ヨダレカケです。
先日、広島大学地域貢献研究のお手伝いで、大崎上島周辺海域の魚類相調査に生物生産学部のS先生とともに行ってきました。そこで面白いものも見つけましたので、お知らせします。

キクメイシモドキ

瀬戸内海に生息する造礁サンゴの一種、キクメイシモドキです。一般的にサンゴ礁を形成するサンゴは、沖縄などの南方の海にしかいないイメージですが、瀬戸内海にもこのようなサンゴが生息しているんですね。いろいろと調べてみますと、なんと能登半島や佐渡島周辺にまで生息している「異端児」だそうです。瀬戸内海での報告は、1952年と1988年に生息を記載した論文がありましたが、近年の報告や潜水観察は、まったくありませんでしたので、先日、論文を書かせて頂きました。採集した標本を本館の水槽にいれています。興味のある方は、一度ご覧になってください。