子分の巣立ち

暦の上ではすっかり秋ですねっ。
秋と言えば、読書の秋、芸術の秋、
そして食欲の秋。

食欲の秋と言えば・・・、昨日のことです。
「こんにちはぁ」 あるお客様がみえました。
お客様の手には四角いものが・・・

うちの教育事業部のＮマネージャーが四角い物に
「お気遣いいただきましてありがとうございます」と
俊敏な反応を見せました。（とっても嬉しそうに）

するとお客様は四角い物を差し出しながら
「頼まれていたテキストです。お菓子は明日持ってきますね」と。
実は数日前、Ｎマネージャーがその会社の方に
パソコンのテキストを貸して欲しいとお願いしてあったのです。

彼女の脳は、お客様が持つ四角い物を何の疑いもなく
口に入れるものだと、判断してしまうほど
食いしんぼ王のＮマネージャーなのでありました。

ちなみにフォローさせていただきますと、
今月の２０日から、そのお客様の会社から
職業訓練の実習生をお預かりすることになっており、
その挨拶にみえたのだと、彼女は早合点したのです。
テキストを頼んでいたことをすっかり忘れて。

そして今日、つい先ほど・・・
お預かりする実習生を連れていらっしゃいました。
「Ｎさん、今日は本物（お菓子）もってきましたよ」と。
Ｎマネージャーの食いしんぼ王は、他社でも有名なようです。



さぁて本日の本題、
前回予告した、実習生＆管理部（私）豪華Ｗ主演、
実習生と私の大感動巨編をお送りします。
さぁ、右手にハンカチを用意してご覧ください。

８月８日～９月６日の間、教育事業部より
「事務経験はないけど事務職に就きたい」
そう強く願っている実習生を託されました。


この実習中に少しでも多く事務の経験をしてもらいたい、
そう思い書類のファイリング、雇用保険の書類作成、
社会保険のデータ入力、振込依頼書の記入、
給与明細送付の準備などなど、
いろんな種類の仕事を体験してもらいました。


彼女（実習生）にとって、経験のないことばっかりですが
私の期待に応えようと、一生懸命取り組んでくれました。


不思議なことに、ひとつの仕事を終えるごとに、
少しづつ自信がついてきたのか、彼女がだんだん
事務員さんらしく見えてくるのです。
彼女の成長に目を細めて見ている私でした。


タイミングよく実習中、就職面接が決まったので
面接の前日、教育事業部のＮマネージャーから
面接の特訓を受け、見事合格


就職先では現金管理や銀行での手続等があるらしく
前日に現金出納帳のつけ方や領収証の書き方
収入印紙の扱い方など、詰込み式で覚えたのですが
早速現金出納帳はお役にたてたようです。
今は本物の事務員さんになっています。よかったねぇ。
　　（地獄の修行に耐えたご褒美です）



短い間でしたが、私のアシスタント(子分）となり
私（親分）の細かい指示にも嫌な顔一つせず、
本当によく頑張ってくれました。
　　Ｎマネージャーはこれに絶えられず
　　　　「絶対管理部には入りたくない」と言ってます


就職が決まり、本当に嬉しく思っている反面、
私の側から巣立っていってしまった寂しさを
日々感じているのですが・・・、
彼女の就職した先は、なんと
ヒューマン・デザイン から歩いて３分の距離
近いうちに覗きに行こうと企んでおります。


今度会う時は、同じ事務職に就くもの同士
共感しながら仕事の話をできる間柄に
なれちゃったりするのではないかと
ちょっぴり楽しみにしております。


たった一人の実習生との別れを
こんなに切なく寂しく感じるのですから
毎回２０名前後の訓練生たちの巣立つ姿を見送っている
教育事業部のＮマネージャーの気持ちを考えると
こりゃあ身がもたんなぁ　＝　「絶対教育事業部には入りたくない」
と思う管理部の私でした。



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