人生①「掛替えのない人生」 | 獏井獏山のブログ

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・人が持つ欲望の中に“羨望”がある。幸せそうな人を見て「あの人が羨ましい。あの人のようになりたい。私もあの人のような生活が出来たらいいのに。」と云うのを耳にした事があり自分も何度か思った経験がある。 

・しかし、人は1つの生き方しか出来ない。もう少し詳しくいうと、人は「1人分の生き方」しか出来ないのである。

・仮に、その人の生き方が出来たとして、それを取り入れたいのなら、その人が今日まで生きてきた過去の人生も同じよう取り入れて生きる必要がある。その人には過去に色んな苦労があった筈だ。その人の生き方を自分に取り込みたいなら、その人の苦しかった経験も背負わなければならない。

・そして必然的に、自分の生活をそっくり捨てなければならなくなる。何故なら、今の自分を維持しながら、その人の生き方を上乗せする事は2人を同時に生きることになるから、それは不可能である。

・そこまで考えると、私は矢張り自分の生き方を捨てることは出来ない。そして、この考えに至った時、自分の半生が他に比してどうあったにしろ、自分にとっては掛替えのないものであったことに気付くのである。

 

・人には良い時と悪い時が必ずある。人は苦しさを乗り越えて今の幸を得ている。他の人の良い所だけを取り入れたい、と思うのは虫が良過ぎるというものだ。