先日、久しぶりに美容院行った時のこと。


何かお読みになりますか?とお店のスタッフさんが持ってきてくれた雑誌の中に占いの本があった。

これまた本当に本当に久しぶりに占いに目を通してみようと思い手を伸ばした。


生年月日から数字が導き出され、その数字をもとにこの占いにおいての星座が決まる。

そしてそこから生まれ年の偶数奇数によって金の星座か銀の星座かに振り分けられる。


ふむふむ、私は銀のカメレオン座。

カメレオンだなんて役者にとっては例えられて嬉しい動物。

これは幸先良いスタートだと浮かれ気分でページをめくると、真っ先に飛び込んできた「乱気の年」。

どうみても厳しい未来を予感させる文字面で、吸い込む空気がわずかに重くなったように感じた。


『人を頼りすぎない』

『前向きな言葉を発する』

『明るい未来を想像する』


今年の3か条と銘打って掲げられたこの言葉を何度も何度も読み返している私は、あの時美容院にいた誰よりも背筋を伸ばしていたことだろう。

今の私が抱えているもの全てに適度な鞭が入ったような感覚だった。


久々に占いなんてものに目を通してやろう、なんて上から目線で始めた読書が、どうか我に生きる術を教えてくださいというような必死さで本に縋る時間となってしまった。

たしかB5用紙の大きさ6枚以上にわたりびっしりと今年起こり可能性のある事柄やそれらとどう向き合うべきなのかが書かれていたと思う。

恋愛面については飛ばしたけれど、それ以外のところは熟読した。


特に健康面には気をつける。

少しでも体調の違和感があれば蔑ろにしない。

今年のご縁に執着しない。

大きな買い物、投資はダメ。

子どもと一緒に料理するべし。

ラッキーフードは納豆。


ざっと思い出すとこんなところだろうか。

あれ?これしか思い出せない??

あんなにじっくり読んだのに。

やっぱり写メさせてもらえばよかったかな。


ついでに娘の運勢もみてみようと調べてみると、私と同じ銀のカメレオン座。


「私たち、今年は気をつけた方がいいみたいだよ。

  何か体がおかしくなったらすぐに言ってね。

  一緒にお料理するといいんだって!」


そう伝えてみた。


すると、

「今日おりょうりするからいいね♪」という返答が。


料理??

そうだこの日は2人でバレンタインチョコを作ろうと計画してたんだ。


さらについでにその手作りチョコをプレゼントする人の運勢もみてみた。

銀の時計座。『開運の年』。


一番運の良い人と一番運の悪い人が一緒に住んでいるなら、我が家は今年も大丈夫。

でも、きっと毎日のように納豆が食卓に並ぶんだろうな。