食人宴席 | 正しい人の喰い方マニュアル

食人宴席

食人宴席―抹殺された中国現代史 カッパ・ブックス
鄭 義 (著), Zheng Yi (原著), Ko Bunyu (原著), 黄 文雄 (翻訳)

単行本: 215 p ; サイズ(cm): 18
出版社: 光文社 ; ISBN: 4334005438 ; (1993/11)

1章 食人犠牲者たちの絶叫―プロレタリア独裁のもとで展開された狂乱行為
2章 「広西大虐殺」の現場報告―なぜ、残酷行為が公然と展開されたのか
3章 〈人肉宴会〉大流行―暴君の統治下の愚民は、暴君よりもさらに凶暴だ
4章 周恩来首相への「告発状」―"私は北京の元秘密党員。一人の共産党員の使命として…"
5章 マルクス主義と孔子―マルクス主義は、中国人の苦難の上にさらに苦痛を与えた

現在の日本でもかなり禁書の部類に入る。
滅多に手に入る事は無いが
中国語版の1/3程度の内容に抑えられているそうでであるから
是非中国語を完全翻訳して見たいと思ってしまう。

とはいえそれでも内容的にはかなり衝撃的な物が多い。
中国の人喰いの歴史を知りたい人には必読では無いだろうか
文化革命は酷かった。それを再認識させる書では無いだろうか

以下は参考情報のメモである。

文化革命で殺された人 6万人
内裁判があった人   10人

夫の死を嘆いても駄目→階級の敵に同情したと非難される
龍祥大隊事件では被害者が小派で殺人者が生きている内に肝臓を取り出したが間違えて肺を取り出したのでもう一度肝臓を取ろうとすると目玉がギョロリと動いた
→結構肺と肝臓を間違えると言う事はあったらしい
 殺人者は警告処分。被害者には謝罪と慰謝料百元。
 殺された人に謝罪がある方が珍しい

殺人者への質問。
「過去に喰った人の肝臓はかまどで焼いた方がおいしいですか
 あるいは煮た方がおいしいですか?」
「勿論焼いた方がおいしいし、香ばしい。しかし、生臭い事もある」

人を殺してもすぐは体内の血があついので、素手では内臓を取り出せない

美人の臓器は病気を治せる。と殺して内臓を奪う。
→この人は死刑

人肉を削ぎ落として揚げて喰う事多し。
人肉を食す。階級の敵を打倒したと言う事の誇りであり光栄な事である

殺される前に一言
「絶命するまで待ってくれ。性器は死んでから切ればいい」
→生きたまま切られる。
→文化革命後七年の刑。
 十八歳の女性が好んで性器を食べたが、流石にこれは問題になったらしい



著者: 鄭 義, Zheng Yi, Ko Bunyu, 黄 文雄
タイトル: 食人宴席―抹殺された中国現代史