねておいて、まだ、私の金を使い足りないのか?」

「さぁ、あなたの財閥とやらは、まだ第一または第二位にもランクされてないようですが

・・」

バンと机を叩くアボジ。 

『花郎』のときの、テテのじいちゃんです。

「荷造りしろ。いや、そんな必要もいらん。うちのリゾートホテルに行ってこい。そこに行って、会社について学んでこい!」

「イヤです」

強制的に、系列のホテルに送り出す会長。

「わかりましたよ、行きますよ。行けばいいでしょ。どこにいけば?」

 

~調理アカデミー~

実習中の生徒たちを見回っていた講師が、ユミの前に来て、呆れ果てる。

「なぜ、あなただけ、丸焦げなの?私はすでに、すべての料理は、温度の制御の仕方によると説明しましたよね。」

「すみません」

「イ・ユミさん、あなたはどうして何回も失敗するんです?もう三回目か四回目でしょう?」

「三回目です。」

「次にまた失敗した場合は、別の調理アカデミーに転校することを検討してください。おそらく、この学校はあなたに合ってないのかもしれませんね。それに、世の中には、調理アカデミーだけじゃありませんよ。あなたは、そうしている間でも、別の道を考慮したほうがいいんじゃないかしら?」

講師にきついことを言われ、落ち込むユミ。

 

母親と電話しながら、アパートに帰ってきたユミ。

「ねえ、誰と誰が江原道に結婚するですって?まぁいいや。なんでも!私は行かない!切るわよ」

自分の母親の結婚式への招待状が届いている。

 

[夫と妻]

新郎:キム・ハン

花嫁:チョ・ミヒ

 

~ホテル行きのシャトルバス乗り場~

落ち込んでいるふりをするジヌク。

「“あいつは常識がない。あいつからすべて取り上げろ!金、クレジットカード、車を没収!あいつが持っているすべてをだ!”会長がおっしゃったことです。」

「俺の車の鍵よこせ。おい、車のキー!」

スーツケースをバスの荷物入れに押し込むチャン秘書。

とにかく、なんとかバスに乗せることに成功!

 

最後に乗り込んできたのは、ユミ。

空いている席を探して右往左往。ユミの手持ちのキャリングバッグが頭にあたり、不機嫌なジヌクに文句を言われても、ぶつけた自覚なしのユミ。

逆にジヌクの隣席が空いてることに気づく。

「ありがとうございます」

「え?」

荷物置きになかなか乗せられないユミ。手に持っていた本が落ちて、ジヌクの鼻に激突。

「ごめんなさい。ごめんなさい。」

「うわー、この女、マジで・・・」

[上司の明示的な味] ← 本のタイトルだけど、もうちょっといい訳があるはず

 

「お客さん、座ってください。」

「はい!」

運転手さんの注意とほぼ同時に、急発信するバス。

バランスを崩し、ジヌクの膝の上に座ってしまうユミ。

「一体、何ですか?」

「ごめんなさい。ごめんなさい。バスが突然動き出しました。すみません。」

「で、どのくらいあなたはここに座ってするつもりですか?」

「ああ。ごめんなさい。」

 

海沿いのリゾートホテルに到着。

乗客たちが全て降りてしまっても、眠りこけているジヌクとユミ。

先に目覚めたジヌク、一瞬、ユミを起こそうとするも、思いとどまり、1人で降りる。

 

「お嬢さん、お嬢さん。到着しましたよ。降りてください」

運転手さんから起こされるユミ。

 

スーツケースを自分でおろすジヌク。

「くそ、俺はここでどんな地獄を見る羽目になるんだ?」

そこへキャリングケースを転がすユミが前を通りかかり、足を踏まれそうになるところを咄嗟にかわすジヌク。 あはは、大きい綺麗な動画で見たら、ひっかり、車輪がジヌクの足の上に(笑)

学習しましたね。

「まったく最後まで、あの女!」

 

すでに、チャン秘書はご到着済み。

「それで、お前は俺に、こう言ってるのか?このリゾートでベルボーイをしろ、と。ミー?この、チャ・ジヌクに?」

「(ベルボーイの)制服に着替えたら、やるべき任務を知らされます。あなたはいつも優しい笑顔を浮かべていなければなりません。」

「この男、なに言ってんだ。いつになったら終わるんだ、これ」

「その決定は、ご本人次第ですね。10分さしあげます」

「うわー、マジかよ。なんで、俺がこんなもの着なきゃならないんだ」

「9分53秒、52秒、51秒、50秒...」

 

いたしかたなくベルボーイの制服に着替えたジヌク。

同僚に、清掃用のバケツを渡される。

「おい、これ・・」

「おい、だと?俺は、あいにく、掃除のための筋肉を持ち合わせてないんだ。さっさと行けよ」

当然の如く、客室の掃除などするつもりもなく、ベランダで日光浴を楽しむジヌク。

 

「チャン秘書のヤツ・・・」

さっそく女子スタッフの1人が落とされました。携帯のゲームをしながら指示するジヌク。

「喉が渇いたな。飲み物を持ってきてよ。」

「もちろん。コーヒー?ジュース?」

「ジュース。しぼりたて。」

「はい。」

 

人影が近づく。

「速かったな。ジュース?・・・ああ、あなたでしたか。こんにちは。」

女性上司(支配人)が立っていました。

「今はあなたの勤務時間のはずです。あなたは、私たちが、今日の午後の結婚式をホストしているか分からないのですか?」

「今はだめなんです。非常に重要なラウンドをプレイしてるところだから。」

「私はチャ会長に報告すべきでしょうか?それとも、立ち上がりますか?」

「OK。いいですよ、行きますよ」

 

先日の面接結果を、電話で聞くユミ。

「不合格?でも、そんなの信じられません。もう一度確認していただけませんか?面接もすごく一生懸命やりましたし・・・ええ、もちろん理解していますが・・。」

ユミの声に反応して立ち止まるジヌク。

独り言を言いながら、自問自答するユミ。

「ユミや。なぜあなたは生きようとするの?死ぬしかないわ。死ぬのよ」

壁に額をこすりつけてるユミを横目に、意識は自分の車を取り戻すこと。

 

~花嫁控え室~

「ああ、私の娘!来たのね!ねえ!なんて格好してんのよ?これは私の結婚式で、葬儀じゃないのよ?」

近づくユミに、笑顔を見せるウエディングドレス姿の母。

「出席する気はないって言ってたくせに」

「オンマの最後の結婚式だろうって期待して来たの。三回目はないからね。」

「三度目の結婚になったら、周りは60歳以上じゃないの。そのときでも、きっと私はセクシーだろうけど、そう思わない?」

「馬鹿なこといわないで。ギョッとするわ」

「ところで、もしかして、一人で来たの?一緒にきてくれる人、1人もいないの?誰か1人くらい・・・」

「再婚は自慢するものじゃないの。それに、オンマと違って、恋愛してる暇もないのよ。」

「恋人がいなくても気になる人とかは?いや、この結婚式で男を見つけるって手があるわ。まずは・・・その死神の服を脱いで」

式場スタッフに連れて行かれ、ドレスに着替えさせられるユミ。

「オンマ、息ができないわ。」

「なんで、それがそんなにきついの?しばらくそれで我慢。式典自体はそんなに時間がかかることはないし。」

「私の服を返して」

「ちょっと、まさか脱ごうと思ってる?そんなことしたら、一生、口利かないからね。あ、そうだ。最も重要な部分を忘れてたわ。」

スタッフに話しかける母。

「恐れ入りますが、持ってきてくださる?」

「これは何? 豊胸パッド?」

「私の自信の源~~♪」

「いいよ、そんなの必要ないもん。大丈夫だから。」

「こっちにいらっしゃい!」

「オンマ!」

「これでよくなるわ。」

「いやだったら」

 

式が始まりました。

新郎から新婦への手紙など、一向に関心のないユミは、ひたすら料理を食べまくる。

「あの彼女、すでに3回もお代わりしてるぞ。あの身体のどこ入るのかな?」

壁に寄りかかっているだけのジヌクに指示する同僚。

「おい、お前。厨房にこのバックを取りにいってこいよ」

「"おい、お前"? お前が行けよ」

 

チャン秘書が、別のスタッフに指示をしているところを立ち聞きするジヌク。

「外に車がある。ガソリンタンクを空にしたら、私に報告しなさい」

そう言ってと手渡しているのは、まさしくジヌクの車のキー。

「そのあと、車のキーはどのようにしましょうか?」

「あなたに預けておきます。それから・・・そのキーは、誰にも与えていませんよ。」

「承知しました」

 

会場では、新郎新婦のスライドショー『チョ・ミヒとキム・ハン』が上映中。

「うわー、あなたって、当時からとてもハンサムだったのね。」

「うわー、ミヒさんこそ、あまりにも美しい」

お互い褒めちぎる熟年カップル。

 

招待客が、アダルトビデオ女優だったユミの母について、噂し始めました。

当時の映像も流れ、いたたまれないユミ。

学生時代、そのことでクラスメートから、からかわれていたユミには、とても許容できず、席を立ってしまう。

それを見て、心配する新郎。

「同意して流したんじゃなかったの?」

「私は私の過去の一部を除外したくなかったの。」

「それはそうかもしれないが・・・」

 

またもや、女性上司に、さぼっているところを見つかるジヌク。

そこにタイミングよく、通りかかった女性スタッフに声をかけるジヌク。

ウエディング用のホールケーキをカートに乗せて運んでいるところを横取り。

「これは、男が運ぶべきものでしょう。」

「あ、ありがとうございます」

上司にむかって、アピールするジヌク。

そこへ、不機嫌の塊のようなユミが反対方向から猛進してきて、鉢合わせ。

思わず、後ろに倒れそうになるユミを支え抱くジヌク。

宙を舞ったケーキがユミの顔に直撃。

 

上司に注意されるジヌク。

「いいですか、私はあなたがここで仕事をしたくないということは、よく知っています。ですが、少なくとも、他の誰かに害を与えてはなりません。」

「先ほども言いましたが、これは事故だったんです。どうすれば、激怒牛のように向かってきた女性をかわすことができますか?」

さっさと、ジヌクが激怒牛と呼んだお客様に謝罪してこいと厳命される。

 

客室では、母に電話で文句を言うユミ。

「オンマ、狂ってるの?あなたはスーパーモデルやミス・コリアはなかったでしょ?アダルトビデオ女優だった、と自慢したいの?もし、誇りに思っているなら、自分だけで見てよ。いや、今夜それを一緒に見ればいいわ。」

怒りが収まらないユミ。

「オンマは、何もわかってない。オンマのおかげで・・・。」

言いかけて、何とか思いとどまるユミ。

「とにかく、全然恥ずかしくないの?少しは自分の年齢を考えて行動してよ!」

「私も、あんたに同じことを言いたいわ。若くて美しいその時期に、ハンサムな男を捕まえなくてどうするのよ。情熱的な恋愛ひとつ経験しないなんて、イライラするわ!」

電話を切るユミ。

「なんて子なの!なぜ、あの子は母親の結婚式の日に、こんなことを言い出すの?」

 

★切ないロマンス 1話(2) に続く★