革にはいろんな種類がありますが、私はヌメ革がいちばん好きです。
 ヌメ革とはタンニン(植物の渋)でなめされた革で、表面加工やオイル加工などがされていないナチュラルな状態の革のこと。もっとも古くからつくられてきた革で、キズやシワ、血管や毛穴の痕など、革の素朴で自然な表情を楽しむことができます。
 そしてなんといってもヌメ革はつかえば使うほど、日光や手の油分で味わいが変化していく様子を楽しめるのが特徴。とくにオーク(淡いベージュ色)は使うほど「飴色」に変化すると言われ、多くの人に愛されています。
 使い始めはきゅっと締まっていて固い感じのするヌメ革ですが、使いこんでゆくほどにやわらかくなじんできます。とても頑丈な革なのでガンガン使うことができるのも魅力的です。
 また、ヌメ革は廃棄しても土の中で微生物より分解され、自然へと戻っていきます。植物由来のタンニンでなめすことから、製造工程中に環境を汚染するような有害物質もほとんど出ません。そのため自然に優しい素材と言われているんですよ。

自然に優しい、ナチュラル、エコって言葉に弱い、最近の私です・・