2009.10.22(木)発行メルマガより
先々週も書きました、NHKスペシャル「ONの時代」
「第1回スーパーヒーロー50年目の告白」から
「ミスタージャイアンツ」
「明るく華麗なプレー」
多くの日本人が長島選手を愛した。
王選手は尊敬を集めた。
「世界のホームラン王」
数々の記録を打ち立てた。
現役時代、栄光に輝いていた二人。
しかし、その人生には第二幕がありました。
二人は監督となり多くの試練を受けた。
王監督は、「その試練に負けるか跳ね返せるか。」
長島監督は、「反骨精神、悔しさ。負けるもんかという気持ち。」
長島監督は、1年目 球団初の最下位、2年目、3年目連覇するも再び低迷
「ファンを楽しませてこそプロ野球」
しかし、ファンの期待に応えられなかった。
昭和55年 成績不本意で監督辞任!(実質解任?)
目指した「ファンのための野球」は志半ばで終わる。
長い野球人生の中で味わった初めての挫折でした。
『苦しいほうが多かった。』
王監督は、「勝つことが至上命題の巨人」
就任の時、強く意識したのは常に勝つことを求められる巨人の宿命。
第2の王を育てようとした。
でも、選手との大きな壁があった。
5年間で日本一に一度もなれなかった。
監督はすべて結果だ。
「勝ったチームの監督は、いい仕事をしたことになる。負けたチームの監督は、いい仕事をしなかったことになる。」
これは当然で受け入れた。(実際は解任)
二人のスーパースターはグラウンドを去った。
しかし、再度監督に復帰した。
長島監督は、自らグランドに出てファンにアピールする野球の先頭に立つ。
勝つだけでなく、ファンを楽しませてこそプロ野球だ。
その信念を実現させていった。
平成6年 中日と同率首位の最終決戦。
巨人の優勝。
メークドラマで11.5ゲーム差をひっくり返し優勝。
ファンの目の前で劇的なドラマを次々と演じた。
ファンの熱狂が再び起こった。
長島監督は誰かを喜ばせるために生きていると感じた。
王監督は、福岡で新たな野球人生を歩みだした。
監督になった時にダイエーホークスは6年連続Bクラス。
王監督になっても低迷したままでした。
試合中メモを取るようにした。
ノートには、選手への苛立ちばかり書いてあった。
チームのバスにファンから卵をぶつけられた。
しかし、王監督は逃げなかった。
世界の王という鎧を脱ぎ、どん底の中で選手達と正面から向かい合おうと決意する。
まず、選手への接し方を変えた。
「ナイスピッチング!」
「ナイス持ち味」
「ナイスライト・ヒッティング」
叱るのではなく、選手一人一人の長所を褒め、やる気を引き出した。
『絶対やれるようになってやるという強い意志を持つことだ、そうすれば出来る。』
『もっともっと野球にのめり込め』
監督はインタビューで、「選手はヒットを打ちたい、ヒーローにもなりたいし、勝った時の気分も良いんですよ。それを少しでも多く味あおうじゃないかという問いかけですよね。」
そのことだけは妥協をせず時間をかけた。
積極的に選手やコーチに近づき、食事に誘い自分をさらけだした。
選手との距離を縮めた。
ノートには選手の心に直接、語りかける言葉が増えていった。
「少年の心に戻って素直な気持ちでプレーしよう。」
「もっと夢見る夢男になれ。もっと自分を過大評価せよ。」
『監督・コーチは気づかせ屋なんですよ。』
選手に、「君が思っているよりも、実際君の素質はもっと素晴らしいものなんだよ」
「もうちょっとこんな事をやってみれば、君の良い面がでるんじゃないか。」
そういう投げ掛けで、彼らに気づかせるのが我々の仕事です。
巨人監督時代は選手がホームランを打っても、自分の理想と違えば褒めなかった。
ダイエーで王監督は変わった。
選手達も変わった。
平成11年初優勝。日本一にも2度輝いた。
二人とも挫折から這い上がったのだ。
その後、王監督は胃がんに倒れた。
しかし復活した。
『プロなんだ、勝つことが唯一の目的なのだ』
言い訳しない姿勢に感動する。
長島監督は脳梗塞で倒れた。
リハビリをテレビで公開した。
『全国のファンにどういう状態か、どういう成果ができるか、ファンに見ててもらいたい。
最高にどん底までいった。
でも、生きようという気持ちがあるから練習にリハビリに一生懸命やる。」
お二人ともが頂点を極め、挫折し、病気に倒れる。
そのたびに這い上がる。
子供のときから、それが出来てたから頂点に立てたのだと確信しました。
好きな言葉です。
柔道金メダリスト・古賀選手が、こんな事を言ってました。
『伸びるチャンスは負けた後』
野球界も大詰めです。
CSシリーズが始まりました。
楽天は、今日、誰もが勝利を疑わなかったが・・・
最後は日本ハム・スレッジが、劇的な逆転満塁サヨナラ本塁打という幕切れでした。
このシリーズで誰が何を学ぶだろうか?
今回も読んでいただき感謝です!
〈つづく〉
※2006年から書いてたメルマガを書き直しお届けしています。
長嶋監督がリハビリでやっていた、身体を吊り下げての歩行訓練(レッドコード)を7月より始めました。長嶋さんと同じと思うとテンションが上がりますo(^▽^)o
なでしこは銀メダル!
たくさんの勇気と励ましをいただきました!
感謝です!
次回も思いついた時に書いていきたいと思います。
最後まで読んでいただき感謝です!
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