9月に入り朝夕は秋の気配を感じるころとなりました。みなさん、いかがお過ごしですか?

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先日、高齢のお客様よりコレクションの整理のお手伝いをさせていただきました。ご自身が蒐集された人間国宝作家の作品を数多く含む内容でした。

作品のひとつひとつに思い入れがあり大事にしておられた物ばかりですが次に大切にしていただける方にお譲りいただけたら作品も生きると思われたようです。

私どももその気持ちに報いる気持ちで査定をし、結果 ご納得いただきお譲りいただく事ができました。

お客様の気持ちにお応えすべく大切に次のお客様のもとに納めさせていただきます。

ありがとうございました。


美術品の相談室。
宝鑑美術
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名古屋市千種区東山通5-13-1
052-789-0506


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横山大観

春蘭

紙本淡彩

共箱・二重箱

横山大観記念館登録済

日本の巨匠  大観 『美術年鑑社』 所載作品



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お盆休みも後半に入り夏の終わりの気配を感じる頃になりました。久しぶりに雨が降ったりして草木には恵みの雨となっているようです。
ふとこんな言葉を思い出しました。

『晴耕雨読』

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写真の扁額の書は津田青楓の揮毫によるものです。津田青楓は画家であり、書家あるいは随筆家としても知られる作家です。夏目漱石とは親友の仲であり漱石に油絵を教えた他、漱石の『道草』『明暗』などの装丁を手がけた人物でもあります。

晴耕雨読とは晴れた日には外出農耕を営み、雨の降る日は家で読書をするということです。

まさに読んで字のごとくですがこの四文字熟語の背景には喧騒を離れ閑かな田舎で悠々自適に隠遁な暮らしをする様を想像させてくれます。私にはいろんな意味で憧れを感じる言葉です。

終戦記念日の今日、あらためて平和に暮らせるありがたさを噛みしめながら雨の日の午後を過ごしてみたいと感じます。


先週末にあるコレクターの方よりお譲りいただいた作品です。
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宝鑑美術ではこのほかにも


井上有一
森田子龍
篠田桃紅
大澤雅休
関谷義道
江口草玄
中村木子
川端 実
岡田謙三
田淵安一
今井俊満
菅井 汲
斎藤義重
吉原治良
津高和一
須田剋太
長谷川三郎

その他、前衛書作品を買入しております。


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ここ数日 梅雨らしい陽気になっていますねあじさい

みなさん、いかがお過ごしですか?

今日は先日買い入れた純銀の煎茶道具をご紹介いたします。

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ほとんど使われた様子のない未使用のものです。

つまみに細かい細工がしてあり手の込んだ仕事がしてあります。

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買取にあたって当方の提示した査定額がお客様が思っていらしたものより高かったようで喜んでいただけました。

宝鑑美術では絵画・骨董品など幅広く査定買取を行っております。また美術品に関してわからない事があれば何でもお気軽にご相談ください。専門のスタッフがわかりやすく丁寧にお応えさせていただきます。



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今日も梅雨の晴れ間です。西日本を中心に暑くなりそうですね。昨日、額紫陽花がキレイに咲いているのを見かけました。

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瑞々しい清涼感があり梅雨の鬱陶しさを暫し忘れさせてくれます。

ところで前回、杉本健吉の作品をクリーニングしたお話をさせていただきましたが少し効果がわかりにくい部分があったかもしれません。そこで今日はより判りやすい例をご紹介しますね~

清水比庵の果実画賛の扁額です。

ご覧下さい。Before & After  

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いかがですか?写真を拡大していただけるとよりわかりやすいかと存じます。

以前の状態はガラスやアクリルのない状態で常に外気に晒され恐らくは陽の差し込む場所に飾ってあったのか表面がかなりヤケていました。

ここまでヤケている場合、本紙を清白な状態に戻すのはかなり難しくなります。しかも経年による劣化で支持体の紙も脆くなっていたため作業には神経を使いましたが清白とまではいきませんでしたが何とかキレイにできました。これ以上は本紙の絵具を損なう可能性大です。

さながら寸止めですね~

そこのポイントを見極めるのも大切なところです。作品を台無しにするわけにはいかないですもんね。

紙に描いてある作品は概ねキレイにすることが可能です。捨てるしかないと諦める前に是非一度私どもにご相談下さい。


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みなさん、こんにちは宝鑑美術の田口(兄)です。


梅雨に入り紫陽花の花が見頃を迎えて美しいですね。あじさいキラキラ


そんななか、つい先日ご近所にお住いのお客様からマイセンのフィギュアを買わせていただきました。


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バグパイプを吹いてる男性がモチーフとなっています。全体の色調がいかにもマイセンらしくていいですね~爆笑




宝鑑美術では絵画・骨董品はもちろん趣味のコレクションもひろく査定・買取を行っております。その他美術品に関するご相談は大歓迎です。もちろん相談はは無料です。
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これまで玉堂つながりのコラボレーションでしたので最後はやはりコレでまとめます。

昨年の年末にお客様から査定・買取にお持ち込みいただいた玉堂の水墨山水です。

お持ち込みいただいた時は本紙全体にかなりシミと折れがありそのまま床の間に飾ることができない状態でした。

状態はさておき玉堂の作品には間違いないものと確信したのでその旨をお客様に説明して査定額を提示したところ快諾いただいき入手に至った作品です。

下の写真はシミ抜きを行い仕立直した状態のものです。

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あらためて作品を見てみましょう。落款署名から判断すると大正末期から昭和の19年ぐらいまでに描かれたものとなります。玉堂が晩年過ごした奥多摩の風景がモチーフとなっており木樵が独り山を下って家路につく様子が夕暮れに染まる様子を想像させますね。画題も『渓山帰樵図』となってます。

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もともとは表具屋(私は三代目で一応表具の一級技能士でございます)で仕立直しは専門ですのでこの仕事は比較的楽でした。

支持体は紙ですのでシミ抜きは絹本のそれに比べると比較的楽です。ダメ押しに先月東京美術倶楽部で鑑定証もとりました。

昨今、住環境の洋風化が進み床の間や和室をもつ住まいの減少にともない掛軸の需要も減って価格も下落傾向にありますがこうした文化は大切にしたいと思います。

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やはり掛軸は床の間がいちばんしっくりきますね~。

縁側でビールとか飲んで畳でゴロンとしてみたりしたら『あ~ 日本人に生まれて良かった~‼️』
なんて言っちゃいそうです。爆笑



宝鑑美術では骨董品・古美術の買取だけでなく修理・修復なども行っております。
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前回の川合玉堂・尾関作十郎のコラボレーションに引き続き今回は川合玉堂と玉堂の次男で洋画家でもあった川合修二 親子によるコラボレーションのご紹介です。



修二の開いた古久屋(こくや)窯で焼かれた刷毛目の茶碗に玉堂が銘をつけたモノでございます。



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茶碗の側面下部に修二が『古くや』の落款をしております。



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箱書きは天板に修二がしており裏面に玉堂が『あかつき』と銘をしております。


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奥多摩の大自然の中で親子で語らいながら作品を手に取り箱書きをしている光景が目に浮かぶようですね~ニコニコ





宝鑑美術では骨董品・古美術をはじめ古いもの全般に査定・買取を行っております。
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以前にお客様より買取をさせていただいた五客の盃です。



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地元は愛知県犬山焼きの作家 尾関作十郎 の作品にこれまた愛知県出身で日本画壇の巨匠 川合玉堂が絵付けをしたものです。

今時の言葉を借りれば【コラボレーション】ですね~(^-^)

五客の全てに玉堂が笹を描いて落款署名をしております。
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銘はズバリ【笹】‼️

非常にわかりやすいですね~ 笑


食いしん坊で妄想癖のある私は勝手にこの時期、風にそよぐ笹の葉が揺れる音を愛でながら蕎麦を食べながらこいつでクイッと美味しいお酒をなどと想像力をたくましくしてしまいます。ラブ日本酒



なお、作十郎の箱書きは箱の底部に記してございます。

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この箱書きにある玉堂の落款署名は書画を扱う我々の世界では「口堂落款・くちどう」と呼ばれ昭和20年頃から28年頃迄の作品に記されてるものとなります。ちなみにこの落款の時代は玉堂の円熟期でもあり数多くの銘品が揮毫されている頃と重なります。


おそらく戦後間もない頃に玉堂が所用で犬山の作十郎の窯を訪れた折に玉堂が興にまかせてさっと絵付けを施したものではないでしょうか?



そんな光景に思いを巡らせながら気の合った仲間同士で盃を傾けてみるのも粋ですね~

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いかん、いかん

妄想が爆進してしまいました。冷汗汗


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