オーストラリアンオープン2011 Day4 | みんなでテニスがじょうずになる講座

オーストラリアンオープン2011 Day4


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 昨日3日目のナイトセッション。2試合目に登場したフェデラーはなんとなんと、フルセットまで縺れました。かろうじて逃げ切ったのですが、テニスって本当に下駄を履くまでわかりません。


 ジル・シモンはフランス人なんですけど現在はスイスに住んでます。現在のランキングは34位ですが、2009年には最高6位までいきました。2009年の全豪では準々決勝まで勝ち上がっています。


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 フェデラーが2セットを簡単に取った時は3セット目も同じような展開になるのかとたぶん誰もが考えたのではないでしょうか。ところがシモンが切れなかった。

 シモンはフェデラーとのテニスで目覚めちゃったのかもしれません。
 
 みなさんもご経験があると思いますが、試合の相手によっては自分が鼓舞される(インスパイア)ことがあります。相手に引っ張られて自分の技量が上がって行くのがわかるのです。
 たぶん、昨日のシモンがそうだったのではないでしょうか。

 テニスは、というよりたぶん競技スポーツ全般にいえるのでしょうけど、上手い人とやらないと上手くならない。特に対戦型のスポーツはそうです。


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 錦織圭くんが見事に2回戦を突破しましたが、錦織くんがここまで成長できたのはアメリカを拠点としているからです。
 もちろん才能をかわれてアメリカにテニス留学できたのですが、彼がそのまま日本にいたら、現在の彼はなかったはずです。

 これは日本がそうしたテニスの英才教育に遅れをとっているということではないと思います。
 前にも書いた日本には軟式テニスと硬式テニスというふたつのテニスが存在したことも大きいのですが、硬式テニスのスポーツとしての位置づけが低いのではないかと思います。
 
 たぶん民俗性もあるのでしょうけど、スポーツもファッションにしてしまう傾向があります。
 わたしが大学に入った頃はたぶん硬式テニスが右肩上がりの人気を誇っていました。男子ではジミー・コナーズ、女子ならクリス・エバートが人気の筆頭です。
 男子はそこからボルグ、マッケンロー時代が来るのですが、日本においてはファッションでした。
 その頃の若者の、それも男子の嗜みはテニスとスキーだったわけです。


 ファッションとしてのテニスはその賞味期限が切れると見向きもされなくなります。ちょっと大げさですけど、日本のように学校テニスは軟式が鎮座してますから、ファッションとしての価値がなくなると急速に萎んでしまうわけです。

 現在のテニス人口がどのくらいのものかはわかりませんが、そのプレイヤーの年齢はかなり高いのではないかと思います。
 わたしもいくつかのグループでいろいろな場所でテニスをしますが、周りを見渡すとやはり中高年の方が圧倒的に多いです。


 話を戻しましょう。うまくなるためには上手い人とやることが上達の秘訣であるというのは、プロも素人も若者もおじさん、おばさんも同じです。
 錦織圭くんが世界のトップと伍して戦えるようになれたのは、まさに上手い人たちに揉まれたからです。
 プロの場合は、特に現在のツアープロの場合はある程度の段階に上がれば、ツアーそのものが切磋琢磨の場になります。
 全豪、全仏、全英、全米のグランドスラムイベントに出場できるのは、ランキング100位以内か、その予選を勝ち抜いた128人しかいないのです。


 おじさん、おばさんではそれほど勝ち負けに執着している人はいないでしょうけど、上手くなりたいと思っている人がほとんどだと思います。この上手くなりたい、じょうずになりたいという気持ちがあるからこそテニスを続けていられるのです。
 もうこのレベルでいいや、と思った瞬間、たぶんテニスに対する情熱は冷めてくるでしょう。いや、情熱が冷めたから向上心が薄れるのかもしれません。


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 今日の取り組です。と書いているうちにロッドレイバーアリーナでの一試合目はキム・クライステルスがスペインのカーラ・スアレス・ナバロに6-1,6-3で圧勝してしまいました。次がナダルの試合です。


 6番コートでは森田あゆみさんがフランスのガルシアと対戦して1セット目は6-4で取り、2セット目も5-3でリードしています。愉しみですね。
 という間に、森田さん2回戦突破です。


 さてさて、優勝予測に入りましょう。ズバリ、男子はフェデラー、女子はクライステルスです。 

 細かい分析は次の機会に。


federer命