本物の元気というものは、作り笑いや、こうあらねばならない、

とされる世間の決まり事、有象無象の前向きの考え方、

たくさんの予定をこなすこと、旅をしたり、

新しいことを始めようとしたりする気分の中にあるのではない。

もっと静かに、その人間の身体の奥底に、あるかなきかの、

かすかなおき火のように絶えず控えめにくすぶっていて、

ふだんは決して外からは見えないものなのだ。

===========<小池真理子『月夜の森の梟』>

 

何か漲ってないなあ、と思うこの頃。

もともとそれほどやる気を全面に出したり、

大きな声で「やったるぜ」と拳を振り上げるタイプではないが、

近頃、自分は燃えてないんじゃないか、と思うことが多かった。

別に落ち込んでいるわけではない。

 

昨日、免疫力を上げるために(効果があると勝手に思っている)、

日帰り温泉に行った。

入って上がって本読んで、入って上がって食事して、入って上がって寝て、

トータル6時間、体を休めてきた(そんなに疲れてないけど)。

そうすると、じわりと「やるぞ」というエネルギーが出てきた(気がした)。

そう、風呂に入って気づいたのだ。

今の俺のやる気は、静かに肚の奥にそっと燃えているものなんだ。

若い頃のように、漲り、声を出すもんじゃない。

 

小池真理子さんは、「本物の元気」といっているが、

熱々ではなくて、漲らないのが、自分にとっての「今の本物のやる気」だ。

静かに燃えていくぞ。

 

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第80回逆のものさし道北海道

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<塾から講、そして道へ>
この学びは、知識の習得でも術を手に入れるものでもない。
人をいかすためのものである。
その力を得るために、力を求めず精進するのだ。
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10年目突入。
1月以来の今年2度目です。
すみません。あっという間に5カ月経っていました。

今回こそみなさん、参加よろしくお願いします。

【逆のものさし道とは】
逆のものさしを持つということは、物事の大元に達しようとする営みです。

大勢に流されず、常識という名のものに取り込まれない精神と、

事の本質を突き詰めていくことで、それは道になると信じています。
わたしたちは、その道を「逆のものさし道」と呼び、ひとつの姿としています。

 

お相手/書店読書のすすめ店主 清水克衛(逆のものさし道 道長)
 

日 時/令和6年6月4日(火)19時から21時
 

場 所/エルプラザ 3階 多目的室
    札幌市北区北8条西3丁目
 

参加費/3,500円(10%税込)
 

定 員/16名
 

申込み/エイチエス株式会社 斉藤和則(逆のものさし道 北海道代表)
    ksaito@hs-prj.jp

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