闇の奥 (岩波文庫 赤 248-1)/岩波書店

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という本があります。

その訳者の方に書かれた本がウランをめぐる衝撃的な歴史を
書いてます。
広島の原爆ウラン原料の大部分がコンゴのカタンガ地方から
運ばれた事情は全く知りませんでした。

ヒットラーの時代アインシュタインの弟子の一人であった
ハンガリー出身の物理学者レオ・シラードは、ヒトラー・ドイツが
原子爆弾を製造する可能性を危惧し、コンゴのカタンガ地方の

ウランがヒトラーの手に落ちることを阻止したいと、
ベルギーが当時コンゴを植民地化、ベルギーはヒトラーの手に・・。

アインシュタインが原爆製造をルーズベルト大統領に
進言する有名なアインシュタイン書簡を出すことに。

その最初の書簡(1939年8月2日付)に
ウランの最も重要な産地はベルギー領コンゴです。」と。

この手紙が、マンハッタン計画を始めるきっかけに。
アインシュタインは、シラードが手紙を持ってきてから悩んだすえに、
署名したが、マンハッタン計画」には参加してなく、署名したことを
生涯の最大の過ちとして、その後の人生を平和のために捧げた
と言われてます、つまり知名度を利用されたのですね。

『闇の奥』の奥―コンラッド/植民地主義/アフリカの重荷/三交社

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そして実は痛ましいアルジェリアの人質事件を調べてて気になったのが
*ウラン*というキーワード、そして全てが731にもつながる
原子力の歴史から始まると。

まず毎日新聞のこの記事を

フランスの軍事侵攻だが、表向きはマリ北部を制圧した
イスラム原>理主義・狂信者(djihadistes)が南部への
攻勢をかけてきたのを、マリ政府の要請によって阻むため、
ということだが、、
『フランスは、仏原子力大手アレバがマリの隣国ニジェールから
ウラン原料を輸入している。ニジェールの安全保障が脅かされた場合、
電力の75%を原子力に依存するフランスの原子力政策に
影響が出かねない』。

二〇一〇年には、ニジェールでアルカイダ系の「
イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ組織(AQMI)」
が原子力企業アレバ社の社員らフランス人五人を誘拐した事件が
こちらの方が詳細を☆


軍事侵攻とウラン鉱山の権益の関係をはっきりと指摘している。

このウラン鉱山(写真)は『生産量世界5位』で
フランスの原子力産業世界最大手Areva(アレバ)
傘下のAreva NCとニジェール政府などとのジョイントである
Somair社とCominak社の二社でほぼ全量を採掘している。
そしてニジェールのウランは日本にも来ている。


なんで日本もマリのウランと関係が?と思いましたが

kaoriさんも☆も書かれてますが
陽光堂主人の読書日記さま
がマリ共和国のウランは我国が独占契約を結んでると。

こちらの情報によると

◆東芝、カナダ社とウラン権益確保で合意 調達先広げる

2012/4/20 20:18

日本経済新聞

日本の民間企業は、カナダ、オーストラリアおよび
ニジェールで、ウラン鉱山の開発経営に参加しウランを
輸入してるそうです。

日本は自前のエネルギー開発に乗り出したほうがいい時代なのに
危険を冒してウランや石油という限りある資産を、貧しい国から
奪うのでしょうか。

アフリカは資源大国です、それなのに貧しい、アルジェリアの若者
失業率なんと80%超えるそうです。

こういう国に日本ならではのODAを供出し技術力交流し
貧困なくすことがテロにも有効では。