いくつか文章を書いてるんだけど内容が真面目だったり重かったりして面白くないのばっかりでアップしなかったらずいぶん頻度下がっちゃったんで、ライトなの書くためにiPodでシャッフル再生して出てきたタイトルで短くなんか書きます。


股旅(ジョンと)
 …一番難しいお題がいきなり出た気がする。
動物と旅をするというのは楽しそうだ。ひとり旅のようでもあり、道連れがいるようでもある。
反面、移動手段や宿の問題もあるだろう。室内犬を飼っている人が、「旅行に出るときはペットを部屋まで連れ込めないとダメなんだよ」って言ってたし。
似たようなものに、バイク旅があると思う。バイクって"飼ってる"みたいなところがあって、車も車好きの一部はそういう感じだと思うけど、バイクの場合はバイク乗りほとんどがそういう気分でバイクと接してると思う。
とはいえ、つい最近手放してしまったバイクでも旅らしい旅はしなかった。将来犬を飼っても旅には行かないんだろうな。


さくらんぼの実る頃
 昔高橋留美子のマンガで「さくらんぼの茎を口の中で結べるとキスが上手い」とかやってて、当時はここににきびが出来たら想われてる的な占い要素がある話なのかと思ってたんだけど、今考えると相当直接的でエロスである。
ジョジョの奇妙な冒険で牧師が種をつけたまま2連のさくらんぼを食べていたが、こっちは全然エロスを感じない。


Angela
 アンジェラと言えば大槻ケンヂが「わたしがアンジェラ・アキよ~」というひどい物真似をやっていた事と、劇団☆新感線の"「犬顔家の一族の陰謀」~金田真一耕助之介の事件です。ノート"という舞台でもどなたかが物真似をやっていた記憶くらいしかない。
メガネ、黒髪、数字入りトレーナーを用意すれば誰でも近づけるという、そんなに派手じゃないのにキャラが立ってる稀有な例だと思う。
にも関わらず素で真似をして全く似てない大槻はすごいと思う。


I wanna be loved by you
 男が「愛されたい」とか言うとすぐに草食系のどうのと言われる昨今。僕が草食系かどうかはさて置くけども、愛されたいと強く願うんである。猫喫茶では。
愛されたいがゆえにガツガツせず、あえて無関心を装って、たまにおもちゃを振ったりする。
その模様はまさにチョウチンアンコウ。鮟鱇系男子だったんである。
明日は会社の懇親会だけど、そこでも砂地に同化する予定。しかしチョウチンを灯したりしないので、明日は平目系男子。


明日があるさ
 そう、明日があるから今日はもういいや。寝よう寝よう。
翌日も翌々日も同じ。明日があるさ。いい言葉だよね。明日にしよう。
ダイエットも明日から。勉強も明日から。明日って素晴らしい! トゥモロートゥモロー♪
と、僕のごとき駄目な人間はどんな前向きな言葉もダメにしてしまうので、駄目人間をいい言葉で説得しようとするときは気をつけた方がいい。


Going Going Home
 家が好きである。寝っ転がれるからである。
家ではほとんど転がっている。たぶんシロクマとかと同じくらいの頻度だと思われる。
本を読む、ゲームをする、テレビを見るなどなど。食事風呂トイレなんかのもの以外で転がってない時はギターを弾くときくらいである。
PC関連はデスクに座るけど、これでiPadでも買ったらいよいよである。
 しかし、膝が悪いので地べたに座ることとシャイニング・ウィザードが出来ないので(座ってるとすぐしびれる)、座る時は椅子である。
そんなわけで、部屋の中では椅子とベッドの上くらいにしかいない。スナイパーの人はカーテンで部屋が見えなくても、椅子とベッドを狙えばヒットするのでどうぞよろしくお願いします。


Big road blues
 大きな道が好きである。
車よりバイクに乗る方が早かったし、日ごろから乗っているというのが理由である。
バイクなら小さい道でもスイスイじゃない? と思われがちだけど、大きい道ですり抜けしてる方が早いからである。小さい道でのろのろ運転の車に塞がれるともうどうしようもない。
 おかげであんまり裏道を知らない。なので車だと大きな道ばっかり選んですぐに渋滞に巻き込まれたりする。これがbig road blues。思い切って脇道に行ったりもするけど、いつの間にか元の道に戻ってる。それがbig road blues。
バイクだとすぐに方向転換もUターンも出来るけど、車だと比較的面倒なのでやりたくない。なので結局「いいナビ持ってるやつが抜けてってそのうち空くだろ」と、甘んじて渋滞を受け入れるんである。
「道をよく知ってる男子って格好いい」みたいなのも諦める。それこそがbig road bluesなんである。


輪廻ハイライト
 前世がみのむしかなんかで、来世が消しゴムかなんかだったら、人間でいる今が輪廻のハイライトと言えるかもしれない。
いや待てよ。ものすごいレアな筋消しかなんかになって高値で取引されたら…いや、高値で買い取られた先で脂ぎったマニアに毎日眺められたりいじられたりするのはイヤだなぁ。
 そう考えると、飼い猫かなんかに生まれ変わったら幸せそうだけど、縁側のある家でおばあちゃんの横やひざで丸まって日向ぼっこをする毎日ならいいけども、幼児のいる家で毎日追い掛け回されて色々な箇所を引っ張られてしょっちゅうフシャーとか言うハメになったら大変だ。
 ところでたまに前世の記憶があるっていう人がいるけど、なんで必ず有名人なんでしょうかね。よくよく聞くと時代考証がむちゃくちゃだったりして面白いからいいんだけど。
前世の記憶があるっていう事でなんだか偉そうにしてる人もいるけども、本当に偉い人は輪廻の輪から抜け出してると思うから敬わない事に決めた。


ハネムーン
 よくよく考えるとまわりでハネムーンらしいハネムーンをしたっていう話はあんまり聞かない気がする。
子供が出来ちゃってたり休みが取れなかったりとそれぞれに事情があるみたいだけど、最近は風潮的にも「結婚したらハネムーンしたら当たり前」みたいなのも無くなってきたしね。
 ハネムーンでどこに行きたいか、と考えると、どこがハネムーンらしいんだろうか。日本初の新婚旅行をしたカップルに坂本龍馬説があるが、この時は薩摩の温泉めぐり(寺田屋事件の傷の療養のため)だったというから、やっぱり箱根だろうか。
海外だとオーストラリア縦断とかアメリカ横断とか言い出しそうだから、僕は企画から外れた方がいい気もする。

 なんかこれ言ったからってどうなるわけでもないんであんまり言いたくないんだけど、この件に関してもやっぱりこう思う。
「国が悪い」


 今ホットな話題、がれき受け入れの話です。書いてからアップまでにホットじゃなくなっちゃってるけど。
個人的には最初は「片付かないと復興も何も無いんだから、受け入れればいいじゃない」と思ってたんです。思ってたんですが、なんだか結構高い放射線量でもOKって話になっちゃってるじゃあありませんか。
「ほとんど人体に影響しないレベルだっつってんだから、気分的にイヤとかそんなんで反対すんなよ」と思ってたんですけど、完全に放射性廃棄物レベルです。それを「緊急事態だから受け入れてよ」っていうのはナシでしょう。


 本来的には放射性廃棄物はきっちり管理できる施設にまとめておくのが望ましいわけで、そう考えると福島から出すんじゃなくて、福島、もっと言うと原発あたりに寄せとくのが正解だと思うんですよね。それを逆に拡散してどうする。
よく阪神淡路大震災の時と比べる人がいますけども、震災や津波の被害に関しては確かに比較にもなるでしょうが、原発事故は震災とは別物と考えないといけません。地震とか津波関係無しに、東電のミスで勝手に原発がメルトダウンして汚染が広まったと考えるべきなんです。感情的にも。そう考えるとがれき受け入れにしたって「そんなの東電が何とかしろよ」って思うでしょ?


 東電の責任についてはまた別の話なんでおいといて、現実問題東電に全部やれって言っても無理だから国が噛んでくるのは普通としても、国が悪いって言ってるのは安全基準の数字をどんどんと引き上げてる事。それも大した根拠も無しにです。
今現在の処理基準は

10万ベクレル超  ⇒  放射線を遮へいできる施設内で保管
10万-8千ベクレル超  ⇒  管理型処分場で借り置きが可能
8千ベクレル以下  ⇒  跡地を宅地処分しないことを条件に処分場で埋め立てが可能
200ベクレル以下  ⇒  肥料として再利用が可能
100ベクレル以下  ⇒  セメントなどへの再利用が可能

という感じです。
今回のがれき受け入れの話はこの8,000ベクレル以下っていう部分で、「人が住まない場所になら埋め立ててもいいよ」という事になっています。コンクリートとかで固めて東京湾に沈めたりするわけですね。各都道府県のがれき受け入れというのも同じ感じで、各地域の海岸埋め立てとかに使われるわけです。

 放射性物質をコンクリートで固めれば、地上であれば飛散はかなり防ぐことが出来ますが、水中だと流出しちゃうんですよね。コンクリって穴だらけなんで。そんな海で育った魚は内部/外部被爆をするわけで、B級映画監督だったらそのシチュエーションを使ってエビが巨大化してボクシングするような映画を撮るでしょう。もうあるか。


 本来だったら拡散しないように密閉して、水や空気には絶対触れさせないようにしなきゃいけないのを、全国の焼却場に持って行きましょう、全国の海に投げちゃいましょうっていうのはどう考えても暴挙です。それからがれきを焼却灰にしてから固めて投棄するっていう話になると、放射性物質濃度は20~30倍に濃縮されるっていう話ですから、1kgあたり16万~24万ベクレルという事になって、"放射線を遮へいできる施設内で保管"の危険物質に早変わりです。それを海にポイ。やっぱりおかしい。
大体この「全国で薄めてみんなちょっとずつ被爆しましょう」みたいな考え方が気に入らないんですよ。だったらもう人が住めないような被爆地域を買い取って、がれきなんかも燃やすなりなんなりして放射性物質を圧縮してきっちり危険物として管理すべきです。
普通に考えておかしいでしょ? 核廃棄物だけど薄く延ばせば安全です、みたいな考え方。ゴミ巻き散らかしたのは自分らなんだから、回収できるだけ回収してもらわないと。



 津波被害の部分をイメージして「がれきくらい受け入れてあげればいいじゃないか!」という人と、原発汚染の部分をイメージして「持ってくるな!」って言ってる人がぶつかってる部分も多々あるような気がします。
もうなんか揉めてる間にだって被災地は停滞しちゃうんだから、「とりあえず汚染してないところのがれきをちゃちゃっと片付けちゃおうぜ」っていうのをまずやればいいと思うんですけどねぇ。
汚染してるところだって、雨ざらしになって地面が汚染したり、雨やら風やら花粉やらで拡散しちゃったら結局汚染されちゃいますしね。だったら埋め立てはまた別としても早く処理した方がいいと思うんですけども。
8,000ベクレルがどうので揉めてるんだから、「わかった、じゃあとりあえず100ベクレル以下の瓦礫なら今すぐ受け入れてくれるか?」って切り替えて、汚染濃度が高いやつに関しては後回しにしちゃえばいいのに。負の護送船団方式というか、腐った蜜柑方式というか、汚染議論で汚染されてない地域の復興まで遅れるのは良くないですよね。
だから、そういう風に筋道をビシッと示さない国が悪い。消費税増税だけやってんじゃないよほんとに。
 ジム・マーシャル氏が亡くなったとの事でアンプに関する文章でも。

 僕が初めてギターアンプに出会ったのは初めてギターを買った時だったか、ギターだけ買ったら「アンプが無きゃ何にも面白くない」と思ったからかはよく覚えてないけど、大体ギターと一緒の時期。ミドル・ティーンエイジャーだった頃だ。
初めて買ったギターがFernandesという日本のメーカーの、FR-65という今でもあるシリーズ。ギター雑誌の見開きで一本どーんと載って いて、それで一目惚れした。今では初心者に「ギター買うならこういうのを基準にするといいよ」とかよく言ってるけど、一番大事なのはスペックよりも"惚れ る事"だと思う。
で、惚れたギターなんでメーカーにも愛着を持った僕は、アンプもFernandesで統一するわけである。FA-15。未だに型番まで覚えてるのは、FernandesのAmpで出力が15w、という単純なネーミング方式だからだ。

 このアンプはクールだった。何がってとにかくよく歪むんである。あの歪みのエフェクターがあるなら欲しいくらいだ。ハードロックに最適。
接触が悪くなったりして音が出なくなってもなんだか捨てられずにずっと部屋に置いてあったんだけど、最終的には解体して捨てた。でもボディの合板は再利用して棚板になったり台になったりして未だに使ってる。


 以上である。
いや、自分でアンプを所有したことがそれ以来無いんですよ。
主に夜中に弾く事が多いので、迷惑になるから大きな音は出せない。車持ってなかったから、スタジオやライブ用に買うっていう発想も無い。プラスし て、Rolandのアンプシミュレーター&マルチエフェクターGP-100というのが展示物販売で安売りしてるのを買ったら、これがなかなかなんである。 ヘッドホンで使うならこっちの方がいい。音出したかったらコンポとかに繋げばいいし。


 そのGP100をスタジオに持っていったりもしたんだけど、重いし微調整が面倒だしという事で、やっぱりスタジオはコンパクトエフェクター+アンプがメインだった。
基本的にハードな音楽をやっていたので、当然アンプはMarshallである。スタジオによってずいぶんと違うけど、王道は
ハードな音用 ⇒ Marshall
クリーンな音用 ⇒ JC
と二台のギターアンプが置いてあるところが多かったんである。
Mesa/boogieとかもちょいちょいあったけど、歪ませるセパレートアンプと言えば、細かく粒だった歪み方をするMarshallが断然好みだった。


 今は歪みというよりもクリーンでMarshallという選択の方が多くなってきた自分だけど、今使ってるシミュレーターPOD X3でもMarshallのモデリングはよく使う。アンプメーカーであるLine6が作ってるPODなのに、ライバル社であるMarshallの音がきち んと作りこまれてるのは、Line6によるMarshallへのリスペクトだろうか。しっくりくるんである。
自分で使うかどうかは別としても、僕の耳はMarshallによって出された音を数多く聞いてきたわけで、誰がなんと言おうとやっぱりデファクト スタンダードアンプはMarshallというのはロック小僧内では異論はあるまい。偉大なアーティストたちの"いい音"を作って空気を揺らしてきたのは、 やっぱりMarshallなんである。
また、Marshallというのは特にヘビメタ部門では
・アンプはMarshallでなければならない
・それは出来うる限り3段に重ねなければならない
という様式美すら生んでしまう、崇めてるのか面白がってるんだかよくわからない様式美まで作り出してしまった。


 先日Illustratorの練習用にとMarshallアンプを模写したんだけど(添模写なのに色んなシリーズが混在してたりす る。ある意味「ぼくのかんがえたマーシャル」)、じっくり見ると改めて見た目も美しいんだよねマーシャルって。黒地に金のパネルと白いロゴでさ。
HARUPAGE 2
    その時のイラスト

そういえば昔吸っていたタバコJPSもその組み合わせだったな。それが僕の中の中学二年生を揺さぶるんである。これをしてヘビメタリストが自身の城壁に選んだんだろう。


 余談だが、先に他界したGibsonレスポールの産みの親であるLesPaulはジャズギタリストだったが、JimMarshallはドラマーであった。
Marshallが世に出た理由のひとつが"とにかくでかい音がしたから"で、Jimは「フロントマン、もっとでかい音出せよ!」というくらいのパワードラマーだったんだろうか。

アンプ業界の先駆者マーシャル氏死去、音楽関係者も追悼
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1977890&media_id=52
 ちょいちょいイベントでプロの方とセッションさせてもらってるんですが、先日はトロントで活躍するブルースハープのケン吉岡さんと一年半ぶりのジャムをさせていただきました。


 19時からのイベントに少し遅れて会場の近江屋さんに到着。
http://www.facebook.com/yakitori038
すると予想を超えて会場はみっちりと満員で一分の隙もありません。
なので中華街で買ったお土産を渡しがてらにスプリングバンクさんに寄りました。
http://www32.atpages.jp/barspringbank/
ちなみにお土産はドライイチジク。チーズと一緒に食べるとウイスキーに合うんだこれが。中華街土産だけど原産国はイランって書いてあった気がする。


 1985のグレンロセスとオクタブシェリーフィニッシュのスプリングバンクをちびちびと嘗めつつ頃合を見て近江屋さんに行こうとお会計をしたところで、ブルーズ/ロックセッションとして立ち上げたはずがいつの間にかファンクビッグバンドになっていたOBBのメンバーが僕を呼びに来ました。セッションが始まるようです。


 時刻にして21時すぎ。まだまだ満員の店内ですが、僕ひとり入れるくらいのスペースは確保できました。幕間だったのですぐ始まるわけでもないようです。という事で、ブルーズイベントなので焼き鳥屋だけどウイスキーを飲んじゃったりします。アードベッグをロックで。そういえばシングルモルトをロックで飲むのって数年ぶりかも。たぶんストレートだと酔いすぎてギター弾くどころじゃないと考えての事だと思いますが、焼酎と同じノリで大量に注がれたので、同じノリで飲んでたら結局すっかり酔っ払っちゃいました。


 数曲、スタンダードナンバーとケン吉岡さんのオリジナル曲を聴いた後にセッションスタート。
歌、ブルースハープx2、ギターx3、トランペットx2、アルトサックス、そしてカホンという無ジャンル無国籍っぷりです。近江屋さんのフルアコのギターを渡されたのでそのまま参戦。前は自分のギターとピックじゃないとろくろく弾けなかったんですが、ここ数年はだんだんどうでも良くなってきました。そもそもろくに弾けないんで大して変わらないって話なんですが。アンプのツマミすら一切触ってません。


 みんな酔っ払い&セッション慣れしてないのがわかっているので、ケン吉岡さんの仕切りでA Keyのブルーズを一曲。次にC Keyで僕がイントロを弾いて一曲。ケン吉岡さんのソロ曲を挟んでから、OBBのテーマ曲であるSweet Home ChicagoをSweet Home 近江屋で盛り上がって、Mojo Boogieでセッション終了。だったと思います。順番とか曲数とか違ってるかもしれません。もう一曲やったような気がしないでもない。

 自分のギター的には、やっぱり伴奏のネタが無いですねぇ。ブルーズのコピーってほとんどしたこと無いからなぁ。特に今回はギターが三人だったので他の二人の間を縫うように弾いてたわけですが、メインの二人はもちろん王道のフレーズを弾くわけで、ネタの無い僕としては「じゃあベースラインでいいか」となっちゃうわけですね。今はOBBでベース弾いてるんでそれを活用してみました。それはそれでアリなんだけども。
ソロはどのブルーズセッションでもそうなんですが、渋さとかいなたさみたいなものに関しては(も)僕はまったく未熟だし、そういうギターは生粋のブルーズマンにお任せして、結局ロックを弾いちゃうのであります。一応ブルーズっぽいスケールとか色々と研究はしてるんですけどねぇ。酔っ払ってたりテンポが速かったりすると、脳みそが使えなくて結局シンプルなものばっかりになっちゃうんですよね。たぶんどの曲聴いても同じようなの弾いてるんじゃないかな。これは反省点。
前回に引き続き「スムーズなギター」と評して頂きました。聴いてるブルーズも松是とかだから、いなたさよりはスムーズさになっちゃうよね。渋さは30年後くらいに取っておくとして、今はスムーズさが出ればそれで大成功とさせてもらいます。


 終了後、帰り際にケン吉岡さんと何故かファンキー末吉さんとかの話で盛り上がって、その流れでもう一杯飲んじゃいました。ウイスキーが空いちゃったので、焼酎をロックで。結局終電で帰りました。そして家にあったカツカレー食べちゃいました。
翌日は普通に朝から仕事だったんですが、寝違えたのか右肩が痛い。そして胃の調子も悪い。やっぱり最後の一杯は余計だったようです。焼酎の方かカツカレーの方かは定かではありませんが。

「一緒のクラスになりたくない人」アンケート 茂原の中学、批判受け取りやめ
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012031602000184.html


 ニュースを見たときにまず最初に思ったのが、「"小川力也校長"って小川直也と安岡力也を足したような名前だなぁ」というもので、何となく暴力的なニュースの加害者でもおかしくないような気がしてしまったというどうでもいい事。名前って大事ね。


 ニュースの骨子はタイトルにほとんど書いてあるけど、クラス替えにあたってアンケートをとったら、保護者に批判されたという。このアンケートは保護者の署名も必要だったから親にバレちゃったんですね。


 これは学校が悪い。
アンケートはいいと思います。隠れがちな問題をどうにかして表面化する努力はいい事だと思う。どうしたって嫌いな人はいるわけだし、それが原因で中学生活が苦痛で苦痛で仕方ない人だっているでしょう。
「何言ってんだ、みんな仲良くしろ! がっはっはっ!」
みたいなマッチョな考えじゃダメだから、この国の自殺者は増え続けるんですよ。あんま過保護にしてもスルー能力身につかなくて死んじゃうかもしれないけど。


 問題は、「絶対誰にも言わないから。先生たちだけしか見ないし、クラス替えにしか使わないから」っていう風にしなかった事。保護しようとしてる のは弱い人間でしょ? 声がでかいだけで大抵得するように出来てる仕組みの中で、小さい声を拾い上げようという試みは良かったけど、拾い上げ方がガサツだともろい物は壊れちゃう わけで。


 気の弱い人が何よりも嫌がるのは「大ごとになる事」だったりします。
だから、本当は嫌で嫌で仕方ないのに「別に大丈夫」とか「なんでもないよ」と言ったりします。
自分のためにまわりがわっさわっさ動いたりするのが申し訳なくて仕方ないんですよね。雨トーークで言うところの気にしすぎ芸人です。
対極にいるのが、違法駐車とか歩きタバコの取り締まりに権力を委譲されて偉くなったと勘違いして見回りしてる人たちね。
「私は正しいことしてるんですよ! 悪いのはあなたなんですからね!」
みたいな。確かに仰るとおりなんだけどさぁ。なんか"秘密道具で労なくして力を手に入れたのび太感"がすごいんだよね。いや、そういう立場の人と関わったこと無いんだけどさ。

一部のボランティアやNPOの人もそういうタイプがいて、前にいた職場では
「来週休ませて下さい。だってNPOの活動があるのだから!」
というバカもいました。まずはいきなり休まれて迷惑がかかる同僚や会社の事を考えろよ。
じゃあ仕事辞めます。今すぐ。とか言い出したりしてたけど、ああいう人ばっかりなイメージなんだよなぁ。アグネスとかさぁ。もちろん東日本大震災 では多くのボランティアやNPO、NGO団体が素晴らしい動きをしているのは知ってるんですけども、たまに「免罪符を手に入れたッ!」みたいなのもいるん ですよ。少数のバカのせいで団体全部がそういう風に見られてしまう事は気の毒に思います。あ、あと子連れとかもそういう人が…もういいか。


 閑話休題。親に見せる前提の"一緒のクラスになりたくない人アンケート"に誰かの名前を書けるような無神経や声のでかいヤツは救済の必要が無い層だと思います。もしくはごくごく一部。
本来は、こういうのに名前を書いたら親が心配するのが申し訳ないとか、親が声のでかいタイプで学校や相手方の親に怒鳴り込みそうで嫌だとか、どっかからバレたら今以上に居心地が悪くなるとかそういうのを気にかけて
「大丈夫、嫌いな人なんていないよ」
ってにっこり笑う人こそを救い上げるべきです。チャーハンに髪の毛入ってたけど同席してるヤツはすぐ店長呼べとかサービスしろとか言うから黙って全部食べよう、と思うような人ね。
親に見せなくてよくてもアンケートに名前書けない人の方がいっぱいいるでしょうけども。チャーハンに髪の毛入ってて同席してる人もいないけど黙って全部食べるような人ね。



 ところで、親はどういう意識でこのアンケートに反対したのか、理由を知りたいものですね。
特にプライバシーがどうのっていう意見の人。これが「苦手な人間を書かないと罰する!」みたいな話だったらそりゃあプライバシーでしょうよ。「お 前好きなやつの名前言えよ~」みたいなやつ。でもこのアンケートは誰のことをどう思ってるか教えてっていうものじゃないし、ましてや興味本位でやってるわ けでもないわけですからねぇ。
こんなのがプライバシーだったら、「うちの子供の学力はプライバシーですので先生は採点しないで下さい」っていうのもまかり通っちゃう。あ、通っ ちゃってるから順位をつけないかけっこをやるのか。あれはプライバシーの侵害だったんだな。だったら玉入れとかもみんなでわーっと入れて、「はい、赤組も 白組もよくがんばりました。じゃあ次」とかにしないでもいいんでしょうか。


 ちょっと宗教的になっちゃうかもしれないけど、「誰かを苦手だと思う」という事に罪の意識を感じることは、美しいかもしれないけど美しすぎて生きていくには不向きなんじゃないかと思うんですよね。
苦手だと受け入れた上でどう対処していくかというのが対人スキルなわけで(僕に無いヤツ)、私はあの人が苦手である、というのは認めてあげないと自己矛盾やら自己嫌悪やらで潰れちゃうと思うんですけどねぇ。まだ中学生なんだから。
そういう論点だからこそ、苦手な人とクラスを別々にしてはい終わり、というのは間違いじゃない? と言われると確かにその通り。だから学校が悪いって言ってるんです。
クラス替えの材料としてこういうのをやるからそう思われるわけで、そういう現実的な対人スキルを身につけるための材料って事だったら、アンケート しようと思うだけ一所懸命に頑張ってると思いますよ。人間関係を把握したいと思うだけいい。その後注意して見てくれるだけでだいぶ違うと思います。生徒も 「先生はわかってくれてる」と思えればかなり違うと思うし。
やり方がちょっと悪かった。というか、親がどれだけバカかわかってなかった。親の考えっていうのは、「こんなアンケートなんてとらなくたって、子供同士の関係は先生方はわかってて当然!」だし、「みんな仲良くさせるのが先生の努めでしょ!」だと思うんですよね。


 実は保護者の署名の目的はそういう親に「子供がどう思ってるかを見せたかった」だったりして。親にはわからない、学校での子供同士の人間関係を親に見せて、親と協力したかった、とかね。
あとねぇ、みんなスキャンダルとか秘密とか好きですから、先生方がまじめにやってるアンケートなのに、写真週刊誌的な破廉恥さを感じて「内容が不適切」とか言ってるっていうのはあると思うんだよね。
エロい人ほど、一般人がさほどエロスを感じないものにも興奮するように、こういうのが不適切とか言う人って、韓流ドラマや昼ドラみたいなドロドロが好きだったりする人なんだろうね。と、この保護者たちに言ってみて反応を見たい。