図説 食人全書 | 正しい人の喰い方マニュアル

図説 食人全書

マルタン モネスティエ (著), Martin Monestier (原著), 大塚 宏子 (翻訳)
価格: ¥3,780 (税込)

単行本: 413 p ; サイズ(cm): 21 x 15
出版社: 原書房 ; ISBN: 4562033991 ; (2001/03)

第1章 胃の記憶
第2章 食人の起源
第3章 なぜ人食い人種は人を食べるのか?
第4章 人食い人種たちの食人風習
第5章 人食い人種の慣例的料理
第6章 食糧としての食人
第7章 復讐のための食人
第8章 神々と信者たちの食人
第9章 悪魔とその使徒たちの食人
第10章 食人療法
第11章 食人犯たちの

久しぶりに気持ち悪い本を読んだ。
人喰い本に慣れている私でも読み終わった後はかなり頭痛がした。
文章ばかりの本と違い題の通り図が多いので
イメージが頭の中で繋がりやすく
気が弱い人はくれぐれも読まないようお勧めする。

某国といった生ったるい書き方はしていない
国、名前をばっちり書いているので
この本をスタートに事件を追ってみるのも面白いかもしれない。

精神異常者は手から人肉を食べ始めると言う情報も結構あたっている
のでは無いかと思う。
文明が進んでも基本的な部分人間は変わっていないのだろうか

生命倫理に関する情報は非常に考えさせられた。
このテーマで是非情報を追ってみたいと是非思って居る。

紙質も上等で立派な装丁の本であった
おそらく将来的には禁書になるのではと思う。
かなり危険な情報満載である。

以下は参考情報のメモである。

性的活動から食人となるのは全体の0.3%
ベトナムでは七ヶ月の妊婦を堕胎させその胎児を上級幹部に食わせる

奴隷制度が始まった理由。
肉として食べるよりも奴隷にした方が効率的であるから。

フランスで起こった事件。「セレスタの人喰い女」
末っ子の腿肉を食べ、夫にも出した。という事件。
人類の名誉の為、狂気として無罪処分となった

アフリカでは罪人に自分の手を食わせる。
→詳細図あり。

スマトラ島のバタク族。
生きたままレモンをかけて食べる

十九世紀の中国では北京の死刑執行人が心臓と耳を食べる権利があったという

カニバル スペイン人、コロンブスが始め。
未開人として。カニバ(勇敢な)という意味

十七世紀頃単語として成立し「カニバル」となった

オセアニア 二十世紀後半まで人の油でランプを灯していた

精神異常者が人肉を食べる時はまず手、
そして性器から食べるのが普通である

ニューギニア「クル」
葬式の後すぐ人肉を喰う
→やっぱり食べるんですね……例の狂牛病事件の国です

人喰い名言録として

探検家ロベール・ショーヴロ
「黄色人種は腐った油の味がする」

タヒチの人類学者
「白人の肉はおいしくないが、適度に焼けばバナナの味がする」

フィジー島の原住民
「白人の肉は塩辛すぎるし硬すぎる。
 一番おいしいのはポリネシア人の肉だ」
「白人の肉はタバコの味がする。
 まずくて火を使う価値がない」
→やはり人肉の味は食生活に左右されるようです
 これは各地の人喰い人が証言しています

オーストラリアの人喰い
「白人の肉は味が無い。非常に美味しいのは黒人の肉だ」
ラテンアメリカ
「食べてもっともおいしいのはフランス人で
 スペイン人は固くて噛めない」

ベンガルで働いていた中国人、新年の前に一言
「中国人を食べる事にみんなで決めた。
 インド人やベンガル人よりも確かにおいしいからだ」

今後のバンガラ族は前もって酒を飲ませた。
その方が肉質が柔らかくなり旨くなるからだ
→これは中国でも言われます
 また太らせてから食べたとも言われている

心臓と肝臓の周りについた脂肪は最高
→これは確かに美味しいそうです。各地で証言あり

1977/3 アメリカが細菌戦に関する事件のため
毎年韓国から生きた胎児を4000体25ドルで購入していた
日本の会社はこの取引の間に入って居たという

1994年生物倫理に関する法制定
胎児を成長段階に応じた法的地位を与えなかった事から
以後胎児は「原料」と同一視されている
→つまり上記の事件は合法。

ジェフリー・ダマー
白ワイン漬けのペニスが好き
「私が犠牲者を殺して食べたのは
 彼らが嫌いだからでも、彼らに怒りを感じたからでもありません。
 ずっと私の側に置いておきたかったからなのです」
裁判を担当した書記官ヴェッキー・ハインズは精神的苦痛(パニック・悪夢・鬱病)を受けたとして65000ドルを貰う

フリッツ・ハールマン
「彼はガゼルを殺すライオンのように犠牲者が窒息死するまで顎で首を締め付けた」
頭を含む不要な部分は皮に捨て、商品価値のある物だけを小さな箱に入れた
→彼の肉は一度煮ると妙に白くなったと言う

佐川一政 逮捕当時の写真あり。148センチ、45kg小柄。


著者: マルタン モネスティエ, Martin Monestier, 大塚 宏子
タイトル: 図説 食人全書