昨日は下弦の月。
月に一度の月待講。
今回の参加者さんは、遠く山の向こうから来てくれた方たち。
お久しぶりも、はじめましてもご一緒に
この月に一度の場を、なんて表現したらいいんだろう……言葉では伝わらないものが多すぎる、と一緒に講元をしている太田ひまりさんと毎回話してます。
表現の仕方っていうのもあるんだろうけど、それ以上に感覚的なものがあまりにも大きくて、言葉にすると陳腐になっちゃうように思えて
みなさんそれぞれの日常の中、このために時間をあけてくださって、「今、ここ」にいる。
ただ身を置いていても、ともすれば日常のあれこれに氣持ちが飛んでしまうことって、よくあることだと思うのですが、月待講の間は、「今、ここ」を感じることに心向けて。
小さいけれど、それがさらなる豊かさを見つけていく大切な一歩でもあるから
毎回、集まる人、時流でまるで違う場になるのだけど、今回はじっくり味わうみたいな場が生まれました。
日々、生きるということ、その延長にある死、生と死が大きく違うようでいて常に一緒に溶けあっているような。
テーマがあって、話すわけでもないし、みんなの話はまるで別のものでも、不思議に溶けあっていて、なんだかそれが心地よい
「今、ここ」を感じ続けるって、慣れてないと結構集中力も必要だな、と思うのですが、そんな中盤に登場するのがお野菜懐石manayaさんの『季節を感じるスイーツ』
毎回、びっくりするんですが、今回は3段お重でみんな騒然
もう、今ここにしかいられない(爆)
りんごの葛湯をいい感じに冷やして、真ん中の赤いのは梅干しで、この梅干しが絶妙
季節のお花とキイチゴをあしらった豆乳クリームのタルト。
ほんのり優しいクチナシの黄にモチモチの生地に包まれた麦餡。
お茶は「再生」がキーワードの黄色のバーブティー
日常のあれこれなんて、意識するまでもなく、軽くふっとんで今ここを味わい尽くします。
優しい素材の甘味、3様の美味しさ、季節の味わいと美しさ
先月の草木染めの月待講も『命の移し替え』だったけれど、このmanayaさんのスイーツもまた同じで。
今ここの私たちは、この命の移し替えの末に存在してるんだ、というのが理屈を超えて感じられて、ただもうありがたい。
正直、いや、ちょっといいんですか、こんなにしていただいて…… とも思いますが、職人さんのお心遣いをありがたく堪能させていただきました。
目の前のことに丁寧に心込めて在る、というのが、小うるさく言わなくてもスーッと伝わってきて、背中とお菓子で語るのがかっこいい
月待講は、集って対話して食を共にする、と非常にシンプルなんですが。
単にしゃべってスッキリ!って場ではなく、自分と他者の心に触れてお互いを大切に扱うことから生まれるものがあって。
それが自然の営みに包まれている。
今後の下弦の月をチェックして、また来たいと言っていただけて、嬉しいです。
やりたいのは、こういうことで、それをさせていただける人と場に恵まれて、本当にありがたいです
心惹かれる方、お待ちしておりまーす
次以降の月待講は7月25日(木)、8月23日(金)です。
7月は夜の予定だったのですが、変更して通常通り13~16時での開催となります。
◆場所:お野菜懐石manaya(安曇野市堀金烏川)
◆定員:7名
◆参加費:1500円(季節を感じるスイーツ代含む)
◆お申込み:こちら(←クリック)
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