日本の高校に3カ月以上の長期留学をした外国人生徒数が08年度、初めて減少に転じたことが文部科学省の調査で28日分かった。同省は不況の影響とみており「無償でのホームステイ受け入れを負担に感じる日本の家庭が増えていることも、背景にあるのではないか」と分析している。

 調査は86年度から隔年で実施。日本の高校への留学生は増え続けてきたが、08年度は延べ1816人と06年度比で50人減った。出身国別では、中国が503人(06年度比132人増)、韓国が96人(同35人増)と伸びているのに対し、米国は209人(同57人減)、豪州は170人(同53人減)、ドイツは118人(同26人減)と遠方の国からの留学生が減っている。文科省は「世界同時不況で、送り出す側の国の家計も影響を受けている。日本への関心が低くなったわけではないと思う」としている。

 日本から海外の高校に3カ月以上留学した生徒数は、08年度は3190人と06年度比723人(18.5%)の大幅減。文科省は「不況の影響が大きい」としながらも、「留学への関心の薄れもある。インターネットなどで海外の情報が容易に入手できるようになったためではないか」としている。【加藤隆寛】

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