革はカビが生えやすい素材です。
 栄養となる汚れや手垢が付着し、さらに湿気のこもる環境に置きっぱなしにしてしまうと、あっというまに生えてきてしまいます。とくに多湿の日本では湿気は要注意! 押し入れや引き出しなどの風通しの悪い場所にしまいっぱなしにしておくのは大変危険です。

革にカビが生えたときは繊維の中にまで菌糸が入ってしまっていることがほとんどで、完全に取り除くことができません。とくに色素を出すカビは、取り除くことができても色素が残ってしまうことがあります。

そこでカビ対策はなんといっても「生やさない」ことが肝心です。予防が大事。

革製品は布袋や紙袋に収納し、風通しのよい場所にしまうのがベストです。乾燥剤で適度に湿気を取り除くのも有効です。また鞄のなかに食べものを入れっぱなしにしないこと。うっかり飴やガムを入れっぱなしにしていませんか? 
また、こまめに乾拭きをしてあげると革製品を清潔に保つことができますよ。
なお乾燥剤は革に直接触れないようにしてください。乾燥しすぎてボロボロになってしまうことがありますよ。