オランダ戦を終えてぼくの思うところ | 陽炎の帯の上へちらりと逆まに映る鴉の影―どーすかΩ

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□【経過詳報】川島の再三の好セーブも1点届かず : 日本代表 : ニュース : ワールドカップ2010 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/wcup/2010/news/japan/news/20100619-OYT1T00774.htm


いやー負けましたね。


まあー、そうなんですけども。

そりゃ勝てないだけの実力差ははじめからあったし、

そりゃそうだなという納得の結果ではありました。



観ていてまず思ったのは、岡田ジャパンは、

やりたいことはできたんじゃないかということ。


オカダサンが何をやりたいのか、ぼくの印象ですから

本当のところはよくわかりませんが、

一言で言えば「走って守る、守ってカウンターを決めるサッカー」

ではないかと思います。


それが今日の試合では大体できていたような印象がある。


ただ、カウンターを決めきれない部分、

ウイング(って言わないのかな)がしっかりクロスをあげて、

それを逆サイドで押し込む、という「決めの部分」が

不十分だったのが敗因だと思います。


それができたのが前回のカメルーン戦だったんだって

いいたいんですけどね。


それで、守備の部分では、

ゴール前では闘莉王が弾くシーン、

早め早めで長友がプレスしていくシーン、

そしてやっぱり川島がセーブする爽快なシーンが

目立ったと思います。


やーこれはいいよね。


あと特筆すべきは攻撃で、大久保がすごいキレキレ

だったのが格好よかった。


まあそんなところですよね。


それで、失点したのはスナイダーのミドルなんですけど、

これは正直しょうがないんじゃないかなあ。

あの個人技は、止めれないような気がする。


もちろんいちばんフリーにしちゃいけない選手なんだけど、

あの場面で止めるカードが足りないということが

まさに日本が格下なんだということを思い出させてくれる。



オカダサンの選手交代について。


64分【日本】松井に代えて中村俊を投入

77分【日本】長谷部、大久保に代えて岡崎、玉田を投入


下げる選手は、本田を残すのがどうなんだろうということは

ちょっと思うけど、概ね同意します。


ピッチに送る選手のうち、中村俊と玉田がよくわからない。


ここがぼくとオカダサンのほとんど唯一の意見の食い違いだ

ということがやっとわかってきました。

中村俊は単に調子が悪いからぼくは今は無理じゃないかと思う。

それでプレーを見ても、どうも切れがないような感じ。


玉田はたぶん不調ということでもないんだとおもうけれど、

なぜ玉田を入れるのか、ぜんぜんわからない。


ワールドカップの舞台に立つには何かしらの「売り」が必要だと

ぼくは思う。

玉田選手の売りはなんだったか。

高い得点率?違うでしょう。


「走ること」だと思うんだけど、

サッカーにおいて「走ること」は目的ではありません。

玉田選手の場合は「走ること」は「攪乱」、「囮」にあるようです。


□グランパスの玉田圭司 | OKWave

http://okwave.jp/qa/q4022172.html


でも、それが果たしてワールドカップで通用するんだろうか。

ぼくは懐疑的です。


岡田ジャパンでも「走ること」は要求されるようですが、

その目的は「守備」であると、ぼくは受け取りました。


そういうところで玉田が走るとしたら、それはやっぱり

まずは「守備」が必要だと思う。

そう思って今日の玉田のプレーを見ると、プレスが甘い。


交代した選手がプレスしなかったら誰がするんだろうっていう

憤り(まあ何様だよって話だけど気持ち入っちゃってんだよ)

を覚える。

川島がファインセーブを連発したから点が入らなかっただけで、

今日は3-0でもおかしくなかったというのがぼくの印象です。


近代サッカーにおいて、失点はDFやキーパーだけの責任じゃなくて、

前線でのプレスの甘さが大きく影響するんだっていうことを、

やっぱり考えてフィールドに立たないといけない。


つまりね、玉田おまえ頑張れよ!!!


なんだろうね。あつくなっちゃうよね。

それがオカダサンのマジックだと思う。

あんたすげーよ。


本田や岡崎の「決定力のなさ」を言うなら、

まあJリーグ得点王の前田遼一を呼べよってことだと思うので、

それに尽きます。



あーおもしろい。これが岡田マジック!