菅直人首相は8日の会見で、民主党の小沢一郎前幹事長の「政治とカネ」の問題に関し、「幹事長を辞任することは一定のけじめではある」と述べ、小沢氏の証人喚問や衆院政治倫理審査会への出席を求める野党側の主張に応じることに慎重な姿勢を示した。

 仙谷由人官房長官も8日夜の会見で「ルール上、本人が希望しない限り開かれない。首に綱をつけて連れていくようなことはあり得ないし、あってはならない」と指摘した。

 一方、前原誠司国土交通相は9日未明の会見で「秘書が3人逮捕された事実は重い。政倫審出席をうやむやにすると『けじめをつけないで(首相と幹事長という)看板だけ替えた』という批判に耐えられない。出席して堂々と主張される方がいい」と小沢氏の自発的な出席を求めた。【坂口裕彦】

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