FREEは日本でも受け入れられるか | HardReggaeCafe@Ameblo.jp

FREEは日本でも受け入れられるか

年始にちょっと読んだのですが、改めて購入して
読んだこの本。WIREDの編集長クリス・アンダーソンの「FREE」。
そこに繰り返し書かれていることはアトム(物理的に存在するもの)
とビット(電子データで提供可能なもの)の相関関係。
アトムなものは限界費用まで下がり、ビットになるものは
無料までに下がってくるという話。
パソコンやプロバイダのようなものはどうしても最低価格として
かかるが、そのうえでやり取りされる情報である音楽とか
電子書籍のようなものは無料になるという考え方です。

中国が海賊版を野放しにしているのは有名な話ですが
これに対してどうこういうのではなく、無断コピーを前提として
いかにマネタイズすべきかをこの本は教えています。

無料でサービス提供して後から値上げという古いマーケ手法
よりも、無料サービスと有料サービスの差別化(フリーミアム)
とか周辺で稼ぐとか(音楽を無料で配布してライブ入場者で
稼ぐというのはまさにこれ)いろいろやりようはあると書かれてます。
価値観の転換にまで踏み込んでいて、この本に書かれていることが
万人に受け入れられるかは?なところもありますが、
遅かれ早かれこの本に出ている通りに商売の根幹は
変わってしまうのかなーという印象を持ちました。

ご丁寧に巻末にFREE時代のマネタイズ手法について事例を
いくつか紹介しているのでこちらも参考になるでしょう。

ビジネスモデルを考えるにあたって外すことのできない一冊です。

フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略/クリス・アンダーソン

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