息を止めることを「止息」と言うが、これをすることで、ふだんの吸って吐くというリズムを一時的に狂わせ、体内に酸素を蓄積する。
それと同時に、吐く息が出ないから体はある程度パニックになる。
このとき、瞬時に全神経の覚醒活動が開始されるのだ。
それを導き出すのが「呼吸止め」の目的である。
〈止息法のやり方〉起床後、しばらくして息を8秒から10秒くらいやや長めに吸い込む。
そして口をしっかり閉じて息を止めるのである。
初心者5秒間、、慣れたら8秒間、上級者30秒間達人になれば3分間くらいはできるが、絶対にそんなことはしないでいただきたい。
頭脳改造と健康長寿のために短眠術をやろうとしているのに、その訓練中に事故でも起きたらたいへんなことであるし、気絶でもしたら、それこそ何のための短眠かわからないことになる。
この止息後、今度はゆっくりとできるだけ長く両鼻孔から吐いていく。
これを3回から5回繰り返す。
この起床時の「止息法」が終了したときには全身が生き生きしてきて、「起きた!」という実感が得られるので、ぜひ試していただきたい。
くれぐれも無理なく、徐々に。
顔が真っ赤になるほどやらないように、注意してやってほしい。