「武なき文は真実の文にあらず、文なき武は真実の武にあらず」。

文とは「天下国家をよくおさめて五倫のみちをただしうする」ことであり、

武とは道を妨げるものを懲罰し征伐して、天下一統の治をなすことである。

和辻哲郎全集第十三巻、p154

藤樹は、この意味での文武を武士の道とし、人倫の道とした。

現在に当てはめれば、国防を無視する態度は、人倫に反するといえるのでは。