第1章「魂」・魂と体に関する偶感(序) | 獏井獏山のブログ

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・昔読んだ本に「人が思考し得る事はどんなに突飛な空想であっても実現できる。」と書いてあった。私もこの説を信じる。

・例えば、ロケットは昔の漫画に描かれたもので当時は、羽の無い飛行機なんて作れる筈がない、と考えられていた。テレビも、漫画では奥深い密林の様子などがどんな場所からでも自在に映し出されるシーンが描かれたが、現実には成し得ない事と考えられたことだった。しかし今、この2つとも現実のものとなっている。

・私は時々、空中を自由に飛び回る夢を見る。将来、誰でも1人で手軽に飛び回れる時代が来るだろう。


・ところで上記の説を逆にいうと、実現し得ない事は空想さえ出来ないということになる。

・私にはどうしても解けない謎(言い換えると、空想もし得ない事)が2つあった。

・その1つ目は「宇宙の限界」である。

 先ず「宇宙に限界(終着点・最端の壁)がある」という考えであるが、若しそうだとしたら、そんな宇宙を存在させている入れ物が宇宙の外側にある筈だ。即ち、もっと大きな宇宙が存在することになる。こうして論を進めると宇宙の広がりは果てしなく続く。つまり宇宙には果てが無いということになる。

 では次に「宇宙には限界が無い」という考えであるが、果ての無い宇宙(空間)をイメージすることは私にはできない。

・2つ目の謎は「自」の存在である。

 私には自分(肉体)が死ねば、自分の主体たる「自意識」も消滅するという状況を想定することが出来ない。果して自分が死ねば「自」はどうなるのだろう。長年の間その謎が解けなかった。

 そして考えに考えぬいた末にフッと湧いた考えは、肉体が消滅しても魂は消滅しない、ということである。

・現在生きている私は、 肉体という有形体と、其れと一体化した無形の魂によって構成されている、と考える。

・自分が生まれた経緯を想像すると、ある日母の胎内にいた胎児が出生して母の体外に出た瞬間、天(正確には神が支配する宇宙の一角)に浮遊していた魂が、神の指示によって新生児の体内に潜入して出来上がったのが今の自分である。魂は肉体が消滅(死)した時、体内を出て天に戻るのである。

・今の私には以上の事を容易に想定(空想)することが出来る。故に、このことを確信している。


・このような考えが私の脳裏を掠めたのは齢30代の後半、今から約40年前のことである。

 そんな私がこれまでに頭に浮かべてはメモしてきた事をここに書き残すことを思いついた。

 とは云え、この間の私の人生観(宇宙観)を整然とした文章として表記することは不可能である。故に、その時々に湧き上がった「考え・思い付き」を順不同に列記する形式で書き綴る他に方法がない。