「カワ」を表す漢字には「革」と「皮」の2種類がありますが、このふたつ、ちゃんと正しく使い分けられていますか? 実は私、最初は間違っていました(笑)。
 
「皮」は加工していない(なめしていない)、動物から採ったままの状態の皮膚のことを、「革」は「皮」を加工した(なめした)状態のものをさしているんです。なので靴や鞄などにつかわれる素材の「カワ」は「革」と書くのが正解。

 ようは「牛皮」といったら「牛の皮膚」のことで、「牛革」といったら「牛の皮膚をなめしたもの」というわけです。

 英語では大型の動物から取れる皮を“hide(ハイド)”、小型の動物から取れる皮を“skin(スキン)”と区別し、革に当たるものを“leather(レザー)”と呼んでいます。
 ちなみに「皮革」という使われ方をしているときは、文字通り両方の意味が含まれています。
 たまに雑誌やお店の説明文などでも混同されているのを見かけますが、この機会にぜひ正しい使い分けを覚えてみてください。