結婚する前、ソウルに1年半ほど滞在していました。
始めの1年はワーキングホリデービザでした。
そろそろ私もバイトしたいなと思っていた頃
「ワーホリセンターでバイトを紹介してもらえる」ことを知り
登録に行きました。
そこでは日本語教師のバイトばかりを紹介していました。
私の出身地・年齢・バイト可能な時間などを
登録者のみ閲覧可能なワーホリ協会のHPに載せて
興味を持った人からの連絡を待つ、という流れ。
1週間くらいして私に習ってみたいという
8人から連絡があったと知らされウホウホ。
8人の名前と電話番号・希望曜日・時間・場所などの一覧を
渡され
「この中から条件のいい人を選んであとは自分でやって」
その中から選んだ一人。
25歳の男性に電話しました。当時私は23歳。
21時過ぎに電話しました。すると
「じゃ今から会いましょうか?」と。
えーーーー?もうこんな時間じゃん。
私一回帰宅したらもう外に出たくないのよね。
でも私にとってこれは仕事を得られるチャンスかもしれない。
20分くらいで行かれる場所だったので行くことにしました。
ある喫茶店で。
日本語を勉強したいと言うその男性は既に独学でかなり
マスターしており、
「これはフリートーキングっていう感じになるかな」と。
でも私たちは韓国語で話していました。
始めは当たり障りのない会話から
その人;韓国語上手ですね
私;韓国語学校通って一生懸命勉強してるんですアハハ
簡単な話の後・・・
その人;私はネットでアクセサリーを売る会社を設立しました。
社員が2人います。自宅でPCに向かっている時間以外は
自由なので、時間はいくらでも都合つけられます。
若いけど社長?ってことは少し稼げるかしら??
「韓国で家庭教師するなら金持ちの家で教えろ!
そこで気に入られてお小遣いをいっぱいもらえ!」と
以前親日家のおじいさんに言われた言葉がよぎりました。チャンス!
私は週何回・何時間やりたいのか、
これによって収入は大きく変わりますからそれが一番の関心事項。
いよいよ本題に・・・・
って思ったそのとき
その男
驚きの一言を!
意外な目的が明らかに。
その男;主にどんなことを習いたいですか?
習う?私が?あなたから?韓国語を?
Σ(°□°*)
命中。立ち上がれない。
私;会話を習いたいです
その人;会話っていってもいろいろあるけどどんな?
私;発音もまだ悪いし、一般的な会話がもっと上手になりたいです
その男;一般会話・・・・(熱心に)メモメモ
その男;私は両親が地方出身なので方言もよくわかります。
韓国の方言には面白い言葉もたくさんあります。
でも自分は生まれも育ちもソウルなので完璧な標準語ですよ。
語彙力も普通の韓国人に比べたらずっと多いですし。
私;全部で8人先生を紹介してもらったんです。
他の先生も会ってみてから決めたいので、
返事はまた来週でもいいですか?
その勘違い男;そうですね。自分に一番良い先生を見つけるのが大事です。
いい返事を待っていますよ。
といって別れました。
その帰り道、初めて大声で独り言を言いました。
石を蹴りとばしながら。
「なんだよ (`ε´(#)プゥ~~~~~~ッ」
ソウルには韓国語学校がたくさんあって
プロの先生がたくさんいるのに、
そして私は今通ってるって言ってるのに、
何なのかしら?ただの韓国人と言うだけで
留学生からお金を稼ごうと言うのね、社長さん。
ワーホリ協会のミス?
面倒だから問い合わせなかったけど。
もちろん翌日すぐ返事しました。
あまり待たせて期待させても悪いし。
最後まで彼はこのおかしな出来事に気づかないまま
幸せなまま。
結局ワーホリ協会とは直接関係ない所から
バイトの話があり韓国滞在中に6人それぞれの
家庭で日本語教師することができました。